
衰える
人間に限らず、生物というもの、老いは不可避です。 なんでも40代から、男は男性ホルモンが減り始め、女は女性ホルモンが減り始めるのだそうです。 性差は年を追うごとに小さくなり、おじいさんのようなおばあさんや、おばあさんのようなおじいさんが登場するというわけ。 これ、実感としても分かります。 あんまり高齢だと、見た目、男か女か分からない、ということはあると思います。 一方、思春期前の子供も、性差が少ないですね。 特に赤ちゃんや幼児は、男の子か女の子かよく分からない、という現象が起きます。 で、思春期に男性ホルモン、女性ホルモンが増え、生殖に適した大人へと成長します。 20歳を肉体的なピークとするなら、その20年後の40代から男性・女性ホルモンが減り始めるというのもうなずけます。 で、女性であれば閉経し、男であれば性欲はあっても体がそれに追いつかない、という事態に陥り、生殖が不可能になります。 野生の動物であれば、生殖が不可能になった時点で、ほとんど死に向かいます。 一方人間は、生殖能力をほぼ失って後も、何十年と生き続けるのが普通です。 40代以降、ホルモンが減ってくると、変に感傷的になるこ...