文学

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一昨日は首都圏にひどい雪が降りました。 朝は曇っていたので、車で行こうかとも思いましたが、午後からみぞれの予報で、ノーマルタイヤを履いている私は、念のため電車で通勤しました。 これが大当たり。 首都圏としては大雪と言ってよい、積雪10センチを観測しました。 これではノーマルタイヤでは走れません。 路面凍結のため、昨日も電車通勤となりました。 寒さから、疲労がひどく、帰るなり倒れるように眠ってしまいました。 子供の頃は雪が降るとワクワクしたものですが、 大人になると寒いばかりか、通勤に支障をきたすので、雪は大嫌いです。 わが里に 大雪降れり 大原の 古りにし里に 降らまくは後 天武天皇の短歌です。 自分が住む都に大雪が降ったよ、君が住む大原の古びた里に降るのはもっと後だろう。 というほどの意味かと思います。 自分の里に綺麗な大雪が降ったことを自慢した、子供っぽい短歌ですが、どこか微笑ましいですね。 天皇の歌ですから、雪かきの必要もないし、出勤もしなくて良い、高貴な人の心境を歌っており、下々の者にはあり得ないものと思います。 それは現代人も同じこと。 出勤を必要とするサラリーマンには羨まし...
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猫又、そして仙人

土曜日。 今朝は採血をしに内科に行きました。 近頃は薬のおかげで安定していますが、もともと家族性の高コレステロール。 主にコレステロールの値を調べるため、4か月に一度、血液検査をしています。 痛いのは嫌いですが、ぐっとこらえて血液を採ってもらいました。 採血のため朝食を抜いたので腹が減り、11時過ぎころには昼食に向かいました。 行きつけだたった我が家の向かいのイタリア料理店、コロナに負けて閉店してしまいましたので、少し離れた、と言っても徒歩10分ほどですが、魚介料理を得意とするイタリア料理店を訪れました。 食したのは、あさりときのこがたっぷり乗ったペペロンチーノ、それにガーリックトーストとサラダと珈琲が付いて980円という驚愕の安さ。 以前通っていた店はもっちりしたパスタが自慢でしたが、今日行った店はおそらく乾麺かと思われます。 麺のクオリティは前の店に負けますが、具が多いのと、やや薄味の上品な感じは、まぁまぁいけます。 リピートしてしまうかもしれません。 その後、一時間ほど散歩してから夕飯の買い物。 塩焼き用の特大さんまと、煮浸し用の油揚げと小松菜、それに定番のフルーツトマトを購入。...
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小人閑居して

今日は文化の日でお休み。 週なかに休みがあるとずいぶん楽です。 水曜日をお休みにして週休3日になれば良いのに。 しかしながら、小人閑居して不善を為すの言葉どおり、閑があると碌なことはしません。 一日中寝ていたり、昼酒を飲んだり、良からぬ所に出かけたり。 小人とは君子の逆。 賤しい人物のことで、ひらたく言えばとびおみたいなやつ。 私は14時を過ぎようとする今に至るも、寝巻のままで陽当たりの良いリビングでごろごろしています。 飯を食うのさえ億劫で、朝飯も昼飯も食っていません。 怠惰の極みです。 同居人は義母の家に行っており、一人だからこそ許される怠惰の贅沢。 義母、さる病気にて、調子すこぶる悪いようです。 82歳と高齢ですから、ちょっとしたことが命取りになりかねません。 心配ですが、私が義母宅を訪れると、ひどく疲労するらしく、なるべく行かないようにしています。 病身ながら、私が行くと気張って歓待してくれちゃったりするので。 昔、太宰治の小説に、「饗応婦人」という珍妙な作品がありました。 戦地から帰ってこない夫の戦友だかなんだかを、献身的に饗応してしまう婦人の姿を描いたものと記憶していますが...
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ヴィオロンのためいき

来週の日曜日、出勤命令が出たため、今日は振替でお休み。 ここのところ、しょっちゅう休んでいるような気がします。 それだけに、明日からの出勤が憂鬱です。 今日はとくだん何もせず、だからこそ頭がぼうっとして、珈琲を5杯も飲みました。 それでも、頭が重い感じは抜けません。 なんとなく、憂鬱な秋の日です。  秋の日の ヴィオロンの ためいきの 身にしみて ひたぶるに うら悲し。  鐘のおとに 胸ふたぎ 色かへて 涙ぐむ 過ぎし日の おもひでや。 げにわれは うらぶれて こゝかしこ さだめなく とび散らふ 落葉かな。 「海潮音」に見られるヴェルレーヌの詩です。 わが国ではこの詩がヴェルレーヌのなかでも最も有名なのではないでしょうか。海潮音―上田敏訳詩集 (新潮文庫)敏, 上田新潮社 私は真面目な木っ端役人。 うらぶれているわけではないでしょうが、とび散らふ 落ち葉であるような気がします。 春愁秋思なんていう言葉があります。 春の憂い、秋の物思いをあらわした漢詩の一節ですが、誰の詩か忘れました。 本来過ごしやすいはずの春や秋にメランコリーを感じるのはなぜでしょうね。 あるいは過ごしやすいからこそ、...
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特効薬

平日は目覚まし時計を6時に鳴らしますが、眠くて起きだすのが苦痛です。 ところが土曜日の朝は、自然と5時には起きてしまいます。 金曜日は夜更かしすることが多いのに、不思議ですね。  コロナ禍の土曜日、朝風呂に入って飯を食い、新聞を読んでごろごろしているうちに昼になり、土曜日恒例のイタリア料理を食い、帰ってから昼寝する、というのが慣例になってしまいました。 どこにも出かけられませんから、そんな風にして過ごすしかありません。 しかも緊急事態宣言下においては、レストランでアルコールを出してくれません。 お昼の生ビールも呑めないとあっては、楽しさも半減します。 千葉県に緊急事態宣言が出されるの、何度目でしょうか。 最初の宣言の時は、こりゃ大変だということで、職場ではほぼ毎日在宅勤務を強いられました。 在宅勤務では仕事が進まず、大変な目を見ました。 ところが頻繁に緊急事態宣言が発出されるにおよび、慣れてしまい、出勤の制限は無くなり、今は普段どおり、月曜日から金曜日まで通っています。 慣れというのは怖ろしいものです。 というのも、私の職場で、昨日、初めてコロナ患者が確認されました。 名前も部署も明ら...
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