昨夜、久しぶりに心の底から面白いと思える作品を観ました。
「パーフェクト・ホスト」です。
銀行強盗の犯人が逃走中、電話を借りるとともに負傷した足の手当てをするため、高級住宅街の豪邸に電話を貸してくれと言って上がりこみます。
そこは一人暮らしの中年男が暮らす家。
美しい家具や調度品に囲まれ、クラシック音楽が流れるいかにもお金持ちそうな豪邸です。
犯人はそこで金を奪い、さらに逃走する予定でしたが、中年男に睡眠薬入りのワインを飲まされ、気付いたら縛られています。
中年男は狂気を帯びた異常者で、犯人をゲストとして、自らをホストとして、パーティーを楽しもうとするのです。
ここまではありがちなサイコ・サスペンス。
しかし翌朝、中年男の正体が明かされると、二転三転の息をもつかせぬどんでん返しの連続で、観る者は手玉に取られたかのようにただ呆然と画面を見つめるしかないのです。
素晴らしい脚本、そして演出。
中年男の異常者ぶりと、勤務中の謹厳な態度との対比が見事です。
すっかりだまされました。
自信をもってお勧めできる一作です。
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デヴィッド・ハイド・ピアース,クレイン・クロフォード,ナサニエル・パーカー,ヘレン・レディ | |
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