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文学

カラーブックス 良寛さま

一部を頂戴した亡父の蔵書から、亡父のイメージとは異なる本を見つけました。 「カラーブックス 良寛さま」です。 しかも、何度も読み返したらしく、ボロボロです。 江戸時代後期、名主の跡取りの座を捨てて出家し、僧侶としての出世を求めることをせず、山中の小さな庵で托鉢をして生計を立て、暇があれば子どもと遊び、多くの和歌や俳句を残した、あの良寛の生涯を多くの史跡や書の写真とともに簡潔にまとめた、入門書のようなものです。 何しろ写真や絵が多いので、絵本を見るような感覚で簡単に読める文庫本です。 良寛のことを知らない人が読むのに適していると思われます。 肉を好み、酒も飲み、欲望が旺盛だった亡父ですが、良寛のような、貧しくとも静謐な暮らしに憧れていたんでしょうかねぇ。 それは身の程知らずでは? 良寛というと、特攻兵が好んで口にしたという辞世の句が有名ですね。 散る桜 残る桜も 散る桜 特攻隊の心境そのまんまだったんでしょうねぇ。 良寛さんらしいといえば、 この里に 手毬つきつつ 子どもらと 遊ぶこの日は 暮れずともよし というのが、子どもと遊ぶことを好んだという良寛らしいですねぇ。 子どもの心に仏性を...
お笑い

サイバーサンダーサイダー

Yuo Tubeで遊んでいたら、「サイバーサンダーサイダー」という動画を見つけました。 引きこもりの男が歌うような歌詞を、電子音らしき声で激しく歌うのですが、出色なのは途中で登場する棒人間の踊りの切れの良さです。 深刻になってしまうような歌詞をじつにポップに歌い、踊っています。 まずはオリジナル動画をご覧ください。 さらに面白いのは、先生と僕という小学生とそのダンスの先生と思しき2人組のユニットが、「サイバーサンダーサイダー」に合わせて激しく踊っている動画の存在です。 しかもそれは客で満員のライブ会場で行われていることから、一部ファンの間でこの曲とダンスが支持されていることがうかがえます。 先生と僕の素敵なダンスを鑑賞ください。 現在わが国で、もはやポップカルチャーというより主流の文化となった感すらあるヲタク文化。 それは一朝一夕で成し遂げられたものではありません。 古くは平安末期の男装の踊り子にして売春婦でもあり、しかも神聖な存在とされた白拍子のような文化。 戦国末期に現われた傾き者。 さらには江戸時代の浮世絵や川柳、売春婦でしかないはずの吉原の女郎を花魁だの太夫だのと呼んで春を買う...
散歩・旅行

日本橋

今日は週末恒例の散歩です。 普段人けの少ないところで暮らし、働いているせいか、週末は都内に行きたくなります。 せっかく千葉市に住んでいるのだから房総方面へ行けば良さそうなものですが、休みの日は道も電車も下りのほうが混むので、ついお上りさんになってしまうというわけです。 もちろん、平日都内で働くのは絶対に嫌です。 高校、大学の7年間、朝のラッシュに耐えながら通学し、就職は絶対に下りで通える所にしようと決め、その通りになりました。 幸せ。 今日は日本橋に行きました。 半蔵門線水天宮前駅で降り、まずは水天宮に参拝。 安産の神様ということで、赤ちゃんを連れた夫婦とその親と思しき家族連れが、きちんとした身なりで大勢参拝していました。 私はといえば、日本全国の妊婦の皆様の安産と、子に恵まれない夫婦の子宝を祈願しました。 少子高齢化が進むわが国にとって、子どもはまさしく国宝ですから。 甘酒横丁を冷やかし、兜町方面へ。 東京証券取引所や野村證券の威容に圧倒されつつ、日本橋へと向かいました。 日本橋は繁華街というほどではないですが、それでも三越や高島屋、古くからの老舗などが立ち並び、江戸の繁栄を思わせる...
散歩・旅行

万歩計

先日、新しい万歩計を購入しました。 パソコンに歩数や歩行距離、歩行時間、消費カロリー、燃焼した体脂肪などのデータを取り込んで、見やすい表にしてくれるタイプの物です。↓ これがその優れ物です。オムロン(OMRON) ヘルスカウンタ Walking style HJ-710ITオムロン(OMRON)オムロン(OMRON) これがまたやたらと感度が良いのです。 ちょっと貧乏ゆすりしただけで、歩数がぐんぐん伸びていきます。 驚きました。 貧乏ゆすりも歩行にカウントするのですね。 貧乏ゆすりといえば、かつては悪い癖として矯正されたものです。 それが最近では、血行を良くしてエコノミー・クラス症候群の予防になるとか、足を引き締める効果があるとか、あるいはリズミカルな運動によって脳内のセロトニンの分泌を促し、ストレス解消に効果があるとか言われるようになりました。 一説には、3分間の両足による貧乏ゆすりは、20分間の散歩に匹敵する運動効果があるとかないとか。 それが本当だとしても、やはり教え込まれた、行儀が悪いという感覚は、一朝一夕で改まるものではありません。 私は万歩計に貧乏ゆすりがカウントされてしま...
社会・政治

刑務官から受刑者へ

奇妙な事件ですねぇ。 福島刑務所の女性用支所で刑務官をしていた21歳の女性が、千葉県に住む元交際相手の女性宅に無理やり入ろうとして、元交際相手の兄ともみ合いになり、暴行容疑で現行犯逮捕された事件。 立場は百八十度変って、刑務官から受刑者になっちゃうかもしれないんですねぇ。 女性刑務官は男装して男性を装い、女性と交際していた、とのことですが、単なる女性同性愛者だったのか、それとも性同一性障害だったのか、どっちなんでしょうねぇ。 報道ではまだそこまで踏み込んでいません。 何カ月か交際していたとのことですから、交際相手の女性も、女性刑務官を、男性として魅力的だと多少なりとも思っていたのでしょう。 それが実は女だったと知った時のショックはいかばかりであったでしょう。 女性同性愛者同士の恋愛は誰に迷惑をかけるわけでもなく、大いに結構です。 また、性同一性障害と知ったうえでの、意識としての異性愛、実体としての同性愛も、互いに承知なら問題はありません。 今回の事件で問題なのは、女性刑務官が性を偽ったこと。 いつまでも騙しとおせるものではありますまい。 交際して何カ月も経って肉体関係を求めない男なんて...
映画

マウス・オブ・マッドネス

「遊星からの物体X」で有名なジョン・カーペンター監督の幻の名作、「マウス・オブ・マッドネス」を昨夜鑑賞しました。 幻と言われるのは、出回っているDVDが極端に少ないからです。 架空の神話として有名なH.P.ラブクラフトのクトゥルー神話やクライブ・バーカーの「ヘルレイザー」シリーズや「血の本」シリーズを思わせる、極めて神話的な物語に仕上がっています。 ベストセラー・ホラー作家、ケーンが失踪します。 彼に保険をかけていた出版社は、保険の外交員に、ケーンの生死の確認と、死んでいたなら保険金の支払いを、生きていたなら原稿を求めたいと依頼してきます。 外交員は保険金欲しさの出版社とケーンによる自作自演を疑いながらも、調査を開始します。 ちょうどその頃、ケーンの最新作を読んだ者が、次々と精神に変調をきたし、暴力事件が頻発、社会問題になります。 外交員はそんな馬鹿な、と思いながら調査の一環としてケーンの最新作を読み始めます。 どうせ子ども騙しだろうと高をくくっていたところ、小説の面白さにぐいぐいと引きこまれます。 わが国でも、かつて読むと気が狂うと称された優れた小説がありました。 夢野久作の「ドグラ...
美術

エミール・ガレ

一昨年の今頃、目黒区美術館でエミール・ガレの生きた時代という展覧会が開かれました。 行こう行こうと思っているうちに展覧会は終わってしまい、その後忘れていました。 このほど某図書館でその時の展示図録を観る機会に恵まれ、改めてフランス、アール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸品や家具や調度品などの名品に酔いました。 トリステの花器です。 後に退廃的と称され、美術的価値が低いとされたアール・ヌーヴォーですが、この作品には退廃的な香りはしませんね。 むしろ花瓶の青の、その青さが際立って、何か霊的な感じがします。 一方こちらの置物は、悪趣味とさえ言える異彩を放っています。 むしろこちらのほうがアール・ヌーヴォーのイメージに近いかもしれません。燕文両耳付鶴首花器です。 こちらはまた、なんとも繊細な花器ですねぇ。 ぽきっと折れちゃいそうです。 燕たちがひそひそ話をしている図柄が可愛らしいですね。 なんと燕たち、墨で描かれているそうです。 新しい技法を生み出したのでしょう。 アール・ヌーヴォーは直訳すれば新しい芸術ということですから、19世紀末の芸術家たちは、競って新しい技法を生み出したのでしょうねぇ。...
社会・政治

愚痴

この記事はお金の愚痴です。 多分読めば嫌な気分になると思いますので、他人の愚痴など聞きたくないという方は、飛ばしちゃってください。  5月の給料から、政府が人事院の意向を無視して強行した国家公務員の給与7.8%削減が法人である私の職場にも適用されました。 びっくりするほど給料が落ちていました。 わが国の国家公務員や法人職員はデモも起こさず、よく素直に従っているものです。 もっとも私も素直に従っていますが。 私が就職する頃、公務員の給料といえば安月給の代名詞でしたが、いつの間にか公務員は高給取りと言われるようになりました。 不思議。 民間給与と比較して妥当な額になるよう、ここ数年は毎年給与減額の人事院勧告が出され、少しずつ、しかし確実に給与は落ちてきており、その上7.8%減は痛いですねぇ。 管理職は10%減だとか。 10%減というと、懲戒を喰らったのと同じような減額幅です。 しかし就職活動中の大学生へのアンケートでは、約半数が公務員になりたいもしくはなりたいと思ったことがある、と答えています。 安定志向といえばそれまでですが、今の新卒の給料では一人暮らしは相当無理があるでしょうね。 新卒...
社会・政治

野田総理VS小沢元代表

今日の午前中、野田総理と小沢元代表が会談をしたそうで、そのことがたいそうなニュースになっていますね。 同じ党の代表と元代表が会談することがニュースになること自体、民主党という政党のいびつさを表しています。 自民党の谷垣総裁と福田元総理や森元総理が会談したからと言って、ニュースになることなどあり得ません。 で、その会談、従来言われていたとおり、野田総理は増税と社会保障改革への理解を求め、小沢元代表はマニフェスト違反だとして拒絶したとか。 茶番と言おうかなんと言おうか。 普通偉い人同士が会談するときは、仮想敵国との会談でもないかぎり、事前に周到に根回しして、しゃんしゃんで終わるようにするもの。 それをまぁ、新聞に書かれてあったとおりの展開では、国民は呆れるほかありません。 見世物としても面白くありません。 これで野田総理は小沢一派を無視して増税に突き進み、小沢一派は離党する、というシナリオが始まるんでしょうかねぇ。 なんだか虚しいですねぇ。 それにしても政治家というのは因果な商売です。 選挙のたびに米つきバッタよろしくあっちにもこっちにも頭を下げてまわり、当選して出世しても、やることなすこ...
文学

宗教の自殺

亡父の蔵書から、エキサイティングな対談集を読みました。 宗教学者の山折哲雄と哲学者の梅原猛による、日本の宗教をめぐる対談集「宗教の自殺」です。 ちょうどオウムによる蛮行が世間をにぎわせていた時期に出版されたもので、前半はオウム真理教に対する分析が語られ、後半は仏教や神道、儒教などの宗教について語られています。 日本人にとっての善悪の問題、倫理観の問題、ニヒリズムの問題などが、広く浅く語られ、専門書のような難しさはなく、広く浅い知的な読み物に仕上がっています。 その中で、江戸時代までは仏教・神道・儒教などが渾然一体となった日本教とでもいうべき倫理感が日本人の行動を律し、明治以降は天皇を現人神とする国家主義的な考えが日本人の道徳律となり、まがりなりにも欧米におけるキリスト教のような国民全般を律する考えがあったが、戦後はそれらが破壊され、日本人全般を律する一般的な考えがなくなってしまい、欧米におけるようなキリスト教を柱としたうえでの個人主義ではなく、無軌道な個人主義がわが国を覆い、それは今なお続いているということが、危機意識とともに語られます。 さらには、神道の根本思想である、人間のみならず...
社会・政治

食人魔

中国のある村で、56歳の男が11人を殺害した罪で逮捕されました。 なんでもこの男、食人の風習を持っていたとか。 自分が食すのみならず、飼い犬の餌にしたり、ダチョウ肉と偽って市場で人肉を販売したりしていたとか。 怖ろしいですねぇ。 この男の部屋からは、酒瓶の中で蛇酒のように保存されていた人間の目玉や、天井からつるし干されていた人肉と思われるものが発見されたそうです。 ホラー映画を地でいくようなこの事件、当然中国でも大きな話題になっています。 パリ女子大生人肉事件の佐川一政と言い、フィクションですがレクター博士と言い、人肉食に異常な欲望を持つ人が、わずかではありますが、一定程度の割合で必ず存在するようです。 佐川一政など、事件の手記「霧の中」を書いてかせいだり、大学でカニバリズムについて論じたり、低級な雑誌に裸で登場して人肉に見立てた獣の肉を喰らったり、やりたい放題です。 あれでは娘を殺され、食われた両親はうかばれないでしょう。 私は繰り返し、このブログで異常な性欲を持った変態を取り上げてきました。 食人は、まず殺人があり、しかる後死体の解体があり、ついにはそれを食すという経過から見ても、...
文学

鼻たれ小僧

今朝某新聞で、東京演芸界の大御所、内海桂子師匠のインタヴュー記事を目にしました。 1922年生まれの90歳。 関東大震災の前年生まれというから驚きです。 今なお寄席やテレビで活躍するどころか、ツイッターなども駆使して現代社会を笑い飛ばすその精神の運動が奈辺にあるのか、私には想像もつきません。 しかしこの人にして、高齢者特有のいやらしい言説が見られ、鼻につきました。 つまり、60、70鼻たれ小僧、そのくらいの年で老けこむんじゃない、というものです。 ご当人はたまたま健康に恵まれ、90歳にしてなお元気でいられるからいいものの、定命は天の知るところ、人の知るところではありません。 多くの人が、60、70を過ぎて元気でいられるわけではありません。 若くして健康を害し、亡くなる方もあまたおられます。 自分を基準に他人が老けこむのを責めるのは下品というものです。 相方の内海好江師匠が61歳で亡くなったことをお忘れですか。 自分は特別な健康の天才児に生まれたということを自覚して、天に感謝し、他人の老いを叱るような真似はお止しなさい。 それと、昔は良かった式の言説。 これはもう永遠の繰り返しで、「徒然...
精神障害

高齢者の自殺

わが国は年間の自殺者数が3万人を超える自殺大国です。 交通事故での死者数が年間1万5千人前後で推移していることを想えば、その多さがわかろうというものです。 特に65歳以上の高齢者が自殺者の40%以上を占め、老人には住みにくい国になっているようです。 私は30歳の時に職場の三つ下の後輩を、37歳の時に精神障害の自助グループの一つ上の先輩を、いずれも自殺で失いました。 身近な人が自殺で亡くなることほどやりきれないことはありません。 本来、人が自殺を決意しても、本能は全力でそれを止めようとするはずです。 私自身、うつがひどい状態だった時には、自殺はいともたやすく魅力的なものに思いましたが、おそらく本能が自殺の実行を思いとどまらせたものと考えています。 本能を超えるほどの強い自殺への意思というものは、どうして形成されるんでしょうね。 自殺者の4割を超えるという高齢者、その動機を調査した結果、最も多いのが健康問題、続いて経済的問題、さらに人間関係と続きます。 また、自殺する高齢者は、1人暮らしや配偶者との二人世帯よりも、子や孫と同居する大家族で暮らす場合が圧倒的に多いということです。 これはどう...
その他

ブラノボ村のおばあちゃん 

ヨーロッパ最大の音楽の祭典、ユーロ・ヴィジョン2012が昨日行われたそうです。 テレビやインターネットで2億人が見るというこのお祭り、ほとんどは若いロック歌手などが出演していますが、ロシア代表は、ロシアの片田舎、ブラノボ村に住む70代が中心のおばあちゃんたちです。 その名もずばり、ブラノボ村のおばあちゃん。 揃いの民族衣装に身を包み、軽快なステップで歌い、踊る姿は圧巻です。 なんとこのおばあちゃん達、この祭典で準優勝に輝きました。 驚くべき快挙です。 若い歌手ならこれを機に世界的スターへのし上がろうと野心をむきだしにするところですが、おばあちゃん達はいたって謙虚です。 曰く「早く帰って農作業や家畜の世話がしたい」、「賞金はソヴィエト時代に破壊された村の教会の再建費用に遣いたい」だそうです。 わが国にもかつて100歳を超えてテレビなどに登場し、大活躍したきんさん・ぎんさんという姉妹がいましたね。  老いも若きも同じ人間。 自分が評価されてうれしくないはずがありません。 老いてなお盛んな老人を、恥ずかしいやつと見なす風潮もありますが、老いてなお元気な老人がいるということは、中年や青少年にと...
美術

ボストン美術館 日本の至宝特別展

今日は上野の東京国立博物館へ出かけました。 展示は、「ボストン美術館 日本の至宝特別展」です。 さる筋から招待券をもらったので、行ってきました。 車を上野警察署前の時間貸し駐車場にとめて、てくてくと歩き出しました。 都内一、安全な時間貸し駐車場なのではないかと思います。 目の前が警察署ですからねぇ。 東京国立博物館に着くと、入場者多数につき、入場制限を行っているとのことで、30分待ちと言う案内。 げんなりしましたが、ここまで来て観ずに帰るわけにもいきません。長蛇の列に並びました。 やっと入ってはみたものの、混んでましたねぇ。 東京国立近代美術館に「上村松園展」を観に行った時以来の混雑ぶりです。 私が嫌いなものは、上り坂と、待つことと、人混み。 上り坂以外は揃っているではありませんか。 美術鑑賞というよりは、人の頭の多様さを観に行ったようなもの。 はげあり、バーコードあり、茶髪あり、帽子あり、不本意ながらあらぬ物を観察してしまいました。 展覧会は、絵巻、襖絵、小袖、刀剣、仏像仏画などがバランスよく揃っており、お隣、本館のミニチュア版が平成館に出現したかのごとくでした。 これらわが国古来の...
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