思想・学問

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墓参

今日は暑いなか、同居人の父親と妹が眠る墓にお参りしました。 墓は千葉市郊外の巨大な霊園にあります。 千葉市で最も田舎臭いところです。 迎えは明日ですが、多くの人々がお参りに来ていました。 なんだか同居人の家族の墓参りばかりして、実家の墓には全然出かけていません。 実家は多くの家族親族がおり、私がお参りしなくてもどうということはありません。 しかし同居人には、血のつながった家族と言えば、衰えて施設で暮らす母親しかいません。 当然、車椅子の母親が墓参りに行くことはできません。 同居人と私だけが、墓参りに行くのです。 今年は18歳で亡くなった同居人の妹の33回忌。 この法要も、同居人と私の二人だけで執り行う予定です。 この世に生をうけた者は必ず亡くなります。 そのことを実感させられるのが、身近な者の死です。 私が家族の死に直面したのは、祖母と実父、それに義父の3人だけです。 3人の遺体を見て思ったのは、死というもの、本当にその存在が消されてしまうということ。 さっきまで息をしていたのが、抜け殻になってしまうということ。 いずれもショックでしたが、実父の死は喪失感があまりにも大きく、物が食べら...
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ガチンコ格闘技とBAYBY METAL

お盆休みの初日。 昼食を食いに近所のレストランに行った以外、冷房の効いた自室でYou Tubeを観て、無為に時を過ごしました。 最近よく観るのが、1990年代のガチンコ格闘技。 前田日明や高田延彦らが大活躍をみせた、魅惑的な試合たちです。 憎いわけでもなく、単にファイトマネーが欲しいからといだけでもなく、本気の試合を続けること、考え方によっては馬鹿々々しいとも言えます。 あるいは馬鹿々々しいことに血道を上げるからこそ魅力的なのかもしれません。 また、BABY METALというヘヴィメタとアイドルが融合したような、馬鹿々々しくも必死なパフォーマンスを繰り広げる少女3人。 BABY METALという名前だけは知っていて、なんでも海外で大層な人気らしい、ということも知識としてはもっていました。 いつだったか、なんとなくその動画を観て、癖になりました。 下のような感じです。  人間が行うことなど、どれも馬鹿々々しいことばかり。 偉大な発明だって、素晴らしい芸術だって、所詮は暇つぶしのようなもの。 しかしなぜか、これは素晴らしく、真面目で、人様の役に立つとされていることと、馬鹿々々しい、取るに足...
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憲法はお経?

今日は憲法記念日。 永井荷風はその日の日記に、米国の作りたる憲法発布の由、嗤うべし、と短く記しています。 私は憲法など変えようと変えまいと、大した違いは無いと思っています。 よく、平和憲法などと言って、これさえ守れば国は守れる、みたいな妄言を吐く人がいます。 それなら憲法に、地震も台風も起きない、と書けばよいのです。 そうすれば天災地変も起きなくなるでしょうから。 しかしわが国は、平和憲法を持ちながらも、強力な軍隊を保持し、英国の軍事雑誌で、世界第5位の軍事大国と評されています。 したがって、平和憲法は有名無実化し、実際には全く守られていないと言ってよいでしょう。 解釈改憲と言われる所以です。 さらには米国と軍事同盟を結び、その軍事力ゆえに、わが国は平和を享受してきました。 そう考えると、わが国は法律は変えずに、運用で重大な憲法違反を行っていることになります。  国の最高法規に違反した状態を続けるのは、わが国民の倫理感を害していることは言うまでもありません。 しかしわが国は、じつはこういうことを気にしないお国柄。 養老律令という最高法規がありながら、そんなものの存在など忘れて、明治を迎...
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我と我々

今日は昨日とうって変わって冷たい雨の一日になりました。 ゴールデンウィークというと、初夏を思わせる日が続くイメージがありますが、今年は違っているようです。 朝は小雨でしたので、今のうちに買い物を済ませようと近所のスーパーへ。 同じようなことを考える人が多かったのか、日曜日の午前中にしてはお客さんが多かったように思います。 お昼は近所のお蕎麦屋さんでとろろ蕎麦を食しました。 それ以外は家でゴロゴロ。  同居人、仕事と介護で疲れ切っている様子で、お昼寝中。 同居人の仕事と介護をこなす様子には、頭が下がります。 同居人と私は職場の同期。 ただし同居人は一浪して大学に入っているので、年は私より一つ上です。 正直、出会ったばかりの頃は、田舎くさい、冴えない女だと思って、近づきもしませんでした。 しかし同期ということで、酒を飲んだりしているうちに、考えが変わってきました。 まず第一に、嫌いなものが一致したこと。 私が大嫌いな尾崎豊を、彼女も毛嫌いしていました。 犯罪奨励ソングを歌って小銭を稼ごうなどと、愚かな考えを持っているとしか思えない不真面目な態度が嫌いでした。 そしてまた、好きなものが一致し...
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小さな幸せ

昨日は精神科の診察がありました。 最近はわりと調子が良いので、世間話に終始しました。 精神科医は、仕事は適当にこなして、日常のちょっとしたことに幸福感を覚えられるようになったなら、それが一番良いと言います。 偉くなったところで、大したことはない、と。 それはそうでしょうねえ。 偉くなったところで大したことではありません。 ていうか、精神病で長く休んでしまった私が出世するはずもなく、出世を望んだところで、虚しいかぎりです。 偉くなると言えば、今、自民党の総裁選のニュースが盛んに流れています。 政治家は、偉くなりたいのでしょうねぇ。 それに幸福感を覚えるのなら、大いにやったら良いでしょう。 今回は本命不在と言うか、誰が勝つのか、予想がつきません。 河野、岸田、高市が激しい権力闘争を繰り広げています。 その裏では安倍、麻生、二階、森などが暗躍しているようです。 猿山の猿のボス争いとたいして変わらないような気がします。 私は、地味でつまらないけれど、安定政権を築くことが出来るのは、岸田候補だと思っています。 河野は舌禍事件を起こしそうだし、高市は右に振れているように思うからです。 それにしても...