初詣

映画

 今朝は早起きして千葉神社に初詣に行きました。
 神社周辺には多くの的屋が並び、正月気分を盛り上げてくれます。
 千葉神社は北斗七星を祀る珍しい神社です。
 本殿の横には天神様のお社もあります。
 むしろこちらの方が多くの参拝客を集めているようにも見えました。
 受験が近いですから、学問の神様を祀る天神様のご利益にあやかろうとする者が多いのでしょうね。
 長い列に並び、参拝を済ませる頃にはすっかり冷え切ってしまいました。
 青い着物と羽織、それに角袖コートを着込んで行きましたが、まだ足りなかったようです。
 着物は絹の長襦袢を身に付けるので、見た目よりもずっと暖かいのですが、正月の寒風には敵わなかったようです。

 参拝を終えて、そごう千葉店に向かいました。
 お店の前の広場では、笛や太鼓に合わせて獅子舞が行われていました。
 そごう千葉店前の広場で獅子舞を見ると、今年も正月が来たんだなと実感します。

 冷えた体を温めようと、ビーフカレー、サラダ、スープ、熱い珈琲のセットを頼みました。
 そごう千葉店を訪れた際の、定番の昼飯です。

 福袋が何種類も置かれた店内を冷やかしてまわりました。

 途中、漆の6枚セットの皿と、パソコンなどを入れて持ち運ぶのにちょうどよい、革のリュックに心を動かされましたが、両方とも自分には身分不相応の贅沢品と思いましたので、断念しました。

 晩飯にデパ地下で中華弁当を購入して、帰宅の途につきました。
 この休みでは初めて、義母を見舞うことが無い完全フリーの休日で、同居人もほっとした様子でした。

 まずは良い正月休みだったと思います。
 明日もフリーですが、連休最後の日ということで、きっとひどく落ちるでしょう。
 それでもその日を生きて、年初の仕事に向かわなければなりません。
 サラリーマンとは因果な商売です。

 「八つ墓村」という映画で、資産家の家を飛び出した孫を見て、老婆が、「放っておけば良い。どうせ帰ってくる。人に使われて働くということがどんなことか分かればな、ヒヒヒヒ」と笑い飛ばす場面があって、子供心に強烈な印象を覚えました。

 

 その時、初めて勤め人にだけはなるまい、と思いました。

 しかし大学生になって、資産も無く、才能も無く、学歴も無い私が人並みの生活を送るには木っ端役人しかないと心に決め、公務員試験を受けました。
 合格して、もう31年も働いて、人並みの生活は送れていますが、人に使われて働くということのしんどさを嘆き続けた31年でした。
 定年までまだかなりあります。
 その日まで、私は嘆き続けるんでしょうね。