朝一番で車で15分ほどのシネコンに足を運び、話題の「貞子3D」を観てきました。
「リング」第一作はもう十年以上前になりますね。
テレビから貞子が飛び出す衝撃のシーンでは劇場内から悲鳴が上がり、一緒に観ていた女友達は私の手を強く握ってきました。
「リング」は小説としてベストセラーを飛ばし、テレビドラマでも高視聴率をたたきだし、映画も大ヒットしました。
「リング」はまさにJホラーの金字塔にして不朽の名作です。
そこから誕生したのが、最強のダーク・ヒロイン、貞子です。
もはや日本の有名な怨霊、平将門や菅原道真、崇徳院やお岩さんにも引けをとりません。
口裂け女やトイレの花子さんなど、足元にも及ばぬ恐ろしさです。
「リング」シリーズは「らせん」、「リング2」、「リング0 バースディ」と続々と続編が作られてきました。
ハリウッドでは「ザ・リング」というリメイク版が製作されました。
「貞子3D」は鈴木光司の原作「エス」をもとにした「リング」シリーズの最新作です
まずは予告編をご覧ください。
本作は3Dの特徴と貞子の登場の仕方がマッチして、映像実験としてはなかなか興味深いものです。
パソコンのディスプレイから貞子が手を突き出し、頭から出てくるシーンなどは、3Dならではの、触れられそうな臨場感を味わえます。
最も飛び出て欲しくないものが飛び出てくる、というホラー・ファンの心理をよくつかんでいます。
しかし、物語としては月並なものに終っています。
見ると死ぬ、という呪いの動画など、どこかで聞いたような話ですし、この世を恨むネット・アーティストが貞子の完全復活をもくろむというあたりも、悪魔や怨霊を呼び出して世に災いをなそうというありがちなストーリーです。
あくまでも3Dのホラーという点を楽しむ映画かと思います。
なかなかオリジナルの「リング」に並ぶ名作は生まれませんねぇ。
 | エス |
鈴木 光司 |
角川書店(角川グループパブリッシング) |

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