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文学

時分の花

この花は、まことの花にはあらず。ただじぶんのはななり。 世阿弥の能楽書、「風姿花伝」に見られる有名な一節です。 芸本来の美とは別に、若さゆえの華やかな美しさが表れるということでしょうか。 自分が40代になって、確かに若いというだけで人は美しいと思うようになりました。 それは男も女も。 それは言ってみれば、赤ちゃんは可愛いみたいなものなのだと思います。 しかしそれは、世阿弥が指摘したごとく、所詮は時分の花でしかありはしません。 真の円熟した美とはおよそ異なるものです。 私は時分の花を咲かせる時期はとうに過ぎました。 それを惜しいとは思いません。 なぜなら、30歳くらいまで、私は存分に若さゆえの美しさを利用してやりたい放題しましたから。 ただ、やりたい放題やったがゆえに、今の私に時分の花という言葉は無縁になったはずだと思います。 「泥棒日記」などで有名なフランスの作家、ジャン・ジュネは同性愛者で、しかも麻薬はやる、盗みはやるとやりたい放題で、しかし初老の紳士の陰間となって可愛がられることに無上の喜びを感じていました。 老いて、小説家としての地位を確立した頃、彼は美少年を愛でることしか出来な...
仕事

不明を恥じる

平成24年度の業務もすべて終了しました。 頼りにしていた後輩が、まさかの2年で異動。 危なっかしい感じでしたが、ベテランの直属の上司も異動。 4月は上からも下からも質問攻めに会いそうです。 まぁ、毎年のことですが。 就職して22回目の新年度を迎えることになりますが、年度替わりのバタバタに慣れるということはありませんねぇ。 ていうか、仕事そのものに慣れるということがありません。 おのれの不明を恥じるところです。にほんブログ村 人気ブログランキングへ
仕事

復活

昨日は終始熱っぽく、だるい中年度末の多忙な業務をこなしました。 定時で帰って熱を計ったら、38度2分もありました。 普段だったらそんなに熱があったら起き上がれないところですが、年度末ということで、気合で乗り切りました。 すぐにかかりつけの内科に行きました。 風邪だろうということで、抗生物質、解熱剤、総合感冒薬、胃薬が処方されました。 それを飲んですぐに横になり、たっぷり10時間以上の睡眠をとったところ、朝の体温は37度ちょうどまで下がっていました。 良かった。 今日は元気に出勤し、平成24年度最後の日を忙しく過ごしています。 今、昼休みですが、今日は恒例の昼寝は無理そうですねぇ。 13時から会議がありますから。にほんブログ村 人気ブログランキングへ
仕事

微熱

天候不順のせいか、体調が良くありません。 測ってはいませんが、おそらく微熱があるでしょう。 節々が痛み、悪寒がしますから。 普段であれば、躊躇なく休むところですが、今日明日で今年度も終わり。 休むわけにはいきません。 市販の風邪薬を飲みましたが、焼け石に水な感じですねぇ。 ここが踏ん張りどころです。にほんブログ村 人気ブログランキングへ
仕事

寒い

今日は近頃になく寒いですねぇ。 職場はもう暖房が入らないため、寒いです。 フリースを着て、膝かけをかけて、なお寒いです。 調子狂っちゃいますねぇ。 職場では異動対象者が引き継ぎをしたり、異動先に引き継ぎに行ったり。 なんだか忙しない感じです。 私は残留なので、通常どおりですが。 なんとなく心がざわつく感じ、いつまで続くんでしょう。にほんブログ村 人気ブログランキングへ
映画

ディスコード

夕方、ぼうっとした頭が少しすっきりしたところで、ホラー映画を鑑賞しました。 「ディスコード」です。 厳しい躾で娘2人から嫌われていた母親。 2人は成人して母親の元を離れていましたが、母の急死で実家に戻ることに。 しかし、姉はなぜか失踪してしまいます。 実家を訪れた妹に、いかにもな心霊現象が起こります。 ここまでは、ありがちな心霊ホラーの王道とも言える展開で、なかなかに怖がらせてくれます。 しかし後半、なぜかその存在すら知らなかった母の兄、すなわち叔父が現われ、しかもそれが猟奇殺人鬼で、これと妹はガチンコ対決。 趣き深い心霊ホラーと思われた作品が、急遽サイコサスペンスの様相を呈してきます。 どうもこの作品がメジャー・デビューの監督、1970年代から80年代の様ざまなホラーやサスペンスに感化されて育った世代らしく、当時のあらゆる名作にオマージュを捧げるべく、ごちゃまぜの作品に仕上がってしまったようです。 雰囲気はなかなか良いのですが、ごちゃまぜはいただけません。 監督が勉強熱心なのはよくわかりますが、過去の名作ホラーや名作サスペンスの良いとこどりに走ってしまったようで、オリジナリティが感じ...
精神障害

起き上がれない

このところ年度末に伴う多忙な日々が続いたせいか、6時に目覚ましが鳴ったにも関わらず、いつの間にか止めて爆睡。 目が覚めたら11時をまわっていました。 職場には電話をかけて今日は休むことにしました。 良くない兆候です。 こういうことが時折起きるようになり、その頻度が高まって長期病気休暇にいたる、というのがパターンでしたから。 今日はゆっくり休んで、明日からの仕事に備えたいと思います。
思想・学問

犀の角

今日もまた、引きもきらぬ俗物どもを相手に、つまらぬ仕事で一日を過ごしました。 連中から見れば、当然私もくだらぬ俗物ではありましょうけれど。 人が職場で過ごす一日は、言ってみれば嘘八百を並べ立て、脅してみたりすかしてみたり、誠に愚かな猿知恵で日々を暮らしているものだと実感します。 霊長類なんて偉そうに名付けてはみたものの、およそ自然界を見回して、猿とその子孫ほどくだらぬ欲望にうつつをぬかし、馬鹿げた権力闘争を繰り返している生き物もおりますまい。 はるか室町時代、「閑吟集」に見られる歌謡に、 人はうそにてくらす世に 燕子が実相を談じ顔なる という文句が見られます。 全くそのとおり。 人が嘘八百を並べて俗界を生きているのに比べ、燕はその鳴き声でこの世の真実を語り合っているように見えるというわけです。 「閑吟集」という書物、なかなかシニカルで、この世の真実の裏の裏を突いているようで、興味深いものです。 それにしても、人はなぜこの儚い世に生まれ、限りある命を使って、出世やら、女性であれば子どもがいるかいないかとか、他人より優位に立ちたいと思うのでしょうね。 お釈迦様は己と仏法のみを光とし、犀の角...
散歩・旅行

花見というほど大げさなものではありませんが、午後、少しだけ桜がある近所の公園を散策しました。 どんよりと曇って寒々しく、人もまばらでしたが、桜はまさに今が見ごろ。 見事に咲き誇っていました。 私は毎年満開の頃、ワンカップやビールを買い込んで花見を楽しんでいますが、今日はなんだかそんな気になれません。 例年だと4月の上旬、新年度を迎えて多少の高揚感をもって花見を楽しんでいたところ、今年は年度末に重なり、いつもそうなのですが、年度末というのは精神が不安定になり、花の下で酒を飲もうという気持ちになりません。 今年の早すぎる桜の開花が恨めしく思えます。 桜といのは不思議なもので、わが国では桜は死の観念と結びついているせいか、桜を観るたび、来年もまた桜を観られるだろうか、もしかしたら不慮の事故にでも会い、これが今生最後の桜になるかもしれない、という不吉な思いに駆られます。 とくにうつ状態が激しく、希死念慮に悩まされていた時はそうでした。 桜を観たから、そろそろいいだろう、と考えてしまうのです。 それでもやっぱり死ぬのが怖くて、生きながらえてしまいました。 でも精神障害に対する差別や偏見は今も根強...
文学

憂悶

今年はばかに春の訪れが早いようで、もう桜が満開です。 私はといえば、相も変らぬ俗事にかまけ、せっかくの週末、花見に出かけることもままなりません。 来週末、花が散り乱れているであろう頃に、花見に出かけようかと愚考しています。 せめてはかねて愛吟しながらあまりこのブログで取り上げなかった詩歌でも紹介しましょうか。 あはれなり わが身のはてや あさ緑 つひには野べの霞と思へば 新古今和歌集にみられる小野小町の歌です。 野べの霞とは、一般的に火葬の際の煙がたなびく様と解されています。 絶世の美女と呼ばれた小野小町も年老いて、春愁とともに世の無常を詠みこんだものと思われます。 次はいっそ思い切り美的な西行法師の春の和歌を。 春風の 花を散らすと見る夢は さめても胸の 騒ぐなりけり 桜が散るさまの美しさを、これほどの烈しさでもって詠んだ歌も少ないでしょうねぇ。 父は西行法師に憧れていたようですが、私はその歌の烈しさと、美を追求する執念みたいなものが、なんとなく怖ろしく、単純に西行法師に憧れるような気持ちにはなれません。 歌がうま過ぎるのと烈しすぎるので、おそらく平安末期の歌詠みからは嫌われていたん...
仕事

人事

私は自宅のパソコンから職場のネットワークに入ることができるよう設定しており、メールチェックなどしました。 そこに4月1日異動の一覧が。  あっと驚く人事もあれば、まぁ妥当だろうなという人事もあり、関係者一同一喜一憂していることでしょう。 私は異動ではありませんでした。 今の部署に来て丸2年。 普通3年勤めることが多いので、予想どおりでした。 そうかと思えば2年で異動する者もおり、同じ部署に9年目に突入というツワモノもいます。 おそらく引き受け手がみつからないんでしょうねぇ。 私は三度も半年以上の長期病休暇を取ってしまったせいで、昇任が遅れに遅れており、今回、初めて直属の上司が年下になります。 それも6歳も。 考えてみれば、私と同世代の職員は軒並み私より職階が上になりました。 ああしてこうしてこうなった、ということは自分が一番よく知っており、別段不満に思うこともありませんが、私の上司になる人が可哀そうですねぇ。 知識も経験もはるかに上で、しかも生意気で小うるさい年上の部下を持つのですから。 よほど変なやつで無い限り優しく接しようと思っていますが、ちょっとでもおかしげなことを言い出したら、...
映画

ストロベリーナイト

なかなかの和製サイコ・サスペンスを鑑賞しました。 「ストロベリーナイト」です。 少女時代、連続性的暴行事件の被害者になり、その時親身になって世話してくれた女性警察官が犯人を捕まえようとして殉職したことがきっかけで刑事になった姫川警部補を竹内結子が演じて秀逸です。 物語の要所要所で被害にあった少女時代のシーンに替わり、その事件が大きく作用していることが分かります。 さらに警察内部での手柄争い、縦割りによる派閥争いなども描かれ、いかにもありそうで一層怖いですねぇ。 ある時池の近くで遺体が発見されます。 姫川警部補は池に沈める予定だったのではないかと疑い、池を捜索すると、さらに一体の遺体が発見されます。 その後今度は別の川から9体もの遺体が発見され、事件は連続殺人の様相を呈してきます。 ある刑事が、ストロベリーナイトという殺人ショーの掲示板を発見し、これと深く関わりがあると踏んで、情報屋のチンピラに身銭を切って情報収集させますが、この刑事も遺体となって発見されます。 そして、犯人は身近なところに潜んでいたことが発覚。 また、ストロベリーナイトで処刑人を引き受けていたのが、義父に何度も強姦され...
文学

他生の縁

今日は疲れました。 湘南国際村での式典が15時30分に終わり、車で帰って家についたのが18時。 18時半から精神科の予約をしていたため、そのままクリニックに向かいました。 クリニックまでは車で20分ほどですが、100キロ以上運転した後では、その20分も苦痛でした。 通常土曜日に診察を受けているところ、一か月ほど前から同居人もプレ更年期障害と思われる不定愁訴のため、同じクリニックに通院しており、クリニック近くの職場で働く同居人は金曜日の夜に診察を受けていることから、同じ日に合わせたというわけです。 同居人にはごく少量の抗うつ薬のジェイゾロフトと、これまた最少量の抗不安薬のメイラックスが処方されていますが、年度末に伴う職務多忙のため、気持ちが沈むようで、抗うつ薬のジェイゾロフトが最少量の25mから50mに倍増となりました。 このところ好調の私はといえば、薬に変化はありませんでした。 それでも私の薬は同居人の倍以上です。 とはいえ、私が一番たくさん薬を飲んでいた頃に比べれば、五分の一くらいにまで減っています。 パワハラ事件の直後は、フラッシュバックや悪夢に悩まされ、幻覚や幻聴を抑える統合失調...
仕事

今年は桜の開花が早いですね。 昨日から出張でやってきた湘南国際村の桜も満開です。 例年ですと、入学の時季に桜が咲き乱れているイメージですが、今年は卒業シーズンに重なってしまいました。 旅行会社などは、弘前桜祭りなどのツアーが、桜の時季とずれてしまい、困っているようです。 上野公園でも夜桜用のライトアップが間に合わず、花見客から不評を買っているうえ、電気代などで上野公園の観光協会は100万円以上の赤字が見込まれるとか。 自然災害に限らず、自然に振り回される私たちでしかないのですねぇ。 今日はこれから式典に出席して、車を飛ばして帰ります。 今週末はお花見にでも出かけたいところですが、そんな元気はないかもしれません。 今週末が見ごろということですから、来週末は乱れ散っているのでしょうか。 たまには乱れ散る桜を見るのもよいでしょう。にほんブログ村人気ブログランキングへ
その他

懇親会

懇親会は思いのほか長引き、やっとホテルに戻ってきて、時計を見たら23時30分。 日頃こんなに夜更かしすることはなく、疲れました。 懇親会で、面白いことをほざく20代後半の女性がいました。 なんでも付き合う男、付き合う男、のきなみ変態で、長続きしないのだとか。 明るい酒で、笑顔を絶やさない彼女から、笑顔のままヘヴィな男女関係の話を聞かされ、まことに興味深いものでした。 どういうわけか、私は若いころから女性から恋愛相談を受けることが多く、久方ぶりにこのパターンかと、恐れ入った次第です。 そもそも私に異性の飲み友達が多いのは、かなり無理目な恋愛相談を黙って聞くことがその原因かと思われます。 かつては恋愛相談に乗っているうちに、必然的によからぬ仲になってしまうことも少なからずありました。 しかし、40代になった私は、そんな面倒なことはご免です。 そうはいっても目の前で涙を流さんばかりに語り続ける女性を前にして、聞かないわけにもいきません。 損な性分に生まれついてしまったものです。 女性の恋愛相談のみならず、管理職のおじさんから、「じつは誰にもはなしたことがないんだが」などという前置きの後、主に...
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