社会・政治

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債務不履行

ギリシャ、やばいことになっているようですね。 債務不履行が迫り、EUは追加融資を拒否。 ついに銀行は休業に追い込まれました。 債務不履行が迫っているというより、すでに始まっているかんじです。 それなのに、いつもノーネクタイのチンピラめいたギリシャの指導者は、ヘラヘラ笑いを浮かべ、EUが求める厳しい引き締め政策を行うかどうかについて国民投票を行うとか。 アホですか。 国民投票とは、これすなわち直接民主主義。 国民はおのれの利益を求めて投票するに決まっており、天下国家を考えて引き締め政策に多数が賛成するとは思えません。 要するに衆愚政治に陥る危険が高まるだけです。 何のために世界の多くの国々が間接民主主義を採っているか分かっているのでしょうか。 選挙で選ばれた選良たちに、その時々の判断を委ねようという趣旨で、だからこそ時には厳しい判断が下せるはずです。 もちろん、憲法改正のように、国民投票が義務付けられている案件もありますが、それ以外は、基本的に政治家は国民投票の結果に頼るべきではありません。  特に今回の案件は、国民生活に直結する厳しいものであるだけに、EUの融資を受け続けるため、という...
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動物愛護と暴力

昨今、動物愛護ということが叫ばれるようになりましたね。 動物愛護の元祖は、おそらくわが国の犬公方が出した生類憐みの令ではないでしょうか。 わが国では、天下の悪法のように言われていますが、海外ではけっこう評価されているようです。 生類憐みの令と言いますが、実際にはそういう名前の法律もお触れもなく、徳川綱吉がいくつも発した殺生を禁じる令を総称しているようです。 また、時代劇などでは犬ばかりを保護したように描かれていますが、もともとは老人や病人、子供などの人間の弱者を保護するように、というのが主眼でした。 しかも罰則は無かったそうです。 ところが罰則が無い故に守る者が少なかったため、しだいに罰則を設け、犬猫や家畜のみならず、ハエや蚊を殺しても罰せられるという悪法に変わっていったようです。 しかし、巷間言われるほど厳しい取り締まりがあったわけではなく、運用は緩かったようです。 生活保護や厚生行政が発達していない時代においては、これは画期的なもので、特に人々の意識を変えることになったようで、そのことが外国で評価される理由と言えましょう。 それまでは、行き倒れの病人やけが人をほったらかしにするのが...
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国家の悪

戦後に生まれ育った圧倒的多数の現代日本人は、ともすると、大日本帝國と日本国が断絶しているかのような錯覚に陥っているかのごとくです。 しかし私は、このブログで何度か指摘しているとおり、戦前も戦後も、あるいは江戸時代も平安時代も、日本人の本質は全く変わっていないと思っています。 敗戦ショックからか、明治維新に始まった帝国主義時代の日本を、暗黒の時代のようにとらえる見方が現れ、一時それはそれなりの支持を得ていたようですが、全く馬鹿げた考えだとしか言い様がありません。その当時は、植民地を持つ帝国主義国家として自立するか、あるいは植民地支配を甘んじて受けるか、どちらかしかなかったわけで、賢明な国民なら、前者を目指すのが当然です。 大日本帝國は白人の帝国主義国家群をお手本として軍備を整え、植民地獲得のための戦いを繰り広げました。 言わば白人帝国主義国家群の優秀な生徒だったわけです。 そしてわが国は有色人種の国家として初めてその偉業に成功し、それかあらぬか第一次大戦後の講和会議では、人種差別撤廃の文言を入れることを主張するも、白人国家群の反対にあって断念せざるを得ませんでした。 大日本帝國のこの正当...
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日本的保守政治家

今朝の新聞で、枝野民主党幹事長のインタビュー記事が目に留まりました。 そこで枝野氏は、自身を日本的保守政治家と規定し、安倍総理はそうではない、と評していました。 日本的保守政治家とは聞き慣れない言葉ですが、枝野氏によれば、八百万の神々を崇め、村落共同体を中心に発展してきたわが国では、多様な価値観を認め、互いに尊重し合うという美風があり、その上に立脚した保守政治家、ということのようです。 そしてそれはヨーロッパでいうところの社会民主主義に近いとか。 一方安倍総理は、米国流のキリスト教的な価値観で生きており、多分に唯我独尊的で、自分と異なる考えの人々を基本的に認めない政治家だと述べています。 労働組合に支えられている政治家にしてはなかなかユニークな物言いだと、感心しました。 枝野氏本人が日本的価値観に支えられているかどうかはともかく、わが国の人々の精神性をよく言い表しているように思います。 日本人は唯一絶対の神様なんて馬鹿馬鹿しくて相手にしません。 まして神様との契約なんて、開いた口がふさがらないくらい、理解不能です。 ほとんど無数の神様がいて、それは山や岩や巨木に宿るのみならず、狐などの...
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日本民族の核

一昨日の土曜日、千葉市中心部を散歩していたら、デモにぶち当たりました。 「9条壊すな」とか、「戦争させない」、「若者を戦場に送るな」とかいう横断幕を持ち、奇声を発していて、騒々しいことこの上ありませんでした。 ニュースでは、昨日と一昨日、全国各地で同様のデモが行われたようです。 おそらくは安倍政権が進める安保法制と関係があるのでしょう。 デモ参加者は一見して年配の方が多く、おそらくは団塊の世代が多数を占めているものと思われました。 あの世代は若い頃学生運動で遊び、中年に至ってバブルで踊り、定年を迎えてしばらく経ったところで、先祖返りを起こしたように見受けられます。 よほど学生運動が楽しかったと見えて、あの夢をもう一度、というわけでしょうか。 冷静に考えて、あのようなデモは何の役にも立たないどころか、一般庶民がそういった運動から遠ざかるような、逆効果しか生まないものと思います。 「戦争させない」と言いますが、もちろん侵略戦争はいけませんが、攻撃されたら応戦せざるを得ません。 応戦する以上、敗れるわけにはいきません。 敗れるわけにはいかない以上、いざという時のために軍事力を整備しておく必要...
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