美術

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肉筆浮世絵展

今日は風も無く、穏やかに晴れました。 そこで上野の森美術館に出かけました。 お目当ては、肉筆浮世絵展です。 京葉道路から首都高をとばすこと40分。 不忍池地下駐車場に到着。 腹が減っては戦が出来ぬとばかり、まずは牛タン定食で昼食。 腹がくちくなったところで、おっとりと上野公園に突入。 着物で行くと200円割り引いてくれるとのことで、着物に角袖コートで出かけました。 男女とも、結構着物姿の人を多く見かけました。 和装文化復活の鍵は、着物で割引、にあるのかもしれません。  浮世絵というと版画のイメージですが、今日の展覧会は肉筆のものばかり。 それだけに、色彩がじつに鮮やかです。 美人画や遊女の絵を中心に、江戸庶民の暮らしぶりを描いたものなど様々で、圧倒されました。 ただ、明日で終りということで、ひどく混雑していて、それでも観ずに帰れるものかと、あるいは背伸びし、あるいは人をかき分けて絵画の前に出たりするうち、すっかり疲れてしまいました。 上野公園内のスターバックスで珈琲を飲んで疲れを癒し、上野公園や不忍池などをしばし散策。  それにしてもここ数年で都内は外国人観光客が増えました。 上野や浅...
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うらめしや~ 冥途のみやげ

猛暑の日曜日、幽霊画を多く集めた夏らしい展示を観に、東京藝術大学美術館に出かけました。 お目当ては、「うらめしや 冥途のみやげ」展です。 千葉市の自宅から上野までは約40キロありますが、道が空いていて、上野公園地下駐車場まで40分ほどで到着。 まずは洋食の老舗、黒船亭で昼をしたためてから、歩いて美術館を目指しました。 およそ800メートルほどですが、炎天下の熱行で、えらく遠く感じました。 企画展示の入り口は、まるでお化け屋敷のように暗く、おどろおどろしい雰囲気を醸し出していました。 幽霊画というのは大きく二つに系統が分かれるようで、ほとんど美人画のように美しいものと、おそろしく薄気味悪くてグロテスクな絵が展示されていました。 ほとんどがガリガリに痩せてお歯黒をつけた女の絵ですが、円山応挙の幽霊は、頬がふっくらして少女のようであり、恐怖を駆り立てる類のものではありません。 それにしても、怪談話や幽霊画でぞっとし、ヒヤッとして涼しくなるなんて、ずいぶん悠長な話ですね。 むしろ悪い汗をかいてよけい不愉快になるのではないかと思いますが。 今は冷房がありますから、怪談だの風鈴だの打ち水だの、ほと...
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スサノヲ展

昨日は千葉県佐倉市の川村記念美術館に出かけました。 「スサノヲの到来」展を観るためです。 穏やかに晴れて暖かく、まずはきれいに整備された庭の菜の花がお出迎え。 千葉市出身の同居人によれば、菜の花は千葉県の県花だそうです。  しぶいですねぇ。 さらには意味不明のオブジェが。 美術館らしいといえばらしいように感じます。 展覧会は、まずは土偶から始まり、一瞬、美術館ではなく博物館に来たような錯覚に襲われます。 その後、古代から現代までのスサノヲをモチーフにした作品群がこれでもかと並んでいました。 スサノオノミコトといえば、言わずと知れた天照大神の弟神で、八岐大蛇を退治した話が有名ですね。 また、荒ぶる神として、様々な不行状があり、神々から嫌われたダーク・ヒーローとしても知られます。 それら神話に描かれたスサノヲのイメージは、いかにも猛々しいもの。 しかし、自分を追放した姉神を恋うたり、弱弱しい面も併せ持っており、なかなかに興味深いものでした。 ただ、美術鑑賞をしているという気分になれず、神話から古代のお勉強をしにきたような気分になったことは、やや残念です。 予断ですが、別棟にあるイタリアンの...
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平山郁夫展

今日は珍しく千葉県立美術館に出かけました。 ここは箱物は立派ですが、何しろ予算が涙金ほどのため、通常、県内の中高生や美術サークルの人々の貸し会場みたいになっています。 ここで学芸員をやっている友人がおり、彼から聞いた年間予算では、とても大規模な企画展示など出来ようはずもありません。 それに比べ、千葉市美術館は、どういうからくりか、小規模ながら興味深い企画展示をたびたび行っているため、よく出かけます。 貧乏な千葉県立美術館が、なんと平山郁夫展を開催したというのですから、さしてかの画家に興味がない私としても、出向かざるを得なかったというしだい。 平山郁夫というと、なんとなく茶色っぽい、砂漠を行くシルクロードの絵画を思い浮かべますが、多くの画業の間には、様々な作品を残しています。 シルクロードの絵もそうですが、仏画、日本の風景画、人物画、果ては抽象画まで。 中でも私は、飛天という作品に心惹かれました。 飛天です。 飛天とは、如来の周りを飛び回って仏を礼賛する、一種の天使です。 古くは翼が描かれていたという説がありますが、今見られる仏教美術の飛天には翼はなく、ただひらひらと飛んでいます。 そし...
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雪月花

今日は日本橋の三井記念美術館に出かけました。 雪と月と花展を観るためです。  まずは車を日本橋三越の駐車場に停めました。 三越で3,000円以上買い物をすると90分無料になるうえ、超過しても30分200円とお得です。 お昼に着いたので、三越の中華屋で海鮮塩ラーメンを食しました。 二人で食べて、もう3,000円を超えました。 海鮮出汁の効いた上品な味わいで、絶品でした。 その後呉服売り場を冷やかしました。 呉服専門店を除けば、おそらく首都圏で一番広い売り場面積を誇っているものと思われます。 さすがは越後屋呉服店を前身とするだけあります。 その後、美術館へ。 雪と月と花といえば、本朝の美意識の三本柱とでも言うべき存在で、私はしばしうっとり。 三井家所蔵の名品が並んでいましたが、なんといっても円山応挙の筆になる国宝、雪松図に止めを刺すでしょう。 円山応挙といえば幽霊画が有名ですが、こちらも張り詰めたような冷たい空気が感じられるようで、圧巻でした。 チラシで観るのと実物とでは、あまりにも異なる印象を与えます。 美術作品は印刷物と実物で異なる印象を与えるものとはいえ、ここまで明白に違っているのも...
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