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ブラック・ダリア

昨夜、「ブラック・ダリア」を観ました。 1940年代後半のL.A.を舞台にした本格的サスペンスです。 ファイアーとアイスと呼ばれる元ボクサーの刑事コンビが、女優を夢見る少々おつむの弱い若い女性の無残な死の謎を追います。 遺体は口が耳まで裂け、内臓が抜かれていたのです。 捜査中、アイスの前に被害者とうり二つの富豪の娘が現れます。 アイスは富豪の娘にのめり込んでいきます。 アイスはかつて有名なボクサーだったことから、娘の家族に紹介されます。娘の母親はヤク中で、妹は卑猥な絵ばかり描く変わり者です。 富豪一家の闇、ファイアーの秘密、ファイアーがかつて逮捕した男の釈放、二重三重の謎が、複雑な人間相関図と絡み合って、もうわけが分からなくなります。 ストーリーとタイトルからは、もっと退嬰的な、雰囲気のある映画かと思ったのですが、どこか突き抜けた明るさがあるのはなぜでしょう 子どもの頃から感じていたのですが、シャーロック・ホームズとかアガサ・クリスティとか、本格的な謎解きの殺人劇というのは、謎を解くのが前面に押し出されて、恐怖や暗い美しさなどが際立たないように思います。 同じ殺人劇でも、本格的サスペン...
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ナイン

今日はわけあって有給休暇。 面倒な用事は後にして、まずはDVD鑑賞です。 作品は「ナイン」。 9人の男女が無作為に選ばれて拉致、ある豪邸に閉じ込められます。 9人のうち、一人だけが豪邸から出ることができ、しかも500万ドルの現金を得ることができます。 ゲームは簡単。生き残ればいいのです。 最初は紳士的に打開策を練っていた9人。 しかし、リーダーシップを発揮していた警官がいざこざから命を落とすと、疑心暗鬼の地獄絵図が展開されていくのです。 今流行りのシチュエーション・ホラーですね。  今は亡き怪優デニス・ホッパーが温厚な老神父を演じて秀逸です。 オチは予想どおりで、全体的に凡作の感が否めませんが、デニス・ホッパーがスパークするかと思いきや、わりと抑えた演技に終始したのがご愛嬌です。 シチュエーション・ホラーは最近乱発気味で、元祖の「SAW」シリーズも6作目ともなるとだんだんお笑いになってきました。 このジャンルはそろそろ終いにしたらどうでしょうか なお、同タイトルの作品で10分おきに死んでいく映画とは別物ですのでご注意ください。NINE -ナイン-  こっちが今日観たやつです。スージー・...
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アイヒマン・テスト

アイヒマンといえば、ナチのユダヤ人収容所所長で、長く逃亡していましたが捕えられ、裁判で自分は命令に従っただけであり無罪である、と主張した人物です。 世間では極悪非道の冷酷漢とされていますが、当時のナチの将校が果たして国の政策に人道的見地から反対することが可能であったかといえば、極めて困難で、私がアイヒマンの立場にあれば躊躇なくユダヤ人を虐殺したでしょう。 DVDで「私の中のアイヒマン」を観ました。 ある女子高の演劇部が、「アンネの日記」を演じるにあたって、当時の過酷な状況を体験するため、OGである女優の指導のもと、収容所の所長、兵隊と、捕虜に役割を決め、ロールプレイを一週間行うという心理サスペンスです。 いわゆるアイヒマン・テストを地で行ったわけです。 女子高生たちは役割にのめりこみ、狂気に突入していきます。 7人の女子高生とOG、演劇部顧問の女性教師の、女性しか登場しない華やかな映像が、醜くゆがんでいきます。 アイヒマン・テストの当然の帰結です。 人間が役割を与えられると、驚くべき適応を示します。 地位が人を育てる、とか言われるやつです。 高い地位につけば偉そうに、低い役割であれば卑...
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おそいひと

「おそいひと」を観ました。 なんとも評価の難しい映画です。  重度の脳性麻痺を持つ障害者が主演する殺人劇です。 モノクロの詩情あふれる映像で、切なげな音楽を背景に障害者の日常が淡々と描かれます。 ある日、ヘルパーに女子大生が来るようになり、主人公の暗い欲望が噴出し、ついには連続殺人を引き起こすにいたります。 障害者が同時に怖ろしい殺人犯であるというのは、なにも不思議なことではありません。 殺人鬼がたまたま障害者であったというだけです。 それなのに、なぜか違和感を感じます。 私のなかに、障害者は可哀そうな善人だ、という偏見があったからでしょう。 偏見を打ち砕く力がこの映画にはあります。 それにしても、障害者でもあるこの役者、目の演技に凄味があります。 無邪気な目をしたかと思えば、とてつもなく邪悪な表情を浮かべます。 この表情の演技だけでも、一見の価値ありです。 おそいひと 住田雅清,とりいまり,堀田直蔵,白井純子,福永年久ビデオメーカー  ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
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ケース39

昨夜、衝撃のサスペンス・ホラー「ケース39」をDVDで観ました。 38件の案件を抱えるレニー・ゼルヴィガー演じるソーシャル・ワーカーが、39件目の案件を上司に押し付けられます。 児童虐待が強く疑われる少女を引き取ることにしたソーシャル・ワーカー。 少女と一緒に暮らし始めてから間もなく、少女の異常なまでの心理洞察力に気付き、やがて怖ろしい事件が起こります。 レニー・ゼルヴィガーというと、「ブリジッド・ジョーンズの日記」の印象が強すぎ、今回のようなシリアスな物語には適さないのではないか、とも思いましたが、観ているうちに、違和感はなくなりました。 少女に同情的で、少女の両親に不信感を抱いていたソーシャル・ワーカーが、ほどなくして精神病院に入院中の両親にアドヴァイスを求めに行くシーンは印象的です。 少女を演じた子役が、子供らしい邪悪さをうまく演じていました。 邪悪な子供というと、「オーメン」シリーズや「エスター」を思い浮かべます。 それらに比べて本作は謎解きの部分は弱いですが、より衝撃的な内容になっています。 満足いく出来栄えでした。ケース39 スペシャル・コレクターズ・エディション レニー・...
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