午後は安っぽい和製ホラーを鑑賞しました。
しかしホラーにおいては、安っぽいのも魅力の一つでしょう。
「アルカナ ARCANA」です。
ARCANAとは、直訳すれば巨大な神秘とでもいったところ。
大きなタイトルを付けたものです。
物語は、大量殺人現場に一人生き残っていた少女を逮捕するところから始まります。
彼女が犯人だと思われたのです。
しかし事件は意外というより奇想天外な方向に進みます。
警察にに通称「お宮係」というのがあって、神秘的な事件ばかりを追っており、この事件はお宮係の管轄だと言いだすのです。
ドッペルゲンガー現象というのがありますね。
もう一人の自分を見てしまった者は、直に死んでしまう、という伝説です。
この映画はドッペルゲンガー現象を下敷きにしています。
わが国のあちこちで分身が現れ、分身は本体の心臓を喰らおうとし、それが成ったなら、もはや人の心臓を食って生きる化け物になってしまうのです。
成らなければ、やがて分身は消えてしまいます。
殺人現場で見つかった少女もまた分身なのですが、なぜか本体の心臓を喰らいたいという欲望を持っていません。
静かに消えて、本体の幸せを見守りたい、というのです。
一種のファンタジーですねぇ。
なんだか怖いというより、切ない気分になりました。
不思議です。
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