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ハネムーン

昨夜は新婚夫婦を襲う謎の脅威を描いた映画を鑑賞しました。 ずばり、「ハネムーン」です。 新婚旅行に新婦の実家が保有する湖畔の古びた別荘を訪れた夫婦。 新婚らしく、イチャイチャしています。  しかしある晩、新婦が深夜、夢遊病のように森を徘徊してから、新婚旅行の幸せな日々は崩壊し始めます。 新婦の行動が明らかに変容していくのです。 自分の情報を詳細にメモしたり。 夫婦の契りを嫌がったり。 挙句の果てには性器から大量の出血をし、中から気味の悪い縄状の生き物が出てきたり。 夫が問い詰めると、森で何かが入ってきた、自分は連れ去られるし、あなたは排除される、と涙ながらに訴えます。 しかも同じ湖畔のレストランを経営する夫婦の妻も同じような行動の変化が見られます。 結局何者が彼女を狙ったのか、明らかにされません。 地球外生命体なのか、化け物なのか。 怖ろしいのは、ラスト近くにいたって、夫を連中から隠す、と称して、夫を縛り、錨を付けて湖に沈めてしまう場面でしょう。 水中なら見つからない、と泣きながら。 溺死してしまっても隠したい相手とは何者なんでしょうね。 小品ながら、緊迫感のある作品で、訳が分からない...
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昨夜は全寮制のミッション系女子高で起こるミステリーを描いた映画を鑑賞しました。 「零」です。 美少女ばかりが登場する作品で、女の子だけがかかる呪い、という噂をキイ・ワードに、物語が進行していきます。 美少女ばかりが少年の役で登場する宝塚めいたミステリー「1999年の夏休み」を彷彿とさせます。1999年の夏休み 宮島依里,大寶智子,中野みゆき,水原里絵SME・ビジュアルワークス 女の子だけがかかる呪いとは、女の子同士の純愛を貫くには、片思いの相手の写真に深夜0時にキスすれば両思いになるというものです。 そしてこの学園では、過去に何度も女子生徒同士の心中事件が起きており、それとあいまって、この呪いをかけると、謎の死または心中による死が待っているというのです。 学園一の美少女、アヤは、なぜか何日間も寄宿舎の自室にこもって出てきません。 そんな中、アヤを慕う何人もの少女がアヤの写真に深夜0時にキスし、失踪。 遺体となって見つかります。 これといった恐怖描写が無いまま、ゴシック・ロマン風の美しい映像が、静かに、恐怖をかき立てます。 物語のラストにいたり、すべては学園長やシスターによる犯行と分りま...
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グレース 呪われた純潔

昨夜はひねりの効いたエクソシズムの映画を鑑賞しました。 「グレース 呪われた純潔」です。 グレースの出生時、母親は18歳の若さで死亡。 父親は誰か分らないという私生児として生まれ、厳格なカソリック信者の祖母に育てられます。 その教育もあって、グレースは美少女ながら、常に地味な服装をし、貞操を守って18歳を迎え、大学入学と同時に家を出て、大学の寮に入ります。 しかし、米国の大学といえば、ホラーの世界では酒に麻薬にセックスと、カソリック信者から見れば悪の巣窟と相場が決まっています。 案の定、グレースも初めての快楽に溺れていきます。 やがてグレースに変化が。 腹に悪魔憑きの兆候が表れるのです。 悪魔に魅入られたグレースは若い神父を誘惑しますが、神父はそれに打ち勝ち、逆に悪魔祓いを行うことを決意。 グレースに憑いた悪魔と対峙します。 ここまで、適度にPOVの手法を織り交ぜ、臨場感を盛り上げます。 悪魔祓いの最終段階にいたって、神父は悪魔にグレースから離れ、自分の体を使えと命じます。 これ、名作「エクソシスト」に見られた手法です。 但し「エクソシスト」では、悪魔を引き受けた神父は悪魔もろとも自殺...
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昨夜は、あまりに不道徳で美しい、という触れ込みのホラーを鑑賞しました。 「肉」です。 高校を卒業したばかりと思われる姉と14歳の妹の美しい姉妹。 それに幼い弟と両親。 田舎町で平和に暮らす平凡な一家です。 しかしこの一家には、18世紀から続く怖ろしいしきたりがあったのです。 それはずばり、人肉食。 18世紀、獲物が取れずに困ったご先祖様が始めたようですが、食糧に不自由しなくなった今も、人をさらっては地下に監禁し、子羊と呼びます。 そして定められた日、一家の主婦が子羊を殺害して調理し、家族は正装してこれを食すのです。 ある時、母親が死亡してしまいます。 死因は、人肉食によって罹患するとされるクールー病。 この病気、パプア・ニューギニアのある部族で頻繁にみられるそうです。 最初は手や足が震えるようになり、やがて歩行困難になり、脳にも異常をきたすという怖ろしい病気です。 やはり共喰いはタブーであるようです。 母親の死に打ちひしがれる父親。 しかし彼は、人肉食を伝統どおり続けると宣言し、主婦たる役目を長女に命じます。 姉妹は激しい葛藤のなか、ついに殺害、調理を行ってしまうのです。 ラストは圧巻...
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白ゆき姫殺人事件

なんとなく疲れてしまい、今日は休暇を取りました。 午前中眠って過ごし、午後はDVDを鑑賞しました。 井上真央主演のサスペンス、「白ゆき姫殺人事件」です。 美人OLが殺害され、テレビ局の契約社員が真相を追います。 そのうち、殺害されたOLと同僚の、地味で目立たない女が容疑者として浮かび上がります。 井上真央が地味で目立たないOLの役を演じるのは違和感があるのでは、と思いましたが、そこは子役時代から芝居を続ける芸達者。 本当に地味に見えてきます。 怖ろしいのは、契約社員のツイッターでのつぶやきが拡散し、さらにはテレビのワイドショーなどでも取り上げられ、確たる証拠もないのに井上真央演じる主人公が極悪な殺人鬼として印象付けられていく過程。 現代の情報化社会が抱える病理が浮かび上がります。 また、証言する者によって、一つであるべき真実が何層にも語られる点は、芥川龍之介の名作、「藪の中」にも通じます。藪の中 (講談社文庫)芥川 龍之介講談社 追い詰められた主人公が自殺を決意した直後に真犯人が逮捕され、それをニュースで知った主人公が救われるというところも、どこまでいっても現代の情報がいかに現実を変え...
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