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ある優しき殺人者の記録

今日は午後から休暇を取りました。 これで今年与えられた20日間の年次休暇はすべて取得したことになります。 明日と月曜日に通えば、もう今年は終り。 1月からまた20日間の休暇が付与されます。 で、DVDを鑑賞しました。 白石晃士監督が韓国を舞台に、ワンカットで80分を越えるという長尺の、暴力と、意外な結末を描いた作品、「ある優しき殺人者の記録」です。ある優しき殺人者の記録 ヨン・ジェウク,キム・コッビ,葵つかさ,米村亮太朗ポニーキャニオン 韓国の障害者施設から脱走した、連続殺人事件の指名手配犯パク・サンジュン。 彼から「独占取材をしてくれ」と電話を受け、呼び出された女性ジャーナリスト キム・ソヨンは、日本人カメラマンを連れ、インタビュー収録に臨みます。 廃屋となった密室マンションに閉じ込められ、「カメラを止めたら殺す」と脅される中、サンジュンは事件の真相を告白していくのです。 果たして、彼はなぜ18人もの人を殺害したのか。 そして次第に明らかになる、サンジュンとソヨンにまつわる過去の因縁は、新たなる惨劇へと発展…。 カメラマンの回し続けた映像には、その密室で起こった、誰もが想像し得ない衝...
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殺人ワークショップ

昨夜は後味の悪いサスペンスを観てしまいました。 「殺人ワークショップ」です。 同棲している男から日常的に暴力を振るわれている女。 彼女のもとに、殺したい人がいる方、絶対に捕まらない殺人方法教えます、というメールが届きます。 迷いながらもワークショップに参加する女。 ワークショップには、彼に捨てられ、殺したいほど憎んでいる女や、親友を自殺に追い込んだいじめっ子の二人を殺した青年など、数名が集まります。 その中に、小動物を殺し続けてきたが、飽きたので人を殺したい、という動機の者も紛れ込んでいます。 ワークショップの講師は、快楽殺人目的の男を縛りあげ、ワークショップ参加者に練習のため刺し殺すよう指示します。 それを拒否した一人は、講師に絞殺されてしまいます。 このワークショップは、参加者が力を合わせてそれぞれのターゲットを殺していくという、実践型ワークショップだったのです。 講師に支配されていく殺人ワークショップ参加者たち。 逃げようとすれば殺されてしまいます。 殺さなければ殺される、怖ろしいループにはまっていきます。 何しろ講師の演技が冷酷非情で、ぞっとします。 また、ワークショップ参加者...
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レック4 ワールドエンド

雨の日曜日。 午後のひと時をDVD鑑賞で過ごしました。 観たのはスペインのゾンビ・パニックシリーズ「レック」の完結編、「レック4 ワールドエンド」です。REC/レック4 ワールドエンド マニュエラ・ヴェラスコ,パコ・マンザネド,エクトル・コロメ,イスマエル・フリツチ,クリスプロ・カベサスHappinet(SB)(D) 「レック」で消防士の活動 を取材するテレビの取材班が、出動したアパートでゾンビ・ウィルスの発生にあい、アパートは外から軍によって隔離され、逃げるに逃げられない、怖ろしい状況を活写した佳品でした。スマイルBEST REC/レック マニュエラ・ヴェラスコ,フェラン・テラッツァ,ホルヘ・ヤマン,カルロス・ラサルテ,パブロ・ロッソHappinet(SB)(D) 「レック2」はその正統的な続編ですが、悪魔とかが出てきちゃって、そもそもゾンビ・ウィルスと悪魔と何の関係があるのじゃ、と白けました。スマイルBEST REC/レック 2 ジョナサン・メイヨール,オスカル・サンチェス・サフラ,マニュエラ・ヴェラスコHappinet(SB)(D) 「レック3」は番外編とでもいうべき作品でアパー...
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「劇場霊」-美と恐怖

今日は休暇を取りました。 年に20日間ある年休ですが、残したら今年いっぱいで消滅してしまいます。 で、今月は休暇取得強化月間というわけ。 千葉市郊外のシネコンに映画を観に行きました。 Jホラーの名匠、中田秀夫監督の「劇場霊」を観て来ました。 20年前、「女優霊」という佳品でメジャーデビューした監督が新たに挑む製作現場での恐怖。女優霊 柳ユーレイ,白鳥靖代,石橋けい,大杉 漣,根岸季衣バンダイビジュアル 「女優霊」は映画の撮影現場で起こる怪奇現象がメインでしたが、「劇場霊」は芝居。 「劇場霊」は、ハンガリーに実在した伯爵夫人で、若い女の生き血を飲んだり、生き血の風呂に入ったりすれば、永遠の若さが保てると信じ、領民のなかから若い女をさらっては殺したエリザベートを主人公にした芝居の稽古が繰り広げられる中、劇中に登場する永遠の美貌の象徴である生き人形が、重要な役割を果たします。 生き人形は、若い出演者の生気を吸い取ってしだいに人間化して、最終的には生きた人間になることを望みます。 若くして亡くなった自分の娘を模った人形作家が作った人形で、これが今回のダーク・ヒロインということになります。 永遠...
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トンデモドクター、映画版

トンデモドクター・伊良部医師の活躍を描いた連作短編集については、以前このブログで紹介しました。イン・ザ・プール (文春文庫)奥田 英朗文藝春秋 今日はその映画版をDVDで鑑賞しました。 「イン・ザ・プール」です。イン・ザ・プール 三木聡,奥田英朗ポニーキャニオン 原作のイメージとはかなり違っていて、少々面食らいますが、原作と映画で、映画のほうが優れているということは滅多にありませんから、そこは差し引いて考えなくてはいけませんね。 映画は、水泳依存症の男を描いた「イン・ザ・プール」と、陰茎強直症と言う珍しい症例の「勃ちっ放し」、それに確認恐怖症のルポライターを主人公にした「いてもたっても」の3つの短編をうまく絡み合わせた作りになっています。 まず戸惑うのは伊良部医師の容貌。 原作ではデブで子供っぽい、天真爛漫なおバカさんという感じでしたが、映画では毛深くてヒゲ面でいやらしそうな不気味なおじさん、という感じでした。 原作で感じられた可愛らしさはなく、ひたすら気味悪い感じでした。 これは小説をバラバラに分解して新たに組み立てた物語と呼ぶべきでしょう。 それは多くの原作と映画の関係と変わりませ...
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