文学 若さとはこんな淋しい春なのか 二十五歳で夭折した自由律の俳人、住宅顕信の句です。他に、 ずぶぬれて犬ころ 夜が淋しくて誰かが笑いはじめた かあちゃんが言えて母のない子よ 日傘の影うすく恋をしている等の名句があります。私はこの俳人を知り、衝撃を受けました。二十三歳で白血病の床につき、同時に離婚。病床で子供を育てながら句作を続けた、とのことです。生と芸術を秤にかけながら、見事に生き切りました。私も、このような覚悟を持ちたいと考えています。 2008.02.26 文学
文学 荒ぶる 私は一昨年の五月、「厄年」という小説で、日本文学館の超短編小説コンクールで佳作を取りました。そのご縁で、日本文学館から短編集を出すことになりました。 タイトルは、ずばり「荒ぶる」です。 今日、すべての原稿を日本文学館に送りました。 そうしたら、虚脱状態になって、春愁も感じ、落ちています。 明日は元上司のご母堂が亡くなられたとのことで、大網まで行かなければなりません。今夜は早めに休んで、明日に備えます。 2008.02.22 文学
文学 カラマーゾフの兄弟 光文社古典新語訳文庫から発刊されている亀山郁夫先生訳の「カラマーゾフの兄弟」全5巻を読了しました。 はるか20数年前、米川正夫訳を買って、読み始めたものの、少年の私には難しすぎ、途中で投げ出した小説です。 今回は、すんなり読めました。 圧倒的迫力をもって、私に迫ってきました。 しかし、少々翻訳文疲れをしたので、今度は久しぶりに、日本の古典、「伊勢物語」でも読み返してみようかと思っています。カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)亀山 郁夫光文社カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)亀山 郁夫光文社カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)亀山 郁夫光文社カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)ドストエフスキー光文社カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)亀山 郁夫光文社 2008.02.17 文学
文学 栗焼酎と「フーコーの振り子」 おはようございます。 昨夜は、大好きな栗焼酎を飲みながらエーコ先生の「フーコーの振り子」を読みました。「薔薇の名前」の作者が書いた伝奇小説です。翻訳文で、やや読みにくい点もありますが、エキサイティングな内容です。 ご一読をお勧めします。 今日は朝から雨、これから精神科に行かなければなりません。 たぶん、薬の量は変わらないでしょう。慎重な先生ですから。 2008.01.12 文学