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昨夜は、あまりに不道徳で美しい、という触れ込みのホラーを鑑賞しました。 「肉」です。 高校を卒業したばかりと思われる姉と14歳の妹の美しい姉妹。 それに幼い弟と両親。 田舎町で平和に暮らす平凡な一家です。 しかしこの一家には、18世紀から続く怖ろしいしきたりがあったのです。 それはずばり、人肉食。 18世紀、獲物が取れずに困ったご先祖様が始めたようですが、食糧に不自由しなくなった今も、人をさらっては地下に監禁し、子羊と呼びます。 そして定められた日、一家の主婦が子羊を殺害して調理し、家族は正装してこれを食すのです。 ある時、母親が死亡してしまいます。 死因は、人肉食によって罹患するとされるクールー病。 この病気、パプア・ニューギニアのある部族で頻繁にみられるそうです。 最初は手や足が震えるようになり、やがて歩行困難になり、脳にも異常をきたすという怖ろしい病気です。 やはり共喰いはタブーであるようです。 母親の死に打ちひしがれる父親。 しかし彼は、人肉食を伝統どおり続けると宣言し、主婦たる役目を長女に命じます。 姉妹は激しい葛藤のなか、ついに殺害、調理を行ってしまうのです。 ラストは圧巻...
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白ゆき姫殺人事件

なんとなく疲れてしまい、今日は休暇を取りました。 午前中眠って過ごし、午後はDVDを鑑賞しました。 井上真央主演のサスペンス、「白ゆき姫殺人事件」です。 美人OLが殺害され、テレビ局の契約社員が真相を追います。 そのうち、殺害されたOLと同僚の、地味で目立たない女が容疑者として浮かび上がります。 井上真央が地味で目立たないOLの役を演じるのは違和感があるのでは、と思いましたが、そこは子役時代から芝居を続ける芸達者。 本当に地味に見えてきます。 怖ろしいのは、契約社員のツイッターでのつぶやきが拡散し、さらにはテレビのワイドショーなどでも取り上げられ、確たる証拠もないのに井上真央演じる主人公が極悪な殺人鬼として印象付けられていく過程。 現代の情報化社会が抱える病理が浮かび上がります。 また、証言する者によって、一つであるべき真実が何層にも語られる点は、芥川龍之介の名作、「藪の中」にも通じます。藪の中 (講談社文庫)芥川 龍之介講談社 追い詰められた主人公が自殺を決意した直後に真犯人が逮捕され、それをニュースで知った主人公が救われるというところも、どこまでいっても現代の情報がいかに現実を変え...
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尊属殺人

昨夜は19世紀末の米国で起こった実際の殺人事件に取材したサスペンス「モンスター」を鑑賞しました。 リジー・ボーデン事件とよばれるもので、夫婦が何者かによって惨殺され、次女のリジー・ボーデンが逮捕されますが無罪となり、結局迷宮入りした事件です。 この映画では、無罪となったリジー・ボーデンこそ真犯人として描いています。 主演の女優の妖しい演技はじつに魅力的です。 彼は教会で子供たちの教師をやったり、ボランティアに精を出したりする模範的少女の顔と、虚言癖があり、盗みも働く、悪な面を持っています。 映画は一見法廷劇のようですが、圧巻は、彼女が無罪放免となった後、自宅に帰り、ただ一人の家族となった姉の耳元で、真実をささやくシーンです。 すなわち、凶行の詳細をひそひそ声でささやくのです。 姉は手が震え、涙を流し、荷物をまとめて出て行ってしまいます。 それを冷笑をうかべて見送るリジー・ボーデンの歪んだ表情が、じつに心に残ります。 実話を基にしているので、やや退屈のそしりは免れません。 また、なぜ彼女が父親と継母を斧で10回以上切りつけるという残虐な方法で殺害に及んだのか、その動機がもう一つ伝わってき...
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アパートは人を殺さない

今日は強い北風が吹いて寒い日でした。 こんな日はお家にこもってホラーDVDを楽しむにかぎります。 借りてきてから知ったのですが、Jホラーの名作「1303」をハリウッドがリメイクしたという「アパートメント1303号室」を鑑賞しました。 コアなホラーファンを自認する私ですが、足元の日本作品を観る前にリメイクを観るとは間抜けな話です。 ある高層アパートの13階の一室。 ジャンキーでアル中、しかし才能ある歌手である母親から離れて1人暮らしを始めた若い女。 その部屋、1303号室は、過去、殺人や自殺が相次いだいわくつきですが、それを知らずに借りてしまいます。 で、その部屋に地縛する悪霊に苦しめられるというお話。 この悪霊、日本の伝統的悪霊とは異なり、物理的な力をも行使します。 そういう意味では、悪霊というよりモンスターに近いかもしれません。 しかしモンスターは実体があるゆえ、駆除することも可能でしょうが、相手が悪霊ではどうしようもありません。 悪霊の捕らえにくさとモンスターの物理的力が合体した、最強の存在とも言えます。 しかしそれがゆえ、ホラー映画としての完成度に欠けます。 なんでもありの存在が...
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渇き。

昨夜は衝撃のミステリー、「渇き。」を鑑賞しました。 渇き。 プレミアム・エディション(2枚組+サントラCD付) 役所広司,小松菜奈,妻夫木聡,清水尋也,二階堂ふみギャガ渇き。 プレミアム・エディション(2枚組+サントラCD付) 役所広司,小松菜奈,妻夫木聡,清水尋也,二階堂ふみギャガ 妻の不倫相手を殺害したことから、警察を追われた元刑事。 この役を役所広司が演じてあまりの狂的な暴力ぶりにまず気圧されます。 離婚した妻から、高校生の娘が失踪したとの報せを受け、元刑事は娘を捜索し始めます。 その手法がまた乱暴というか、滅茶苦茶です。 そして娘、カナコを追ううち、カナコが禁止薬物に手を出していたり、男女問わず、取り巻きの少年少女を操って、言葉巧みに売春をさせていたり、カナコの裏の部分が見えてきます。 父親は、カナコは誰にでも優しく、魅力的で、それでいて凶暴で残酷な悪魔のような一面を持っていたことを知るのです。 アニメを挿入したり、暴力シーンにはおよそ不似合いな甘ったるいバラードを流したり、かなり斬新な映像で、観る者の心を掴みます。 悪魔のようなカナコに、まわりの少年少女は夢中になるのです。 ...
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