事務室は敵だらけ。
とくに我より上位の役職者は全て敵。
我を目の敵にして監視怠りない。
就職23年目にして、このような仕打ちは初めて。
一体いかなることか、不思議で仕方が無い。
あるいは我の被害妄想か。
いや、証拠はある。
我は部署の責任者と一対一で話をすることを禁じられた。
ちょっとした報告ですら。
我の説得術、あるいは曲者ぶりを警戒しているらしい。
部署で我のみ、しつこくその日行った仕事の内容を上司に報告するよう求められる。
だがおそらく、その原因は部署の責任者が自己愛性パーソナリティ障害であると思われるからに相違ない。
そのような障害者の上司を得たことは不幸であるに違いないが、これに耐えることもまた、我に与えられた試練ととらえ、これを乗り切るよう努力せむ。
その努力が容易なものではないことは確かであろう。
とくに我が精神障害者なればなおのこと。
今日もまた、自己愛性パーソナリティ障害者の犬どもが腰ぎんちゃくのごとく昼飯を食いに出かけていきおった。
しかも我が直属の上司も犬と来ているからたちが悪い。
こいつ、すっかり自己愛性パーソナリティ障害者に洗脳され、支配されている。
自己愛性パーソナリティ障害者が死ねと言えば死ぬに違いない。
全く怖ろしい世界だ。
その世界で、我は禄を食んでいる。
その厳然たる事実。
その、事実。
ここから脱出を図ればそのまま生活に困窮するという、事実。
その事実を前にして、我は深いため息とともに、沈黙せざるはなし。