社会・政治 年齢
新聞を読んでいたら、超高齢化社会を迎える近未来の労働に対する提言を、ある人が述べていました。 65歳以上の人口が20年後には三分の一に達する現実を考えると、70歳定年、年金支給開始75歳にせよ、ということでした。 わが国が構造的に抱える人口問題ですから、ある程度は納得できます。 しかし、年金支給開始年齢が75歳となると、ほとんど取るだけ取られてもらえない、ということになりましょう。 ごく一部のご長寿の人を助けるために、圧倒的多数の人々は掛け金を払うだけで、その代償を得ることなく、死ね、ということになります。 サリーマンは天引きされますから仕方なく掛け金を払い続けますが、自営業など国民年金の場合、この制度では掛け金を払うより貯金したほうがマシだと考えるのは人情です。 日本人の寿命が近年飛躍的に伸びていることは事実です。 しかし、元気なお年寄りというのは、じつはそう多くないように思います。 単に寿命が延びたからと言って、年金支給開始年齢を引き上げるのは、多くの体に不安を抱えるお年寄りの生活設計を破壊し、ひいては老人のモラルを低下せしめるものと考えます。 年長者を敬う文化を持つわが国において...