文学

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精霊(しょうろう)

今日は精霊の日なんだそうですね。 なんじゃそりゃ、と思ったら、柿本人麻呂、和泉式部、小野小町の忌日が今日だから、なんだそうです。 ますますなんじゃそりゃ、という感じですねぇ。 ちなみにしょうろうのひと読むそうで、要するに死者を悼む日ということでしょうか? 3人とも著名な歌人というのが面白いですね。 柿本人麻呂という人は歌聖とも言うべき人で、私は敬して遠ざけるよりほかありませんが、和泉式部と言う人の歌は面白いと思います。 のどかなる 折こそなけれ 花を思ふ 心のうちに 風は吹かねど あぢきなく 春は命の 惜しきかな 花ぞこの世の ほだしなりける とりあえず春の歌を2首。和泉式部日記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)川村 裕子角川学芸出版 小野小町のような暑苦しさは感じられず、春の切ない心情を詠いながら、どこかドライな印象を受けますね。 小野小町は絶世の美女と伝えられますが、和泉式部は容貌に関しては冴えないおばちゃんというイメージがあります。 また、「源氏物語」の作者、紫式部と大層仲が悪かったとも伝えられます。 才気走ってどこかドライな感じがする和泉式部を、ロマンティストの紫...
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異動?

大分春めいてきました。 なんとなく、心が騒ぎます。 今年が今の部署で3年目なので、異動の可能性が高いためと思われます。 それにしても勤め人というもの、3年かそこらで紙切れ1枚がでて、どんな畑違いの部署へでも行かなければならないとは、因果な商売です。 それしか飯の種がないのだから、愚痴っても仕方ないことではありますが。 今の部署ではもう3年過ごしているので、業務に精通しており、残れば楽なのはわかっていますが、同時に何が面倒で何が問題かもよく分かっています。 そうなると、残るのもなんだか面倒です。 私は飽きっぽいので。 おそらく内示は3月19日か20日だと思いますが、それまで、心が騒ぐでしょうねぇ。にほんブログ村 人気ブログランキングへ
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春の嵐とで言いたいような、激しい雨が降っています。 春らしく、気温は高く、事務室のなかは暖房なしでも快適です。 「春の嵐」というヘルマン・ヘッセの小説がありましたね。 はるか昔、中学生の頃読んで感銘を受けた記憶があります。春の嵐―ゲルトルート (新潮文庫)高橋 健二新潮社 象徴的な意味で付けられたタイトルで、何も春の嵐をつづったものではありませんが。 地震や台風、津波などは、自然が物理的な力をもって私たちを襲ってくる怖ろしいものですが、通常、自然はその魔的とさえ言える力を隠して、眠っているかのごとくです。 若山牧水に自然を眠っているかのように詠った和歌があります。 山ねむる 山のふもとに 海ねむる かなしき春の 国を旅ゆく いかにも抒情的な、あざといくらい旨い歌ですねぇ。若山牧水歌集 (岩波文庫)伊藤 一彦岩波書店 それに比べ、ほどほどであれば怖ろしいものではなく、むしろ人間に恵みをもたらす雨は、眠っているようには見えませんね。  その時々のそれぞれの人の気分や状況を反映して、恵みの雨にも見え、涙のようにも見え、また、人を喜ばせもし、沈ませもする不思議なものです。 実家は寺であるため来...
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入院

一昨夜、車が突然パンクしたとこのブログで報告しました。 今日ディーラーに行き、当時の状況を話しました。 ハンドルが急に重くなり、車の自由が効かなくなってハンドルを左に切り、歩道に乗り上げてパンクした、と話したところ、営業マンの表情、にわかにかき曇り、店長を連れてきて相相談したところ、ハンドルが急に重くなるという症状からして、エンジンに不具合が生じている可能性が否定できず、メーカーから専門のメカニックを呼んで精査したい、とのこと。 それには一ヶ月以上を要するとのことで、一ヶ月車が無いのは非常に不便なので、取りあえず一ヶ月、トヨタレンタカーでヴィッツを借りることと相成りました。 レンタカー代は保険から出ますが、ネットで調べたところ長期割引で一ヶ月で10万円ちょっと。 意外に安いのですねぇ。 免許を取得してもう26年、初めて車を購入して21年になりますが、こんなことは初めてです。 快適に新車を楽しんでいただけに、長期入院は残念です。 時間はかかっても、健康を取り戻して帰ってきてほしいものです。にほんブログ村 人気ブログランキングへ
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少し春めいてきましたね。 陽が長くなったのは喜ばしいことです。 それにしても今年はひどい大雪が降って、首都圏の交通網は麻痺しました。 もう雪は懲り懲りです。 幼い頃、私は「まんが日本昔ばなし」が大好きでした。まんが日本昔ばなし DVD-BOX 第1集(5枚組)市原悦子,常田富士男東宝まんが日本昔ばなしDVD-BOX 第2集 (5枚組)市原悦子,常田富士男東宝まんが日本昔ばなしDVD-BOX 第3集(5枚組)市原悦子,常田富士男東宝 かの番組では、狂言と能をセットで演じるがごとく、可笑しな話とシリアスな話をセットで放送していましたね。 私が強烈な印象をもって感銘を受け、今も忘れられないのは、「雪女」。 恐ろしくも悲しく、切ない物語は幼い私に忘れがたい印象を残したのです。 それがため、しばらくは雪女が現れるのではと、恐怖に震えていたものです。 最近私のお気に入りのバンドであるSEKAI NO OWARIに、「スノー・マジック・ファンタジー」という曲があります。 雪女に材をとって製作されたものと想像しますが、これもまた、恐ろしくも切なく、幻想的な曲です。 雪山で遭難した登山者の一瞬の幻覚のよ...
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