昨日、今日と暖かい日が続いています。
このまま暖かくなることはあり得ませんが、季節は確実に春に近づいています。
毎日事務室で働いていると、あまり季節を感じませんが、8年前、2月から4月まで、病気休暇が終わりに近づいた私は、千葉障害者職業センターのリワーク・プログラムに通いました。
事務作業やSSTと言われる寸劇をやったり、ストレスから逃れる術を学んだり。
復職への不安は持ちつつも、学生に戻ったようで、楽しく充実した日々でした。
リワーク・プログラムでは、体力をつけるため、40人ほどの受講生がうちそろって、毎朝ウォーキングをするのが日課でした。
朝の散歩だけに、その時は季節というものを強く意識しましたね。
ちょうど今頃の時季ですから、ひどく寒い日があったり、馬鹿陽気の日があったり。
ダウンジャケットにマフラー、ニット帽という姿で散歩したり、シャツ1枚で歩いたり。
三寒四温という言葉を実感したものです。
3か月間のプログラムを終えて無事5月1日に職場復帰し、その後はきちんと出勤しています。
あれは40歳の頃。
もう48歳になりました。
20代の受講生の間では、恋愛沙汰が起きたりして、何を学びに来ているのやら、と呆れた思い出があります。
しかしまぁ、出会いはどこに転がっているか分かりません。
当時すでに中年だった私は、呆れながらも微笑ましく見ていました。
この時季になると、年度末の忙しさから現実逃避するように、リワーク・プログラムに通っていた頃を思い出します。
今でもそのうちの何人かとは、時折会って、盃を傾けます。
会う人はみな、きちんと働けている人です。
そもそも再発した人とは、連絡が取れなくなりますから。
精神障害で人生の休暇みたいなものをもらって、良かったとはとても思えません。
回復には長い時間がかかりましたし、不安と憂鬱はひどいものでした。
しかし、リワーク・プログラムには症状がひどい時には通えません。
通うには、書面による主治医と職場の同意が必要なのです。
今思えば、リワーク・プログラムに通ったことだけは、良かったと感じています。
同じような病気で苦しんだ仲間も出来ましたし。
大体社会人になって、社会的地位など関係なく友人関係を築くのはほぼ無理です。
リワーク・プログラムではお互いの肩書についてはほとんど話をしませんでしたが、卒業してから、じつは大企業の部長だったことが判明した人などもいます。
あれから8年、ずうずうしくなった私は、再発する気がしません。
今はただ、移ろう季節を、もっと楽しみたいと思うばかりです。
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