手術成功

その他

 昨日、同居人の卵巣摘出手術が無事終わりました。
 1時間半の予定が、2時間半もかかり、どうなることかと気をもみましたが、終わってみればどうということもありません。

 手術後、医師から説明を受け、見たくもないのに摘出した卵巣を見せられました。
 中には油にまみれた髪の毛がびっしり詰まっていました。
 こんなものを腹に入れて生活していたのかと思うと、ぞっとします。
 病名は卵巣嚢腫から卵巣奇形腫に変わりました。

 卵巣は人間を作る臓器なので、何にでもなることができ、勝手に髪の毛になったり歯になったりすることがよくあるそうです。
 要するに「ブラック・ジャック」のピノコと同じ理屈ですね。

 全身麻酔ではないので、手術室から出てきた段階で同居人の意識ははっきりしており、開口一番、「生還しました」と微笑みました。
 彼女が見せる最高の笑顔で、私は心の底から嬉しくなりました。

 今日の夕食からお粥が食べられるそうです。
 「腹減った」を口癖のようにしていた同居人には、待ち遠しいことでしょう。

 どうやら私は、同居人に心底惚れていたようだと、結婚17年目にして、初めて気づきました。