仕事

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何もしないおじさん

就職8年目の後輩が12月末をもって退職することになりました。 私たちの業界では、就職して概ね10年間はヒラとして働き、その後主任になり、係長、課長補佐、課長、部長、局長と出世しいていきます。 もちろん、局長になれる人はごくわずかで、多くは課長補佐か課長で退職していきます。 後輩、初めての役である主任昇任を目前に退職することとなりました。 この人、なかなかの女傑で、わずか150センチで痩せた体形ながら、力仕事も物ともせず、また、職階が上位の人にもスケズケと物申す人でした。 その評価は大きく分かれていました。 図々しいとも言えるその態度を頼もしいと感じる管理職もいれば、小うるさくて面倒くさい奴だと毛嫌いしている者もいました。 私はどちらかというと得意でした。 なぜか私は若い頃から曲者の先輩に可愛がられる傾向にあり、自然と、私自身も曲者っぽい若手を愛でるようになりました。 類を以て集まる、というやつでしょうか。 少し、辞めていく後輩が羨ましくもあります。 やっと30歳くらいで、転職活動も難しくはなかったのではないかと推測します。 今の私には到底無理な話です。 何もできないおっさんに、今貰って...
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昼酒

秋晴れの良い日和でした。 南向きのリビングにはたっぷりの日差しが入って、良い気持ちです。 しかし私の気持ちは晴れません。 日曜日はいつもそうですが、明日の月曜日に怖れ慄いています。 つい、昼酒をやってしまいました。 昼酒は花見と正月だけと決めているのに、破ってしまいました。 考えてみると、当たり前ですが、日曜日というのは次のお休みが最も遠い日です。 今日と言う休日を楽しめずに暗くなるばかりとは損な性分です。
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寒い

今日から11月に入りました。 気温も急激に下がってきていますが、職場ではまだ暖房がつきません。 築40年を過ぎるボロ建築で、冷暖房は細かな温度設定ができません。 弱・中・強の3種類のみ。 冷房も暖房も弱で十分効くのはせめてもの救いですが、全館一斉暖房のため、施設担当部署が大元の電源を入れないと、各部屋はエアコンが使えません。 たしか基準となる部屋の気温が16度を下回らなけれ電源は入れないと聞いたことがあります。 室内が16度というのは、けっこう寒いと思います。  さらには昨今の電気代の値上がりのため、経費節減ということで、安全衛生義務に違反しているような状態で、職員はひざ掛けをしたり、小さな電気ストーブを私費で買ったり、環境は劣悪です。 私は起毛した股引を履き、半袖の下着の上に長袖の下着を着用してYシャツを着ることで、一見薄着に見えるよう気を使っています。 室内であんまり着ぶくれているのは格好悪いと言うか、気持ちが悪いのです。 昭和な職場です。 さすがに上層部もこれはまずいと思ったか、現在、億単位の金が必要な大規模修繕を計画しています。 空調だけではなく、増改築も同時に行う予定です。 ...
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在宅勤務は嫌

退院して二日目。 医師からは、今日までは出勤しないように言われていたので、やむなく、休みました。 病院とは異なり、自宅にはパソコンがあります。 職場のメールを見ることもでき、リモートデスクトップにより、職場のフォルダを見たり加工したりできます。 当然、オンライン会議に出席することも可能です。 要するに、在宅ワークが可能な状況です。 在宅勤務届を出せば、在宅での仕事を認められますが、それだと一日中パソコンに張りついていなければなりません。 それでは敵わないので、病気休暇といことにしました。 それでも、止せば良いのに職場のメールを見たりして、明日からの困難を思い、気分が沈みます。 休暇の時は職場のメールなど見るものではありませんね。 しかし、多い時には一日で50通ものメールが届くことから、つい、あらかじめ見ておいたほうが良いかと思ってしまいます。  嫌な時代です。 休もうが何しようが、仕事が追いかけてきます。 メールしかり、オンライン会議しかり。 誰もがそうなのでしょうが、生き辛い世の中になりました。 昨日退院する時はずいぶん嬉しかったのですが、日常に戻ればそうもいきませんね。 わずか数日...
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苦役

9月に突入しました。 ついに来てしまったと思うのは、何も夏休みの終わりを嘆く子供たちだけではないようです。 私たちの業界も、8月の凪が嘘のように、猛烈に忙しくなります。 かつて、月曜日が待ち遠しい、というコピーのCMが流れたことがあります。 それは圧倒的多数のサラリーマンにとって、白けるCMでした。 月曜日は憂鬱なのが当たり前で、それが待ち遠しいというのは、よっぽど暇な職場か、オツムが弱い人なのでしょう。 働いて給料をもらうこと、この上なく苦痛です。 これ以上の苦痛は、他に無いのではないでしょうか。 己の時間を削り、さらには浪費し、ついにはお仕事ハイみたいになって朽ちていくのです。 それがサラリーマンの真実。 今では使ってはいけない言葉になっているようですが、現代の水呑百姓、あるいは非人。 そのような現実にあって、多くの人はよく耐えていると思います。 私はかつて精神病で長く休みましたが、それが当然の人間の暮らしだろうと思います。 その当然の人間らしい暮らしが、病まなければ達成し得ないのだとしたら、人は何のために生まれ、何のために成長し、そして老いるのでしょうね。 牛馬のように働いてわず...
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