文学 スペインのサスペンス
今朝はスペイン製のスリリングなサスペンスを鑑賞しました。 「ペインレス」です。 世の中には不思議な病気があって、痛みを全く感じない奇病に冒された患者がいるそうですね。 そういう人は大怪我や大火傷を何十回もくりかえすのだそうです。 痛みがどれほど生きる上で必要かが分かろうと言うものです。 この映画は、1931年、スペインのある村で、何十人もの痛みを感じない子どもたちが発見されたことによる悲劇を、現代と交錯させながら描いて見事です。ペインレス アレックス・ブレンデミュール,トーマス・レマルキス,イレーネ・モンターラ東宝 痛みを感じない子どもたちは、自傷行為に及ぶばかりでは無く、人の痛みも理解できないため、他人をも傷つけてしまう危険な存在です。 そのため、村の幹部は子どもたちを刑務所の独房に生涯閉じ込めることにします。 時代はスペイン内戦から第二次世界大戦に向かい、戦後はフランコ独裁により苛烈な政治が続いた頃。 一方、現代。 ある中年医師が癌に冒され、両親から骨髄移植を受けなければ余命いくばくもないことが判明し、両親に頼みこみます。 しかし両親は、悲しげな顔で、希望に添いたいが、不可能だと言...