文学

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人間関係

今日は神奈川県葉山町湘南国際村にある某大学で会議でした。 千葉市の自宅から75キロ。 湾岸を飛ばしてちょうど90分かかりました。 会議が2時間で往復が3時間。 移動で疲れてしまいました。 会議といっても、何かを決めるわけではありません。 同じような仕事を担当している者が全国から集まって、数人のグループに分かれてフリーディスカッションをするのです。 いわばガス抜きのようなもの。 言いたいことは言わせて貰いました。 じつは一見無意味に思えるこのような催しが、後で仕事に生きてくるということはよくあります。 日頃メールや電話でしかやり取りしていない同業者と直接会って話しをすることで、深い信頼関係が生まれ、ざっくばらんなやり取りができるようになります。 小泉改革による法人化前は、こういう機会が頻繁にありました。 それが競争原理を導入するとかで、国立大学や国立研究機関は、それまでの文部科学省による護送船団方式から、ライバルに変貌してしまいました。 職場から、人情味がなくなって、ギスギスした雰囲気が漂うようになりました。 人間は感情で動く生き物。 人間関係を重んじれば業務能率が上がることは日本人なら...
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ハンガー・ゲーム

今日は朝一番で映画館に出かけました。 観たのは、「ハンガー・ゲーム」。 近未来、12の地区が国家に反乱を起こし、長い内戦の末政府軍が勝利しました。 政府は反逆の過去を忘れないため、また国民に娯楽を与えるため、毎年、12の地区から少年と少女一人づつを、あるいはくじ引きで、あるいは志願を募ることによって選び出し、広大な森で最後の一人になるまで殺戮をくり広げる、というテレビ番組を放送しているのです。 まずは予告編をご覧ください。  わが国の映画「バトル・ロワイヤル」シリーズと感じが似ていますが、「ハンガー・ゲーム」では残酷描写は抑え目で、アクションや殺し合いの緊迫感よりも、戦わざるを得なくなった少年少女たちの悲しみが全編を覆います。 しょうしょうだれるほどの長い前ふりと、意外なほどあっさりした戦闘シーン。 なんだか拍子抜けがします。 この手の映画で140分は尺が長すぎたのではないかなと思います。  後編が製作中らしいですが、おそらく私は観ないでしょう。ハンガー・ゲーム(上) (文庫ダ・ヴィンチ)河井直子メディアファクトリーハンガー・ゲーム(下) (文庫ダ・ヴィンチ)河井直子メディアファクトリ...
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ブラッディ・スクール

雨に閉じ込められて、おバカなDVDを観ました。 「ブラッディ・スクール」です。  パッケージだけを見ると、「スクリーム」シリーズのような学園を舞台とした連続殺人のホラー映画のように見えます。 しかし、中身はポップでおバカ。 くだらないといえばこれほどくだらない映画もないでしょう。 実際に高校生の連続殺人は起こりますが、それはむしろ副次的な要素で、高校生同士の恋愛だったり嫉妬だったりを主に描いています。 最後のほう、タイムマシンまで登場したのにはぶっ飛びました。 かといって駄作と呼ぶには斬新な映像やポップな乗りがなかなかイカしていて、新感覚ホラー・コメディとでも言うべき要素を持っています。 平凡な怖いホラーに飽きた方にお勧めです。ブラッディ・スクール ジョシュ・ハッチャーソン,デイン・クック,シャンリー・キャスウェル,スペンサー・ロックソニー・ピクチャーズエンタテインメントスクリーム ネーブ・キャンベル,ドリュー・バリモア,スキート・ウーリッチ,ローズ・マッゴーワン,コートニー・コックスパイオニアLDCスクリーム2 ケヴィン・ウィリアムソンワーナー・ホーム・ビデオスクリーム3 ネーヴ・キ...
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生贄

吉村昭に、「三陸海岸大津波」という著書があります。 そこに明治29年の大津波の話が出てきます。 被災者が顔を合わせると、「あなたの家族はどうでしたか」という質問が出て、「二人亡くなりました」と答えると、「それは良かった、おめでとう」という信じがたいやりとりが交わされたというのです。 私はこれを、大家族のうち、犠牲者が2人だけで済んで良かった、という意味なのかと思ったら、必ずしもそうではないことが語られていました。 すなわち、漁をして海からの恵みで生活をしていた人々にとって、何十年かに一度襲われる大津波は、それによって犠牲者が出ることで、海への返礼の意味があった、というのです。 分かりやすい言葉で言えば、消極的な生贄ですね。 これは現代人から見るとたいへん不謹慎な考えですが、1000年以上前から定期的にやってくる大津波にそういう意味を見出していたことは、たいへん興味深いことです。 また、かつてお祭りの際に神主を生贄に捧げる風習が日本各地にあって、生贄は籤や神託で一年前に選ばれ、その印に片目を潰されたと言いますから残酷な話です。 古来、洋の東西を問わず、自然の猛威を鎮めるため、また、自然の...
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今宵は十五夜ですね。 見事な満月を期待していましたが、あいにく関東地方はこれから台風が直撃するとのこと。 残念ながら月見酒というわけにはいきません。 もっとも、月が出ようと出まいと、花が咲こうと咲くまいと、雪が降ろうと降るまいと、私は酒を楽しむんですが。 7ヶ月で18キロも痩せた結果、血液検査の結果はオールA。 肝臓もAです。 おかげで心置きなく酒が楽しめるというものです。 ただ、以前よりも大分酒量は減りました。 焼酎のロックを2杯。 それでも十分な酔い心地です。 唐の詩人、李白は大変な酒飲みで、一斗の酒を飲んだと伝えられます。 本朝では、若山牧水は朝2合、昼2合、晩6合の酒を欠かさない大酒飲みでした。 そんな酒豪とは比ぶべくもありませんが、私も酒を好みます。 明日からの一週間の憂さを忘れるため、そろそろ晩酌を始めるといたしましょうか。にほんブログ村人気ブログランキングへ
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