社会・政治

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広島訪問

オバマ大統領が広島を訪問とか。 長い間米国では、原爆投下は本土決戦を避ける動機になり、結果として多くの米国人・日本人の命を救った、として正当化されてきました。 そういう面が無いとは言いませんが、無差別大量殺戮であることは間違いなく、無理目な理屈だと思います。 今回、オバマ大統領は戦争被害者すべての慰霊のために広島という象徴的な町を訪れるのであって、原爆投下を謝罪するものではない、とのことです。 そりゃそうでしょうねぇ。 謝罪などしたら、米国世論が黙っていないでしょう。 しかし、71年間誰一人として広島もしくは長崎を訪れた米国大統領はいないわけですから、訪問するだけでも大きな一歩と言えるでしょう。 思えば8年前、かの大統領は核なき世界を目指すと演説してノーベル平和賞を受賞しました。 その流れにそうものなのでしょう。 じつは私は被爆2世。 母が幼い頃長崎で被爆しています。 母は75歳になる今も健在ですから、被爆による健康被害はほとんどなかったのでしょうね。 幸いなことです。 変なことを言うようですが、原爆で亡くなった方は碑に名前を刻され、手厚い供養を受けてきており、戦争被害者のなかのエリー...
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憲法

今日は憲法記念日ですね。 護憲派も改憲派も集って気勢を挙げていることでしょう。 私は憲法論議に関しては、すっかり白けています。 事実上、憲法は解釈の変更によって、成立当初とはかけ離れたものになっています。 軍事力は持たないと言いながら、軍隊以外の何者でもない自衛隊を保持していますし、政府は核武装すら、必要最小限であれば憲法違反ではない、という立場です。 それならいっそ、憲法を変えたほうがすっきりするだろうとは思いますが、面倒な手続きを経なくても解釈の変更でいくらでも変えられるなら、憲法を改正しようという意欲も失せることでしょう。 立憲主義および法治という観点から言って、国の最高法規を、解釈だけでいかようにも出来るというのは、はなはだ危険だと思います。 解釈を変えるなら、条文そのものを変えるべきでしょうに。 この事態、明治維新まで形の上だけは存在したという養老律令に似ています。 要するに形骸化しているのですね。 憲法に関しては、いつも9条ばかりが問題視されます。 9条が国際情勢に対応不可になってしまったことは火を見るより明らかだと思いますが、昔懐かしい冷戦期の左右対立の影響からか、今でも...
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3.11

さすがに今日は朝のニュースでも東日本大震災から5年のニュースばかりでしたね。 ちょっと終戦記念日のニュースを思い出しました。 まだ5年しか経っていませんから、被災者の方々の記憶も鮮明でしょう。  私は当日、地震の直後に全員帰宅の命令が出て、いつもは40分で帰れるところ、車がびっちり渋滞して、6時間かかったことと、コンビニやスーパーから物が無くなったことくらいで、大した被害は受けていません。 むしろ電車通勤の方は、電車が完全にストップし、車通勤で方向が同じ者に送ってもらったり、職場に泊まったりして、難儀していましたね。 私も4人の電車通勤の人を送りました。 で、帰宅してテレビで家や車が流される衝撃の映像を見てびっくりしたというわけです。 千葉県でも、北東部では死者が出る被害が、沿岸部では液状化が起こりましたが、私が住む北西部は電車が止まったことと流通が悪化した程度で大した被害はありませんでした。 テレビで見た被災地の映像は衝撃的でしたが、それ以上に福島の原発事故は驚愕の状況を呈していました。 あの時、菅直人が総理大臣を務めていたのは被災地のみならずわが国全体にとって大変不幸なことでした。...
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切ない

愛知県で91歳の認知症のおじいちゃんが電車ではねられた事故で、鉄道会社がおじいちゃんの妻と息子に7百万円超の損害賠償を求めていたところ、このたび最高裁は遺族の責任を認めず、損害賠償をまぬかれました。 いやな話ですねぇ。 91歳のおじいちゃんが電車にはねられたのも嫌な話なら、鉄道会社が巨額の損害賠償を求めたのも嫌な話。 何年にもわたって裁判が行われたのも嫌な話。 自分が91歳のおじいちゃんだったなら、あるいはその遺族だったならと想像すると、ぞっとします。 もちろん、鉄道会社が悪いわけもなく、要するに誰も悪くない、ということ。 しかし鉄道会社が損害を被ったのも事実で、三つの切ない事情があります。 認知症で一人ふらふらして電車にはねられたおじいちゃんの切なさ。 大切な肉親を失いながら損害賠償を求められる切なさ。 何の落ち度も無いのに損害をかぶる鉄道会社の切なさ。 認知症患者は座敷牢にでも入れなければならないのでしょうか。 どういう結果になっても後味は悪いと思います。 今回、鉄道会社は何をもって鬱憤を晴らせば良いのでしょうねぇ。
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老後

国勢調査の結果、1920年の調査開始以来、初めて人口が減少したことが報じられました。 死亡数が出生数を上回る、自然減が原因とみられるそうです。 来るべきものが来た、という感じです。 少子高齢化が叫ばれて久しいですから、これは当然の結果でしょうねぇ。 私のまわりにも、40代、50代の独身者がうじゃうじゃいます。 わが国では婚姻による出産が一般的ですから、独身者が増えれば人口が減るのはいわば理の当然です。 婚姻も出産も極めて個人的な事柄ですが、人口が減り続けるとなると、これはもはや個人の問題ではなく、日本社会の問題と言わざるを得ません。 田舎に行くと65歳以上の高齢者が40%以上、なんていう空恐ろしい状況に陥っている自治体があるやに聞き及びます。 65歳以上を60歳以上に下げたなら、どれだけ高齢者が多いか、推して知るべきでしょう。 1960年の時点では、一人の高齢者を約12人の現役世代が支える、という余裕ある体制だったそうです。 それが2050年には、1.5人の現役世代が一人の高齢者を支えるところまで行ってしまうと予想されています。 これではほとんどおんぶ状態。 今のままでは年金制度は破綻...
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