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TORMENT-そのネズミ、凶暴につき

昨夜はホラーDVDを鑑賞しました。 原題は「TORMENT」なのですが、邦題は「そのネズミ、凶暴につき」という、なんだかすごいことになっちゃってます。 7歳の息子と父親、それと父親の後妻で息子から見ると継母にあたる女性が新しい家族を築こうと奮闘するものの、7歳の複雑な少年の心は継母を受け入れられず、悩むという構図になっています。 父と息子の物語と言ってもいいでしょう。 そこに、ネズミのかぶり物や猿のかぶり物を被った殺人一家が現れ、襲いかかると言うわけですが、殺人一家もまた、家族の結束を求めているという点で、被害者家族と不思議なシンクロをするという、凝った造り込みです。 単に残酷なだけではない、どこか切ないホラー映画に仕上がっています。そのネズミ、凶暴につき キャサリン・イザベルビデオメーカーにほんブログ村 映画(オカルト・ホラー) ブログランキングへ
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暴力と純愛、そしてドライヴ

非常にスタイリッシュで格好いい、暴力と純愛を描いた問題作を鑑賞しました。 「ドライヴ」です。  映画のスタントマンとして、また犯罪者の逃亡用として、さらには修理工として、運転を生業とする若者。 彼は夫が収監中という若い人妻と恋に落ちます。 その間も、彼は映画に犯罪幇助にと、天才的なドライビング・テクニックを見せ付けます。 そして彼の腕を見込んだヤクザが資金提供して彼をレーサーにしようとします。 さらに、若妻の夫が出所すると、不思議な友情で結ばれることになります。 ヤクザがとんでもないやつで、彼は車の運転だけでヤクザに戦いを挑むのです。 こう書いてしまうと単純なようですが、その映像美や切ない感じ、暴力は北野武監督の名作「HANA-BI」を彷彿とさせます。HANA-BI ビートたけし,岸本加世子,大杉漣,寺島進,白竜バンダイビジュアル 是非見ていただきたい力作です。 ドライヴ ジェイムズ・サリス,ホセイン・アミニバップドライヴ ジェイムズ・サリス,ホセイン・アミニバップにほんブログ村 映画 ブログランキングへ
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学校の怪談 呪いの言霊

朝っぱらから学園ホラーを堪能しました。 人気シリーズ「学校の怪談」の15年ぶりとなる新作「呪いの言霊」です。 東京女子流とかいうアイドルグループの面々が頑張ってくれちゃいます。 そういえば、私はかつて、AKB48の存在を知らないころ、彼女らが出演した「伝染歌」というホラー映画を観ました。伝染歌 プレミアム・エディション 小嶋陽菜,前田敦子,大島優子,秋元才加,伊勢谷友介ジェネオン エンタテインメント その後の活躍は皆様ご存知のとおり。 ホラー映画は少女アイドルにとって避けては通れない道のようです。 で、「呪いの言霊」。学校の怪談 呪いの言霊 Blu-ray通常版東京女子流,小西彩乃,山邊未夢,新井ひとみ,中江友梨ポニーキャニオン学校の怪談 呪いの言霊 DVD通常版東京女子流,小西彩乃,山邊未夢,新井ひとみ,中江友梨ポニーキャニオン ある高校を舞台に、そこでコックリさんに昂じる高校生グループ、その高校の卒業生で、最近母親を亡くした若い女性、学校を舞台にPOVを撮影し、ネットに流そうと企む若者たちの、3つの物語が同時に進行します。 その高校では昭和63年に1年4組で悲惨な事故があり、そのク...
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パズル

DVDで学園ホラーの意匠をまといながら、じつはサイコ・キラーが誕生するまでを描いた和製ホラー「パズル」を鑑賞しました。 パズルを完成させないと殺害する、というシチュエーション・スリラーめいた面もありますが、この映画の見所は、天才的サイコ・キラーの男子高校生に導かれ、自らもサイコ・キラーへと目覚めていく女子高生の恐怖と快楽がないまぜになった成長過程にあるでしょう。 さらに言えば、導師と弟子でもある2人が、互いに暗い欲求を持っているという秘密の元、惹かれあっていくという少年少女の恋愛譚でもあります。 残酷で不快な映画と言ってしまえばそれまでですが、85分という短い尺も手伝ってか、疾走するスピード感のなかに様々な要素を加え、しかも映画そのものがパズルのように繋がっていくという凝った作りになっています。 中高生向けのファンタジーめいたホラーとは違う、独特の世界を作り上げており、観る価値はあるでしょう。 特に女子高生が殺人の快楽に目覚めた瞬間、鮮血を浴びながら恍惚の表情を浮かべる様は、夏帆という若い女優の役者魂を感じさせる美的な映像世界でしたねぇ。パズル DVD夏帆,野村周平,高橋和也,八木さお...
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バイロケーション

ドッペルゲンガー現象という言葉は、わりと知られているかと思います。 自分とそっくりの、もう一人の自分を見てしまうと、間もなく死ぬ、というアレです。 芥川龍之介が経験したとも伝えられます。 バイロケーションは、複数の自分が同時に他の場所に存在する現象で、ノストラダムスは自在に複数の自分を生み出せたとか。 昨夜、「バイロケーション」という映画を鑑賞しました。 この映画では、偽者の自分は本物の人生を奪いに来る、という設定で、当初偽者は怖ろしい悪意に満ちていると思わせます。 しかし映画がラストに近づくと、偽者は自分を本物と思いこみ、本物を偽者だと考えて怖れ、本物である自分が生き残り、偽者を抹殺すべきだとまで思い込み、ために本物に危害を加えてしまう、という哀しい理由が隠されていることに気付きます。 そしてまた、そうとは知らずに偽者の女性と恋愛関係に陥り、結婚した男が、偽者と本物が存在することを知り、どうにか両者が平和的に共存できないかと模索しているなか、本物が自殺し、本物が死ぬと偽者は存在できないため、妻も消えてしまったことから、バイロケーションという不幸な境遇に陥った者と接触し、本物とも偽者と...
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