社会・政治 常識
あまりコメントしたくない話題だと思って避けてきましたが、所謂安保法制が強行採決されて数日、私の感想を述べてみたいと思います。 まず、この法律をもって集団的自衛権が認められた、という報道に、強い違和感を覚えます。 戦争に敗れたその日から、わが国は少なくとも米国とだけは、集団的自衛権を行使しなければ国際社会で生きていけない立場に置かれたものと思います。 わが国が長い苦難の占領から脱出した際にも、わが国の領土に米軍基地という外国の軍隊が置かれることが独立の条件でした。 つまり、米国との集団的自衛か、あるいは米国独自の日本防衛です。 しかし、米国人が日本を守るためだけに血を流すでしょうか? 米国人の命は日本人のそれよりも軽いのでしょうか? 日本防衛のために米国人が死ねばよく、日本人が死ぬことだけはあってはならないのでしょうか? 外国の軍隊がわが国領土に存在するということは、日本人として屈辱的なことで、できればわが国の防衛はわが国の軍隊だけで遂行することが理想であろうと思います。 当然です。 わが国は戦後70年を経てなお、軍事的には米国の属国なのですから。 そういう意味で、私は集団的自衛権を行使...