文学

スポンサーリンク
文学

そよりとも

そよりとも せいで秋立つ ことかいの  上島鬼貫 立秋ということで、ちなんだ句を。 上島鬼貫は江戸時代中期の俳人で、なかなかユーモラスな句を残しています。 上の句、暦と実感が一致していたはずの江戸時代でも、暑い立秋があったことを思い起こさせます。 人間いつの時代も暑いの寒いの腹減ったの、酒飲ませろだのと、文句を言いながら生きていたんですねぇ。 古人が親しく感じられます。 秋立つや 何に驚く 陰陽師    与謝蕪村 与謝蕪村を郷愁の詩人と名付けたのは萩原朔太郎でしたか。 立秋に陰陽師を出してくるあたり、浪漫的ですねぇ。 与謝蕪村は私が最も偏愛する俳人です。 すむ人も なき宿なれど 荻の葉の 露をたづねて 秋は来にけり    源実朝 今度は和歌です。 うまいですねぇ。 秋のしっとりとした感じがよく出ています。 そういえば正岡子規は源実朝を激賞し、30前に亡くなってしまったことを惜しんでいました。 長生きしていればどれだけの秀歌を作ったか知れない、と。 次に正岡子規が下手な歌よみとこきおろした紀貫之の和歌を。 河風の すずしくもあるか うちよする 浪とともにや 秋はたつらん   紀貫之 きれ...
文学

昼酒

私が昼酒を許しているのは、正月と花見の年に二回と決めています。 しかし冠婚葬祭は別。 今日は法事後、千葉市内の某料亭で小宴が催されました。 親戚の中に絵に描いたような江戸っ子のおじさんがいて、このおじさんの話は報復絶倒です。 すでに77歳で引退してから14年も経ち、今は町会の仕事に精を出しているようです。 元は月島で生まれ育ち、銀座や新橋で遊んでいた生粋の江戸っ子ですが、結婚後は京急の糀谷に住まいしています。 京急が羽田空港に延伸してから、品川からノンストップで羽田空港に行く電車が増え、糀谷駅に止まる電車は激減したとか。 そこでおじさんは日々双眼鏡を片手に糀谷駅からノンストップの電車の客の入りを確かめ、ガラガラな電車が多いことをつき止め、町会から京急に各駅停車を増やすようねじこんだとか。 しかし東京モノレールと熾烈な空港へ向かう客の争奪戦を繰り広げている京急は聞く耳を持たぬとかで、たいそう憤慨していました。 生きた伊勢えびをもらった時は風呂に水を張って泳がせようとして、当然海水ではないため、即死。 がっかりしたそうです。 戦後和田倉門周辺がいち早く100メートルほど舗装された時にはロー...
文学

三越とパルコ

この炎天下、外を歩くのは危険ですが、週末くらい1万歩を越えたいと考えて、千葉三越と千葉パルコをぐるぐるまわることにしました。 最近、60分100円が一番安かったソープ街、栄町に、なんと70分100円という驚きの安さの時間貸し駐車場ができたので、そこへ車をとめてまずは千葉三越へ。 千葉のデパートでは千葉そごうのほうが規模も大きく、多くの客を集めているようですが、私はここが苦手です。 デパートにしては雑然としたディスプレイ、低めの天井、高めの温度に設定された空調など、細かな所が気に食わず、ストレスとなっててきめんに疲労してしまうのです。 その点千葉三越はゆったりした作りで、ストレスを感じません。 千葉三越、庶民には高嶺の花な商品が並んでいました。 パパスというブランドでは半そでのシャツが4万円。 私が今日着ていたのはユニクロで1900円で買ったシャツだというのに。 ロレックスをのぞいたら、一個200万円もする腕時計がありました。 阿呆ですか。  私は腕時計を持っていません。 時刻なら携帯でも分かるし、万歩計でもわかります。 何より金属質の物体を直接肌に装着するのが気持ち悪いのです。 私が三...
文学

なでしこJAPAN、4強へ

オリンピック女子サッカー、日本がブラジルを2-0でくだし、4強入りを決めましたね。 ワールド・カップ決勝ではもう敗れた、と思ったところ同点とし、PKを制するという神がかりのような強さを発揮しました。 なんでもワールド・カップとオリンピックを連覇したチームは今だ存在しないとか。 それを期待してしまうのは、国民として自然か感情です。 飛行機の席が男子はビジネスなのに女子はエコノミーだったり、スーパーのレジ打ちで稼ぎながらワールド・カップ出場している選手がいたり、プロ・リーグに参加していても年収は平均的サラリーマン並みだったりと、女子サッカーをめぐる状況はあまりに過酷なものです。 ワールド・カップで優勝してからずいぶん待遇は良くなったようですが、自らの待遇改善のためにも、もうひと踏ん張りしてほしいものです。 準決勝は強豪フランスとあたるようですが、4強まで来てしまえば楽な相手なんているはずもありません。 まずはフランスを撃破し、決勝へと駒を進めて欲しいものです。 なでしこJAPANには、どこか神がかり的なところがありますから。にほんブログ村 人気ブログランキングへ
文学

べろんちょ、O.K.

このほど韓国で、下半身を露出した男が逮捕されました。 1審は性器露出が公の場所でなされており、身体の接触がなかったという理由で、被害者への脅迫と警察官への暴行の部分だけ有罪。 2審は性器露出は、性的羞恥心と嫌悪感を起こし、善良な性的道徳観念に反する行為でわいせつに該当するとし、強制わいせつの面でも有罪と認定していたそうです。 ところが最高裁では、わいせつ罪が成立するには、性的羞恥心や嫌悪感を起こすことだけでは不足しており、相手方である被害者の性的決定の自由侵害を見るべき。人や車両の往来がひんぱんな道路で性器を露出した行為は、被害者が背を向けて目をそらすことや、周囲の助けを乞うこともできるため、わいせつとは見なさない、として無罪としてしまいました。 つまりいわゆるべろんちょおじさんは罪に問われないということです。 日本の性犯罪は痴漢やのぞきなどが多く、強姦はわずか。 逆に韓国は強姦が圧倒的に多く、痴漢やのぞきは少ないそうです。 強姦で受ける被害者の身体的、心理的ダメージを考慮すれば、パンツを脱いでみせたくらいなんでもない、ということでしょうか。 べろんちょおじさん撃退法は、まじまじと陽物...
スポンサーリンク