フッテージ

映画

 午前中は「フッテージ」というDVDを鑑賞しました。

 最初はシリアル・キラーを追うサイコ・サスペンスかと思ったのですが、少しづつオカルトの香りが漂いだし、最後の20分くらいは完全にオカルト映画でした。



 かつて未解決の殺人事件に取材したノンフィクションを書いてベストセラーを飛ばした作家。
 その後ヒットに恵まれず、2匹目のドジョウを狙ったか、未解決の一家惨殺事件を題材にしようと思い立ちます。
 そして心機一転、お引越し。
 しかも引っ越した先は、一家惨殺事件が起きた家。
 妻にも子どもにもその事実は伏せたまま。

 その家の屋根裏から、8mmのテープが大量に見つかります。

 その中身を映写してみると、1960年代からごく最近までに起きた一家惨殺事件の現場が撮影されています。

 作家は驚きながらも大発見だと喜び、これを基に大ベストセラーを物にしてやろうと、映像に残された証拠から、犯人像に迫ろうとします。
 作家のファンでもある副保安官に協力を依頼。
 犯罪心理やカルト教団などを研究する大学教授の協力も得て、執筆に没頭します。

 しかし、段々と、作家の精神状態が不安定になります。

 このあたり、冬の間閉鎖しているホテルの管理人となって小説を書く主人公がおかしくなっていく恐怖を描いたホラー映画不朽の名作「シャイニング」を彷彿とさせます。

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 「シャイニング」と違うのは、作家だけでなく、幼い娘と12歳の息子もおかしくなっていくこと。
 家族みんながおかしくなっていくわけですから、当然妻にもストレスがかかり、家族の雰囲気は最悪になっていきます。

 一家惨殺事件の特徴は、子ども一人だけ遺体が見つからずに行方不明になっていることと、謎の紋章が残されていること。

 大学教授に紋章の分析を依頼したところ、古い邪教を意味しているとかで、その邪教の邪神は子どもの魂を喰らって生きながらえていると信じられているため、単独犯による快楽殺人ではなく、カルト教団がらみの大規模な事件ではないか、と推測します。

 その間も、作家は幻覚を見たり幻聴を聞いたりし、ついには娘が壁に邪教の紋章を落書きするに及び、元住んでいた家に戻ります。

 すると副保安官から電話があり、その引越しは致命的な結果をもたらす、という謎のメッセージを受け取り、驚愕のラストへと向かいます。

 派手な残虐描写はありませんが、じわじわと恐怖が迫ってくる感じで、好感が持てます。

 観て損はない映画だと思います。

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