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尊属殺人

昨夜は19世紀末の米国で起こった実際の殺人事件に取材したサスペンス「モンスター」を鑑賞しました。 リジー・ボーデン事件とよばれるもので、夫婦が何者かによって惨殺され、次女のリジー・ボーデンが逮捕されますが無罪となり、結局迷宮入りした事件です。 この映画では、無罪となったリジー・ボーデンこそ真犯人として描いています。 主演の女優の妖しい演技はじつに魅力的です。 彼は教会で子供たちの教師をやったり、ボランティアに精を出したりする模範的少女の顔と、虚言癖があり、盗みも働く、悪な面を持っています。 映画は一見法廷劇のようですが、圧巻は、彼女が無罪放免となった後、自宅に帰り、ただ一人の家族となった姉の耳元で、真実をささやくシーンです。 すなわち、凶行の詳細をひそひそ声でささやくのです。 姉は手が震え、涙を流し、荷物をまとめて出て行ってしまいます。 それを冷笑をうかべて見送るリジー・ボーデンの歪んだ表情が、じつに心に残ります。 実話を基にしているので、やや退屈のそしりは免れません。 また、なぜ彼女が父親と継母を斧で10回以上切りつけるという残虐な方法で殺害に及んだのか、その動機がもう一つ伝わってき...
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アパートは人を殺さない

今日は強い北風が吹いて寒い日でした。 こんな日はお家にこもってホラーDVDを楽しむにかぎります。 借りてきてから知ったのですが、Jホラーの名作「1303」をハリウッドがリメイクしたという「アパートメント1303号室」を鑑賞しました。 コアなホラーファンを自認する私ですが、足元の日本作品を観る前にリメイクを観るとは間抜けな話です。 ある高層アパートの13階の一室。 ジャンキーでアル中、しかし才能ある歌手である母親から離れて1人暮らしを始めた若い女。 その部屋、1303号室は、過去、殺人や自殺が相次いだいわくつきですが、それを知らずに借りてしまいます。 で、その部屋に地縛する悪霊に苦しめられるというお話。 この悪霊、日本の伝統的悪霊とは異なり、物理的な力をも行使します。 そういう意味では、悪霊というよりモンスターに近いかもしれません。 しかしモンスターは実体があるゆえ、駆除することも可能でしょうが、相手が悪霊ではどうしようもありません。 悪霊の捕らえにくさとモンスターの物理的力が合体した、最強の存在とも言えます。 しかしそれがゆえ、ホラー映画としての完成度に欠けます。 なんでもありの存在が...
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渇き。

昨夜は衝撃のミステリー、「渇き。」を鑑賞しました。 渇き。 プレミアム・エディション(2枚組+サントラCD付) 役所広司,小松菜奈,妻夫木聡,清水尋也,二階堂ふみギャガ渇き。 プレミアム・エディション(2枚組+サントラCD付) 役所広司,小松菜奈,妻夫木聡,清水尋也,二階堂ふみギャガ 妻の不倫相手を殺害したことから、警察を追われた元刑事。 この役を役所広司が演じてあまりの狂的な暴力ぶりにまず気圧されます。 離婚した妻から、高校生の娘が失踪したとの報せを受け、元刑事は娘を捜索し始めます。 その手法がまた乱暴というか、滅茶苦茶です。 そして娘、カナコを追ううち、カナコが禁止薬物に手を出していたり、男女問わず、取り巻きの少年少女を操って、言葉巧みに売春をさせていたり、カナコの裏の部分が見えてきます。 父親は、カナコは誰にでも優しく、魅力的で、それでいて凶暴で残酷な悪魔のような一面を持っていたことを知るのです。 アニメを挿入したり、暴力シーンにはおよそ不似合いな甘ったるいバラードを流したり、かなり斬新な映像で、観る者の心を掴みます。 悪魔のようなカナコに、まわりの少年少女は夢中になるのです。 ...
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呪怨 終わりの始まり

昨夜はJホラーの人気シリーズ「呪怨」の最新作「呪怨 終わりの始まり」を鑑賞しました。 このシリーズの特徴である、時系列を無視してエピソードを紡いでいく手法にも、すっかり慣れました。 今まではカヤコが前面に出ていたように感じますが、今作では息子のトシオが中心になっています。 布団のなかに真っ白い顔をしたトシオが入り込み、それを観て絶叫するシーンなど、もはやオールド・ファンには、待ってました、たっぷり、とでも言いたくなるような定番の恐怖シーンです。 また、今作はいつも以上に美少女・美女がたくさん登場し、きゃあきゃあ怖がっているのは、ホラーの原点とでも言うべき作りで、好感が持てます。 貞子と並ぶJホラーの代表的ダーク・ヒロインのカヤコ。 ますますパワーアップして、お化け屋敷的な嘘くさい世界を築いてくれたことは、この映画の完成度が高くないことを勘案しても、嬉しいことでした。 カヤコとトシオには、ますます美しい女性たちを恐怖に陥れて、活躍されることを期待しています。呪怨 終わりの始まり 佐々木希,青柳翔,トリンドル玲奈,金澤美穂,高橋春織NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン呪怨 ―終わ...
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インシディアス 第2章

昨夜は「インシディアス 第2章」を鑑賞しました。 一作目はテンポも良く、見せ場もたっぷりで、本格心霊ホラーの名作でしたが、大体がそうであるように、二作目というのは難しいようです。 一作目の出来が良ければ良いほど、二作目というのは駄作に観えてしまいがちです。 一作目で、悪霊によってあの世に連れて行かれた息子を取り戻すべく、果敢にあの世に行った父親。 息子を無事取り戻した後も、まだ終わっていなかったのです。 父親は、黒いウェディングドレスで女装しながら連続殺人を犯した老人の悪霊にとりつかれた状態でこの世に戻っていたことが判明するのです。 霊媒師とともに本当の父親を取り戻そうとする家族。 息子を救って自分がとりつかれるという、ミイラ採りがミイラになったお話。 しかし、なんとなく冗漫で、退屈でした。 二作目の名作を観てみたいものです。インシディアス 第2章 パトリック・ウィルソン,ローズ・バーン,タイ・シンプキンス,バーバラ・ハーシーソニー・ピクチャーズエンタテインメントインシディアス 第2章 パトリック・ウィルソン,ローズ・バーン,タイ・シンプキンス,バーバラ・ハーシーソニー・ピクチャーズエ...
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