昨夜は久しぶりに掘り出し物に当たりました。
これ以上ないくらい後味の悪いバッド・エンド、これ以上ないくらい惹きこまれるストーリー展開。
「バイオレンス・レイク」です。
若いカップルが人里離れた未開発の湖畔で週末、キャンプを楽しみます。
しかしそこには、ロウ・ティーンと思われる少年少女の不良グループの溜まり場であったのです。
カップルにちょっかいを出す不良グループ。
いくら相手が子どもとはいえ、多勢に無勢、大人の迫力など通用せず、かえって子どもたちを怒らせてしまいます。
その後両者の対立はエスカレート。
ついには男を木に縛り付けて殴る蹴るの暴行を働きます。
森に逃げた女に向かって、大声で「殺してやる」と叫ぶリーダー格の少年。
このリーダー格の少年が手がつけられないほど残虐です。
男はリンチの末死亡、ガソリンをかけて燃やされてしまいます。
女は命からがら逃げて、途中で車を盗み、パーティーの最中の豪邸に助けを求めます。
しかしそこは、リーダー格の少年の家で、パーティーに集まっていたのは、不良グループの親たちだったのです。
多分最も暴力的な年代は、14,5の少年なのでしょうね。
体は大人とそん色なくなり、しかし精神は子どもで、虫や蛙を殺して楽しむ幼児性が残っています。
その彼らの暴力欲求が、他に人がいない森の中の湖畔で、よそ者のカップルにむけられたら、と思うと、この映画には説得力があります。
暴力を描いた映画としては、「ファニー・ゲームUSA」や「時計仕掛けのオレンジ」に匹敵するほどの、いやぁな作品です。
お好きな方は是非どうぞ。
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