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ミーシャ ホロコーストと白い狼

過酷なDVDを観ました。 「ミーシャ ホロコーストと白い狼」です。 第二次大戦中、ドイツ占領下のブリュッセルで、ユダヤ人少女ミーシャが留守中に両親がナチに連行されてしまいます。 ミーシャは両親は東に連れて行かれたらしい、という情報を頼りに、一人、磁石だけを持って旅立ちます。 東へ、東へ。 途中、生きるためにミミズやウサギを食ったりして、状況は過酷を極めます。 それでも両親に会いたい一心で、ひたすら歩き続けます。 森では狼との交流があったり、ヨーロッパの美しい自然を背景に、デヴュー作だという子役(マチルド・ゴファール)が、演技だか素だかわからないほどの凶暴な演技力を見せつけます。 ラストは悲哀に満ちていますが、だからこそこの映画に説得力があるのでしょう。 この子役は、これを最後に演技ができなくなるか、大女優になるか、どちらかしかないでしょう。  それほど強烈な演技でした。 ミーシャ/ホロコーストと白い狼 マチルド・ゴファール,ヤエル・アベカシス,ベンノ・フユルマン,ギイ・ブドス,ミシェル・ベルニエエースデュース↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
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EXIT イグジット

遅い夏休み最後の日、午後のひと時をDVD鑑賞で過ごしました。 フランス映画界の大御所、リュック・ベッソン製作総指揮のサイコ・サスペンス「EXIT イグジット 」です。  ある青年が殺人の疑いで逮捕され、精神病院に措置入院させられます。嫌疑不十分のまま五年間治療を受け、釈放されると、時を同じくして連続殺人が起こります。 自分が犯人なのか、それとも無実なのか苦しむ青年。 死体処理の仕事をしながら、通院により、精神治療を受けます。 妻子を亡くして自殺未遂を繰り返す同僚に頼りながら、おのれの中に潜む悪魔と葛藤を続ける青年。 そして、突如現れる売春婦。 青年・同僚・精神科医・売春婦が、いずれ劣らぬ危うさをもって、鮮烈でありながらダークな映像を醸し出し、観る者を混乱に陥れ、魅了します。 低いロックが雰囲気を盛り上げます。 アメリカ映画にはない、ヨーロッパ映画ならではの重苦しい映像が強烈な印象を残します。 前半、分けがわからず冗長な感もありますが、ラストに向かって加速していく後半のスピード感が良いです。  そしてラスト。 こんなのあり?、と驚嘆させられます。 ホラーやサスペンスをずいぶん観ていますが...
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彼岸島

DVDで「彼岸島」を観ました。 人気コミックの映画化ということでしたが、煮え切らない映画でした。  某島は吸血鬼一族が支配しており、そこでレジスタンスを繰り広げる兄を救いに弟とその仲間が乗り込む、というストーリーです。 ホラー・アクションということで、派手な殺陣が繰り広げられます。 それはそこそこ良いのですが、ストーリーに説得力がありません。 やはり怪物ものは怪物の悲しみみたいなものを詩情豊かに描かないと、無理な作り物に終わってしまいます。彼岸島 スタンダード・エディション(本編DVD)石黒英雄,水川あさみ,他キングレコード↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
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シャッフル

昨夜はDVDで「シャッフル」を観ました。 古いアパートに住むゲイ、小うるさい老婆、ヤクの売人、精神病で自傷行為を繰り返す妹と真面目な姉の双子、精神科医、それに新しい大家。 彼らが次々と変死を遂げます。 何か変だ、何かがおかしいと思っていると、謎は双子の姉妹に行き当たります。 彼女たちの関係性は ラストはちょっとぞっとしましたね。 良くできた心理サスペンスだと思います。 それにしてもアメリカのアパートは広々していて、うらやましいかぎりです。シャッフル ジャド・ネルソン,ジェニファー・カーペンターパンド↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
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シークレット・ルーム

ドイツ製のサイコ・サスペンスを観ました。 「シークレット・ルーム」です。 数々の難事件をプロファイリングで解決してきた女精神科医が、彼女のファンでもあるサイコ野郎に狙われます。 湖畔の別荘地で写真家をしているサイコ野郎。 しかし心の奥深くに捻じれた美への欲求を持っています。 それは七つの女性の遺体で構成された祭壇を設け、写真におさめること。 冗長な前半から、ラスト近くに一気に物語が進みます。 ドイツの森林、それに湖は、殺人の舞台としては最高でしょう。 しかし、いかんせんこのサイコ野郎が中途半端です。 凶暴になったかと思うと弱気になったり。 精神科医がサイコ野郎のトラウマに触れるようなことを言うと、途端に腑抜けになってしまいます。 ここをもっと冷酷に描けば、映画の印象は違ったものになったでしょう。シークレットルーム ステファン・コルディスパンド↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
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