日本のいちばん長い日 

映画

 今朝は6時に起きて朝湯。
 飯を食って二度寝。
 至福のひと時です。

 11時45分に4回目のワクチン接種の予約をしていたので、掛りつけの内科に行って、ファイザーを打ってもらいました。
 前回はひどい高熱が出ました。
 一応、解熱鎮痛剤を5回分もらいましたが、出番が無いといいなと思います。

 帰宅して、DVDを鑑賞しました。
 「日本のいちばん長い日」です。

  終戦直前の、ポツダム宣言を受諾して玉音放送が流されるまでの、敗戦を望む人々と、本土決戦に固執する一部青年将校の暗闘を描いた物語です。
 

 仮に本土決戦を行ったとすれば、米軍に甚大な被害を与えたであろうとは思いますが、最終的にはボロクソにやられて敗戦に追い込まれたでしょう。
 総統官邸が落ちるまで徹底抗戦を続けたドイツを考えればよく分かります。
 しかも本土決戦にはソ連も加わるでしょうから、北海道をソ連にとられ、わが国はドイツや朝鮮のような分断国家にならざるを得なかったと思います。
 そう考えると、ポツダム宣言受諾は正しかったものと思います。

 しかし、日清戦争、日露戦争、第一次大戦と、負け知らずだったわが国の歴史を思えば、本土決戦で形勢逆転を狙った青年将校たちの心情も理解できなくはありません。

 ご聖断が下ってなお玉音版を奪って玉音放送を阻止し、代わりに放送で檄を飛ばそうなどと、あまりにやり方が稚拙だと思います。
 本気でクーデターを成功させたいなら、天皇はじめ要人を皆殺しにするくらいの覚悟が必要だっただろうと推測します。

 2.26事件でもそうですが、反乱軍はなぜ天皇を拉致監禁したり、暗殺したりしないのでしょうね。
 そこがクーデターを行う者として覚悟が足りないと思います。

 玉音版を奪うことはできず、青年将校らは自殺していくわけですが、当時の価値観はよく分かりませんが、愚かな行為だと感じます。
 いずれにせよ、玉音放送は全国に放送され、わが国は敗れました。
 今考えてもわが国の敗戦は悔しくて残念なことですが、戦後の復興と平和の享受を思えば、少しは納得できるというものです。
 隠れた史実として、興味深い映画ではありました。