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文学

ここの港に寄りもせず

何年前になりますか、浅草から水上バスに乗って東京湾を一周する春の休日を持ったことがあります。 浅草の船着き場は当時、木材でできており、いつポキッといってもおかしくなさそうな、頼りなげな風情でした。 そういえば浅草に観光客向けの人力車があんなに増えたのはいつの頃からでしょうね。 30年前、私が子どもの頃はまったく見かけませんでした。 それと、煮込み横丁。 昼日中から酒を飲ませる店はいくらもありましたが、煮込み横丁のような、観光客でも外国人でも気楽に入れるお店なんてありませんでした。 これも時の移ろいでしょうか。 あるいは、わが国に外国人観光客が増えたのでしょうか。 春白昼 ここの港に 寄りもせず 岬を過ぎて 行く船のあり                              若山 牧水 一説には、三浦半島を詠んだ歌だと伝えられます。 旅が好きで、沼津が気に入って移住したというくらいですから、三浦半島なんて目と鼻の先だったのでしょうね。 牧水先生の歌を、うますぎる、とか、きれいすぎる、と言って嫌う向きもあるようですが、私は近代歌人の中では随一の歌よみだと思っています。 旅人と言う者、常...
精神障害

お天気、外れ?

おかしいですねぇ。 今日は15度くらいまで上がってぽかぽかになると聞いたんですが、寒いですねぇ。 天気予報もたまには外れてもらわないと、お天気おねえさんの悪口を言えなくて困っちゃいますけど。 ちょうど2年前、私は精神の激しい動揺も治まり、職場復帰を目指して千葉障害者職業センターのリワーク・プログラムに通っていました。 9時半にリワークに行き、毎朝体力強化のためのウォーキングに出かけるのですが、寒かったり暖かったり、寒暖の差が激しかったことを懐かしく思い出します。 ウォーキングから帰ると事務作業。 午後はメンタルに関する講習を受けたり、SSTと呼ばれる、ストレスがかかった状態をリワーク生同士がアドリブで寸劇を演じ、うまくストレスから逃れる練習をしたり、リワーク生が車座になってそれぞれが抱える問題を話し合ったり、けっこう負荷をかけられていたような気がします。 卒業前日には、卒業プレゼンテーションと称して、自分のこれまでとこれからについて発表しました。 当たり前ですが、自分がお世話になった先輩方はもう卒業してしまったため、一番聞いてほしい先輩に聞いてもらえなかったのは残念です。 これらは確実...
仕事

年度末

今日から3月ですねぇ。 1月は行く、2月は逃げる、3月は去るとか申します。 年度末に向かって時間の流れが加速していく様を表していて、面白い言い方だなぁと思います。 1月はもう遠くへ行ってしまい、2月は逃げたばかり、これから3月は猛スピードで去るのでしょうねぇ。 木っ端役人には最もしんどい季節です。 時、あたかも国家公務員の給与が平均で7.8%削減される法案が通ったばかり。 来月からは給料が下がるんですねぇ。 手取りで2万円以上下がっちゃうんですねぇ。 もともと低いやる気がますます下がります。 まぁ、お国のためだたから仕方ありませんけどねぇ。 94万人とも言われる国家公務員(みなし公務員も含める)の給料がそんなに下がったんじゃあ、財布のひもが固くなり、経済に悪影響を与えるでしょうねぇ。 消費税も上がるようですし。  日本の国家公務員は、人口当たりの比率で先進国中最も少なく、中央省庁に至ってはフランスの十分の一しか国家公務員がいません。 わが国は公務員数で世界一の小さな政府を実現しながら、政策立案や許認可権限などの日々の仕事では大きな政府を維持しており、1人1人にかかる負荷が荷重です。 一...
映画

ホステル3

昨夜はお金持ちによる会員制殺人クラブの恐怖を描いた「ホステル」のパート3を鑑賞しました。 「ホステル」および「ホステル2」は東欧のド田舎に建つ廃工場が殺人の舞台で、会員たちは獲物が捕まると、国籍・性別・年齢・髪や目の色など基本スペックと写真が載ったメールを受け取り、メールで殺す権利をオークションし、最も高値を付けた者が権利を得、東欧のド田舎に飛び、密室で様々な趣向を凝らして殺人を楽しむ、という内容で、連続した物語でした。 「ホステル3」では舞台がラスベガスの外れになり、単に殺人を個人的に楽しむだけではなく、会員がギャラリーとなり、矢を射るのに何本目で絶命するかとか、命乞いの際どんな理由づけをするか、などが賭けの対象になり、殺人がよりエンターテイメントとして高められています。 この手の話、本当にありそうですねぇ。 この作品では、結婚を間近に控えた男とその男友達数人がラスベガスで派手に遊ぼうとクラブに繰り出し、殺人クラブの面々に捕まってしまい、悲劇に会うという設定になっています。 手が込んでいるのは、じつは友達の1人がクラブの会員で、男の結婚相手にふられた過去があることから、殺人クラブを利...
社会・政治

民間事故調

福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)の報告によると、菅直人前総理がパニックに陥って暴走したことが、事故を拡大させた原因だと断じていましたね。 一部には、日本が後進国だったら菅前総理は死刑だと、過激なことを仰る識者もいて、いくら滅茶苦茶だったからといっても、仮にも正しい手続きで誕生した総理大臣に対して失礼なのではないかなと思います。 で、当の菅前総理はと言うと、意外にもしおらしく、「事前の備えがあまりにも不十分だった。備えがなかったという意味で大失敗だった」と述べ、政府や東電の対応に大きな問題があったとの認識を示したそうです。 まぁ、いくら短気なイラ菅と言えども、そのくらいは言わなきゃ、被災者も、一般国民も納得いかないからでしょうねぇ。 普天間基地の移転にしても、原発事故への有り得ない対応にしても、民主党は素人集団だとしか思えません。 かといって、今飛ぶ鳥落とす勢いの大阪維新の会にも薄気味の悪さを感じています。 ポピュリズムの政治が何を生むか、1930年代のドイツをみれば明らかでしょう。 大衆的熱狂というのは、冷静であることを前提にした民主主義とは相いれないはずですが、世界の歴史を見...
文学

雪見

首都圏は、雪。 私の職場の窓からも、大粒の雪が降り続いているのが見えます。 今、昼休み。 400円の日替わり弁当で、雪見を楽しんでいます。 本当は熱燗でもほしいところ。 事務室内は暖房が効いていますが、一歩廊下に出れば、縮こまるような寒さです。 酒のめば いとど寝られぬ 夜の雪   松尾芭蕉 雪見の酒を独りでやっていると、人恋しくて眠れない、といったほどの意でしょうか。 俳聖も人の子だったのですねぇ。 雪の内に 春はきにけり うぐひすの こほれる涙 今やとくらむ                           二条の后(古今和歌集) 雪の降っている中に春が来ました、ウグイスの凍っていた涙は今、とけるでしょうか、といったほどの意かと思います。 美しいイメージの歌ですねぇ。 この雪は、きっと春の到来を告げるものでしょう。 逝く冬を惜しみ、今宵は熱燗で雪見酒とでもしゃれこみましょうか。芭蕉全句集 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)雲英 末雄,佐藤 勝明角川学芸出版新版 古今和歌集 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)高田 祐彦角川学芸出版にほんブログ村本・書籍 ブログランキングへ ↓の評価...
文学

閏日と発情期

今日は4年に1度の閏日ですね。 年齢計算ニ関スル法律では、2月28日の午後12時に一つ年齢が加算されるため、平年における3月1日生まれと同じ扱いながら、戸籍上の誕生日は2月29日となるそうです。 ただし、一般社会で2月28日を誕生日とみなすか、3月1日とみなすかは明確な定めはなく、それぞれの家族がよろしいようにみなしているとか。 だから法的には、何も4年経たなければ年を取らないというわけではなさそうです。 猫の恋 やむとき閨の 朧月  松尾芭蕉 閏と閨は何の関係もありませんが、その漢字の類似から、なんとなく、上の句を思い出しました。 猫の恋する騒々しい声がやんで、閨に朧月がさしかかっている、という何となく人肌恋しそうな句ですね。 松尾芭蕉にしては色っぽい句であるように感じます。 春は恋の季節でもあり、野良猫がさかる姿を時折目にします。 精神障害を発症するまでは、私もオスの本能に従って、早春には何となく人肌恋しいというか、平たく言えば性欲が増進しましたねぇ。 人間は一年中発情期とか言いますが、私個人の経験で言えば、明らかに早春の短い時期、性欲の高まりを自覚しました。 人間にも発情期がある...
映画

ラビット・ホラー

「呪怨」シリーズの清水崇監督が3Dの特性を生かして撮影した新感覚ホラー「ラビット・ホラー」を昨夜鑑賞しました。 冒頭、男の子によるウサギ殺害というショッキングな場面でスタートします。 男の子が通う小学校の図書室に勤める姉はそれを止めようとしますが、一瞬間に合わず、弟と共にウサギの返り血を浴びることに。 その後二人は子どもだましのホラー映画鑑賞に映画館に出かけます。 3Dで飛び出してきたウサギのぬいぐるみを、なぜか弟は手にしてしまいます。 ウサギを巡る恐怖が、父親の後妻で男の子の母親である女の事故死と絡めて、斬新な映像で描かれます。 ウサギの着ぐるみが登場しただけで、観る者を恐怖に陥れる、新たなダーク・ヒーローの誕生です。 「呪怨」シリーズとは大きく異なる、ファンタジー調の、どこかノスタルジックな香りさえする雰囲気を醸し出しています。 絵本作家の父親が描く「人魚姫」が、また素朴な味わいを感じさせ、ことあるごとに「人魚姫」が映画のストーリーとリンクして、効果的です。 清水崇監督、新境地を開いたようです。 怖い童話と言う感じで、大人も子供も楽しめる、恐怖譚の名作だと思います。ラビット・ホラー...
仕事

今日もまた

疲れました。 42歳でこんなに疲れやすくて、この先働き続けられるか心配です。 午前中はひたすら書類作成。 午後13:30から会議。 終わったと思ったら、15:00から別の会議。 なんだかもう、へろへろです。 精神病発病前は、仕事の後プールに泳ぎに行ったり、サウナでしこたま汗を流したり、あるいは先輩や同僚と飲みに行ったり、アフター5を活発に楽しんでいました。 精神障害となってからは、そんなこと夢のまた夢です。 とにかく早く家に帰り、ゆっくり風呂に浸かって、酒をちびちびやったりホラーDVDを観たりと、すっかり引きこもりになってしまいました。 それはそれで気楽で楽しいのですけどね。 今夜もまた、身も凍るホラーでも観て、寒くなっちゃいましょうかねぇ。にほんブログ村人気ブログランキングへ ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
社会・政治

エルピーダ・メモリ倒産

エルピーダ・メモリが4480億円の負債を負い、会社更生法の適用を申請しました。  驚きです。 エルピーダ・メモリは、NECと日立が共同出資して興した半導体のメーカー。 途中、三菱電機の半導体部門も参加して、わが国の最高レベルの半導体を製造する会社でした。  現在、半導体の世界シェアは米国インテル社の14.2%が1位、韓国サムソン電子が7.9%で2位、3位にやっと東芝が4.3%で登場します。 かつて半導体の世界シェアは日本が50%を占める独り勝ちでした。 それがずいぶん落ちたものです。 一時は日本製の半導体がなければハイテク兵器は作れない、まで言われていました。 今日の今日まで、私は、少なくとも半導体は大丈夫なんだろうとぼんやり思っていました。 うかつでした。 世界経済は日進月歩どころか秒進分歩。 いつ足元をすくわれるかわからないのですね。 怖ろしい世界です。 家電を韓国メーカーに奪われ、自動車はどうにか頑張っていますが、半導体までシェアのほとんどを短期間に失っていたのですねぇ。 どうか一つ、日本の各種製造業に一層の奮起をお願いしたいものです。 なんだか、わが国が沈没していく音が聞こえま...
社会・政治

大阪市営バス運転手の給与

大阪市営バスの運転手の給与は、関西の民営バス5社に比較して、35%高い年収739万円が平均だそうです。 大阪市は、官民格差が甚だしいことから、一気に40%大阪市営バスの運転手の給与を削減するという方針を打ち出しました。 大阪維新の会本格始動ということでしょうか。 それにしても収入が40%も落ちたら、家計は火の車になっちゃいますねぇ。 単純に考えて、4,343,000円になったしまいます。 じつに2,956,000円もの大幅ダウンです。 これでは運転手の一家、たいへんなことになってしまいます。 毎年3%ずつ下げるとか、経過措置が必要だと思いますが。 バスの運転という業務は神経を使う運転に加えて、接客業という側面もあり、傍から見るほど気楽ではないと思います。 官民格差が激しいというなら、いっそ完全にアウト・ソーシングを目指してはいかがでしょうね。 そしてバスの運転という仕事が無くなった市バスの運転手は、希望により、一般事務などに振り替え、事務職が増えた分は採用を控えたり非正規雇用の継続を打ちきれば良いのです。 国は、もう20年も前から公用車の運転手や警備員をアウト・ソーシングに切り替えるこ...
仕事

疲れた

月曜日も定時を過ぎました。 ちょっとした打合せのはずが、2時間半もかかって、疲れましたねぇ。 でも一日が短くも感じました。 明日も15時から会議、明後日も15時から会議です。 大の大人ががん首そろえてああでもないこうでもない、とピーチクパーチク。 馬鹿馬鹿しいですねぇ。 でも昨日ラーメン屋の前を通りかかったら、時給850円でホール・スタッフを募集していました。 850円じゃあ、やれませんねぇ。 私は月給ですが、時給に換算すると、2,800円くらい。 ホールスタッフよりは楽だと思いますけどねぇ。 まぁ、20年も働いて少しずつ上がったのだから、申し訳なく思う必要はないでしょう。 あぁ、疲れた。 もうすっとんで帰りましょう。にほんブログ村 人気ブログランキングへ ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
社会・政治

核施設空爆か?

新聞記事を読んでいると、今にもイスラエルが米国の制止を振り切って、イランの核開発施設を攻撃するのではないか、という気分になってきます。 イランの核保有は許さない、ということが欧米及びイスラエルの一致した考えですが、戦争まで覚悟しているのは、今のところイスラエルだけのようです。 しかしイランの核施設を爆破しても、おそらく数年後には再び核施設を作るであろうことが予想され、そのたびに空爆しなければなりません。 そんなことを繰り返していれば、やがては全面戦争になるでしょう。 翻って北朝鮮。 あれだけ堂々と核保有を宣言しているのに、欧米も、わが国も、韓国も、実力で北朝鮮の核兵器を無能力化しようとは言いだしません。 要するに油が出ないからでしょうねぇ。 国際社会を生きる狡猾な国家群に、ダブル・スタンダードじゃないか、不正義じゃないかと言っても、黙殺されるだけでしょう。 わが国も狐や狸が跋扈する国際社会においては、時にはダーティーな手を使っても国民の生命・財産を守らなければなりません。 そしてイスラエルには、隠忍自重を求めます。にほんブログ村政治 ブログランキングへ ↓の評価ボタンを押してランキング...
その他

ALL THAT JAZZ

昨日珍しくレンタル店で懐かしの名画コーナーを冷やかしていたら、じつに懐かしく、思い出深い作品を見つけました。 「ALL THAT JAZZ」です。 つい、借りて鑑賞してしまいました。 1979年のアメリカ映画ですが、私は中学生の頃、深夜にテレビで放送していたものを、何の予備知識もなく、観るともなしに観始めて、その映像美に惹きこまれました。 「ジョーズ」で巨大鮫と戦う船長を演じて当時飛ぶ鳥落とす勢いだったロイ・シャイダーが、芝居の振り付けや映画監督などのショー・ビジネスの世界で生きてきた男を見事に演じています。 忙しく働く主人公が、病で倒れ、入院してしまいます。 薬の副作用か、病の床で、彼は夢とも現ともつかない幻想の世界に遊ぶことになります。 自分が理想とする華麗なショーが始まるのです。 時には観客として、時には演出家として、彼はそのショーに参加します。 その中で、彼は過去に戻り、また、あの世に遊びます。 時間が交錯し、病人の精神状態を端的に表しています。 そして随所に、往年のミュージカルやジャズの名作が流されます。 それをうっとりと見つめる、死を目前にした主人公。 観ているこっちは泣き...
散歩・旅行

大道芸人とホーム・レス

あいにくの曇り空でしたが、散歩に出かけました。 今日は東千葉の千葉公園を散策し、千葉駅から千葉銀座へと、千葉市中心部を歩きました。 千葉公園は、同居人が高校時代、毎朝遅刻せぬよう東千葉駅で降りて駆け抜けていた場所だそうで、感慨深げにしていました。 そういえば私も高校時代、信濃町駅から神宮外苑の学校まで、走っていましたねぇ。 いつもぎりぎりでしたから。 都内で最も小奇麗な神宮外苑、わけても学徒出陣式が行われたという絵画館前広場など、私は目もくれませんでした。 学生服やセーラー服の一群が、鬼の形相で駆け抜けるのですよ。 なにしろ一分でも遅刻すると、校門前で仁王立ちした柔道部の顧問に学生証を分捕られ、翌日から30分早く、10日連続で通わなければならないからです。 もし途中で遅れれば、また振り出しに戻って10日間です。 それは必死になるわけです。  昔話はともかく。 千葉銀座ではフリーマーケットが催され、和太鼓やジャグリングなどの大道芸が行われていました。 ジャグリングをやっていたのは、20歳そこそこの青年。 ジャグリングの腕を、巧みな話術でカバーする根性をみせていました。 しばし、その輝く若...
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