コレクターあるいは工場

映画

 昨夜は実話からインスパイアしたというサスペンスを鑑賞しました。

 「コレクター」です。

 でも原題は「The Factory」
 工場ですね。
 工場と収集家では大分意味が違いますが、見終ってみると、なるほど収集家でなおかつ工場だわいと気付きます。



 吹雪の夜を狙って娼婦を攫う連続誘拐事件が勃発。
 しかし死体は発見されません。
 それもそのはず、犯人は娼婦を地下工場に飼っていたのです。
 赤ん坊製造工場です。

 大家族を作りたいという歪んだ欲望を持つ犯人の犯行でした。

 しかし、殺人を犯さなかったわけではありません。
 いつまでも妊娠しない女や、大家族の一員たることをいつまでも承知しない場合、地下工場にある井戸に放り込み、溺死させてしまうのです。
 これでは死体が見つかるはずもありません。

 女を収集し、地下赤ん坊製造工場の従業員でありつつ、大家族の一員に仕立て上げようというわけです。

 ある時、この事件を捜査する男の17歳の娘が攫われます。
 もちろん娼婦ではありませんが、厚化粧をしてレストランの前で煙草をふかしていたとなれば、娼婦に間違われても仕方ありません。

 で、その刑事、感情的で間抜けな捜査をおっぱじめます。
 常に犯人の後手にまわりますが、ついに犯人の家に乗り込み、これで終わりかと思っていたら、大どんでん返し。

 日本語の字幕では実話に基づく、と書かれますが、英文では、inspireとなっています。

 つまり実話から想起したということで、どんでん返しは実話では無いものと思われます。

 ラストには驚かされましたが、途中、中だるみしました。

 材料は良いのに、それを活かし切れなかった、という印象でしょうか。

 あとひとふん張りでしたねぇ。

コレクター [DVD]
ジョン・キューザック,ジェニファー・カーペンター,メイ・ホイットマン,ダラス・ロバーツ,ソーニャ・ヴァルゲル
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