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ケーブル・ガイ

ジム・キャリー主演のコメディ「ケーブル・ガイ」を観ました。 作りはコメディですが、ストーリーは心理サスペンスですね。  同棲中の彼女との関係性が悪化してアパートを借り、独り暮らしをすることになったスティーブン。 ケーブル・テレビの工事にやってきたジム・キャリー演じるケーブル・ガイと友人になったことから、珍騒動に巻き込まれます。 ケーブル・ガイの異様なハイ・テンションは観ていて疲れるほどです。 やがてケーブル・ガイが幼い頃、テレビだけを与えられて、親や家族の愛情を受けずに育ったことが判明します。 そのため、ケーブル・ガイは人の愛情を求めてストレートで狂気じみた行動に出るのです。 ケーブル・ガイがスティーブンに対して、ストーカー行為に出るに及んで、この映画は暗転します。 ハリウッド映画らしい、明るく陽気な衣装をまとった暗いお話しです。 それにしてもジム・キャリーの演技、毎度のことながらオーヴァーアクション過ぎます。 あれでは感情移入できません。 ただ、コメディタッチの心理サスペンスというのは、斬新で、驚きました。ケーブルガイ【ワイド版】 ジム・キャリー,マシュー・ブロデリック,ジョージ・シ...
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ドッグヴィル

昨夜、ニコール・キッドマン主演の「ドッグヴィル」を観ました。 約3時間の大作でしたが、長さを感じさせない、よくできた心理劇でした。 時代背景は1920年代でしょうか、ギャングに追われる女、グレースが、山の中の小さな村、ドッグヴィルに逃げ込みます。  村人は集会を開き、二週間グレースを各家で労働させて人柄を見極め、かくまうかどうか決めよう、ということになります。 二週間後、グレースは村人に気に入られ、村人の仕事を手伝いながら、のんびりと牧歌的な生活を楽しみます。 しかし、グレースの美貌と寛容の精神が、かえって村人たちの反感をかうようになります。 居心地の悪くなったグレースは逃亡を図りますが、村に帰されてしまいます。 それどころか、逃亡防止に首輪をつけられ、首輪には長い鎖の先に重りまでつけられて、重りを引きづりながら生活するよう強制されます。 ラストは意外ではありませんでしたが、グレースの人間性もまた、ドッグヴィルの人々と変わらないのだということを実感させます。 極端に簡素な舞台装置は能舞台に、耳障りなほどしつこいナレーションは能の地謡に通じているように思いました。 人物を型にはめて描く手...
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モラトリアムの城

昨夜は久しぶりに文芸映画を鑑賞しました。 今年2月に劇場公開された「パレード」です。 東京の片隅でルームシェアをして暮らす4人の若者。 28歳の映画製作会社に勤める健康マニアで夜のジョギングを欠かさない青年、大学三年生の青年、自称イラストレーターでショップ店員の女、恋愛中毒で無職の女です。 気に入らなければ出ていけばいいし、いたければ笑っていればいい、それがルームシェアのルールです。  4人の日常は穏やかに過ぎていきます。 そこへ、自称イラストレーターの女が泥酔して連れてきたらしい18歳の男娼が加わることで、穏やかな日常は、少しずつ狂っていきます。 若者たちのルームシェアは、いつかは終わる夢の空間。 いわば、モラトリアムの城。 その夢を長引かせようとして、ルールが若者たちの心を蝕んでいきます。 藤原達也、香里奈、貫地谷しほり、小出恵介、林遣都といった個性ある役者たちが、激しさを内に秘めながら、静かな良い演技をしています。 抑えた演出が、小さな共同体が人間の集まりであるがゆえに、歪んでいかざるを得ない様を浮かび上がらせます。 後味は悪いですが、名作だと思います。 大声のセリフが無いのが良...
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30デイズ・ナイト

昨夜、「30デイズ・ナイト」を観ました。 これは映画館で観ようと思っていたのですが、見逃してしまい、今回DVDで観た次第です。 アラスカ州最北の村。ここは冬になると極夜と呼ばれる、30日間太陽が昇らない長い夜が訪れます。 村の住人はわずかに百数十名。 吹雪によって、閉じ込められます。 そんな中、突然の停電。電話もつながりません。そして悲鳴。 太陽を嫌うヴァンパイア一族が、30日間の狩り場を求めてやってきたのです。 あらかじめ電話や電力を切断して、村を陸の孤島に変えて。 圧倒的な体力差、そして残酷な吸血。 村人は、屋根裏などに隠れ、生き延びようとしますが、一人、また一人と餌食になっていきます。 そして明日、夜が明ける、と言う日、追い詰められた保安官は絶望的な決断をし、家族を救おうとします。 ちょっと古いですが「ノスフェラトゥ」という貴族の吸血鬼を上品に描いた映画を思い起こさせます。これはもはや吸血鬼映画の古典にして最高峰です。怖くて、美的で、悲劇的です。 「30デイズ・ナイト」に登場するヴァンパイアの親分は中世の貴族のような装いですが、やっていることに品がなく、「ノスフェラトゥ」のような...
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常識と「ゆきゆきて、神軍」

中国の反日デモがますます盛んになっているようです。 困った事態です。 日本では、特定の国を非難するために略奪や破壊活動をするなんてことは、常識外れの誹りを免れません。 しかし一方、日本の常識は世界の非常識、とよく言われます。 これは多分、世界の、ではなく、米英の、なんだろうと思います。 米英に敗れて現在の国の形ができたので、米英追随が習い性になったわが国で、国防面だけは両国と常識が異なっている、ということでしょう。 常識ということを言えば、場所、時代で異なるのは当然です。 イスラム原理主義の人々の常識と我々日本人の常識はまるで異なっているでしょう。 また、戦国時代の日本人と現代を生きる我々とでは、常識は全く違っています。 当然、今の中国と日本の常識もまた、相容れることができません。 唯一とれる手段は、分からないけど相手の言い分をとりあえず聞くこと。そしてこちらの言い分を言うこと。両者は理解しあえなくてもいいから、落としどころを探ることでしょう。 奥崎謙三という人をご存知でしょうか。 「ゆきゆきて、神軍」というドキュメンタリー映画で有名な元日本兵です。 金銭トラブルから傷害致死事件を起こ...
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