昨夜はややめんどくさいヒューマン・サスペンス「重力ピエロ」を鑑賞しました。
大学院で遺伝子工学を学ぶ兄の泉水と、ピカソの生まれ変わりを自称する絵が好きでイケメン・モテモテの弟、春、それに穏やかで優しい両親の家族の物語です。
一見幸せそうな家族ですが、かつて母親はレイプされた経験があり、その結果生まれたのが弟の春だったのです。
家族が住む仙台市内で連続放火が発生。
犯行現場には必ず、大きなスプレーで描かれたイラストと謎の文字が並んでいます。
遺伝子工学を学ぶ兄は、その謎の文字の頭文字をつなげると、ヒトゲノムを表すことに気付きます。
謎は深まるばかり。
そこに春を追いかけまわすストーカーまがいの女が現れます。
女を演じるのが、今私が一押しの若手女優、吉高由里子です。
今は女子高生に売春をさせる非合法風俗店を営むかつての強姦魔で春の実父を渡部篤郎が演じていて、じつはこの人の芝居が一番良かったりします。
連続強姦事件を青春の一ページと言い放ち、レイプのどこが悪いの?と無邪気に問いかける薄気味の悪い中年。
泉水と春の兄弟は、互いが知らぬ間に、それぞれの方法で強姦魔に復讐しようとしていたのです。
ストーリーは面白いんでしょうけど、演出が下手っぴですね。
いかにも意味ありげなセリフを連発しながら、実は何の意味もなかったり、軽くいらつきます。
しかも監督がそういう演出に酔っている風が感じられて、正直白けました。
一押しの吉高由里子先生の出番も少ないですし。
ちなみに私が先生と呼ぶ女優は、今のところ吉高由里子先生の他に、石田ゆり子先生と、石原さとみ先生だけです。
あ、昔は秋吉久美子と戸川純も先生と呼んでいましたっけ。
いずれにしろ中途半端な映画でしたねぇ。
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