就職してもうすぐ丸23年になりますが、どうしても職場や仕事に慣れることができません。
もちろん、それなりに経験を積んで知識や悪知恵もつき、立ち居振る舞いもそれっぽくなったとは思います。
しかし今も、毎朝出勤したくないと思いますし、休みの日が待ち遠しくて仕方ありません。
多分、退職するその日まで、この葛藤は続くのでしょうね。
思い起こしてみれば、幼稚園へも、小学校へも、中学や高校へも、行きたくない病と闘いながら登校していたように思います。
唯一大学だけは、気ままに気楽に通っていました。
それはひとえに、自分が取りたい講義だけを取って、しかもそれは興味があったり得意だったりしたし、自由な時間がたくさんあったからだろうと思います。
いずれにしろ、3歳で幼稚園に入園してから、もう42年もウィーク・デイにはどこかに通うという生活を続けているのですねぇ。
我ながらご苦労様なことです。
昨年4月に比較的仕事量が少ない部署に異動になって喜んでいたら、部署の長に変な奴が来て、部署の雰囲気は悪いですが、そんなことは気にしなければ良いだけです。
特に4月に私が長にご注意申し上げてから遠ざけられ、ほとんど干されているような状況ですが、楽でかえって居心地が良いようです。
それでも、朝は行きたくないですねぇ。
私は奇妙な物語やこの世ならぬ美を感じさせる美術作品を好みますが、もしかしたら一番奇妙なのは、現実に働いている職場の慣習や雰囲気なのではないかと感じる瞬間がままあります。
要するに人間というもの、また、人間の集団というものほどおかしな物はないのかもしれません。
それは何もイスラム国やらカルト教団やら極左過激派などの、反社会的な集団に限ったことではなく、あらゆる集団にあてはまる普遍的事実だと思います。
そう思えば、組織であるがゆえの奇妙さも、一歩引いて、おもしろがって見ることができるような気がします。
働かないおじさんになってしまった私は、出世も望めず、重要な仕事を任されることもないでしょうから、ご隠居気分で、職場のさまざまな人間模様を眺めて面白がるくらいしか、出勤する意味は無いように思います。
それならそれで、ご隠居おじさんとして、のんびりだらだらサラリーマン人生を全うすることにいたしましょうか。