電通の長時間労働、嫌な話ですねぇ。
嘘か真か、出退勤に引っかからないように、一旦退社して匍匐前進でまた会社にもどる社員がいたとか。
これは電通だけの問題ではありますまい。
日本のあらゆる組織に共通する問題でしょう。
付き合い残業というのも、奇妙な習慣です。
子供っぽいと言おうか。
「誰それちゃんが帰らないなら僕も帰らない」みたいな。
今の職場では、長時間残業はあり得ませんが、かつて、電通と似たような労働環境の機関で働いていたことがあります。
サービス残業は当たり前で、誰もが、自分以外の誰かが労基署に訴えてくれないかと望んでいたものです。
自分以外の誰かが、というのが味噌です。
みな自分の身がかわいいのですよ。
今回は過労死自殺した社員がきっかけで、誰かが刺すなんて生易しいものではありません。
命をもって、会社に抗議した形になったわけで、誠に痛ましいかぎりです。
わが国は先進国のなかでも労働時間が長いことで知られています。
不名誉なことです。
つい10年ほど前までは、サービス残業を厭わない者を、称賛するような雰囲気が残っていました。
さすがに今はそういうことを言う人はいなくなりましたが、腹の内は分かりません。
生産性を上げ、勤務時間内に仕事を終えるのが当たり前、という風潮に持っていきたいものです。