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文学

木枯らし

関東の冬といえば木枯らし。 今日も冷たい北風が吹いています。 この風さえなければ、関東の冬は温暖で、長い秋と言ってもよいくらいでしょう。 しかしこの北風が、関東の冬を厳しく彩っています。木枯らしに 吹き合すめる 笛の音を 引き止むべき 言の葉ぞなき  「源氏物語」第2帖、「帚木」に見られる和歌です。 思いがけない男性から、木枯らしに合わせて笛の音と優しい声色で口説かれ、思わず「寂しく1人でいる私には、貴方にずっと側にいて欲しいだなんて、言いたくても言えません」という内容を彼女が浮気心で詠んだ和歌です。 「帚木」といえば、有名な雨夜の品定めが行われる帖ですね。 大の男が、しかも高位高官が雨の夜に寄ってたかってこういう女は良いの悪いのと、おふざけがすぎますねぇ。 でもちょっとうらやましいような。 大体「源氏物語」を読んでいると、光る君をはじめ、貴族たちは仕事らしい仕事をしていません。 あっちの女こっちの女とふらふらし、たまに宴会で舞を舞うと、光る君の舞は格別だなどと褒めそやされています。 しかるべき地位に生まれれば、この世は極楽でしたでしょう。 しかし一方、貧しい農民に生まれれば、一生地べ...
その他

血液検査

私は家族性の高コレステロールで、10年前からコレステロールを下げる薬を飲んでいます。 そのコレステロールの値を見るため、三ヶ月に一度、血液検査を行っています。 今日は血液検査の日。 朝二時間休暇をとって、これから病院に行ってきます。 服薬のおかげでコレステロール値は安定していますが、体重増加の影響で中性脂肪や血糖値が上がってきており、困ったものです。 医師から、「高コレステロールが片親だけだったから生きてるんだよ。両親とも、だったら二十歳前に高コレステロールだと判明する前に死んじゃってるよ」 と、言われたときはびびりました。 辛い食事制限や減量は続かないから薬を飲んで普通に暮らしたほうがよい、という医師の治療方針に感謝しています。にほんブログ村 ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
文学

昨日も今朝も路上に停めた車のガラスは、真っ白に凍っていました。 私はこれを、車屋で買った霜取りのための三角定規のような板で削り落しました。 削る傍から氷が手に降りかかり、冷たいことこの上ありません。 車通勤でも手袋が必要ですねぇ。 雪が降らなくても、公園や畑は霜がおりて真っ白です。 田んぼがあれば水が凍るんですかねぇ。 でも公園の池はかろうじて凍っていませんでした。 葦辺行く 鴨の羽がひに 霜降りて 寒き夕は 大和し思ほゆ 「万葉集」所収の志貴皇子の和歌です。 葦の生えた水辺を行く鴨の羽に霜が降って、こんな寒い夕暮れには大和のことを思います、といったほどの意かと思います。 私は冬の鴨を観察したことがありませんが、鴨の羽にも霜が降るんですねぇ。 鴨にしてみたらたまったものではありません。 そういえば、極寒の地の映像を見ると、人間の眉毛やひげにもつららが下がっていますもんねぇ。 寒々した風景を見て想うのは、故郷なのか、都会なのか。 歌が詠まれた当時は大和が都会だったわけで、志貴皇子にとっては、おそらく都会でもあり故郷でもあり、愛しい我が家が在る暖かい場所なのでしょうねぇ。 今となっては、寒...
文学

冬の日

凍てつくような曇り空が広がっています。 冬の訪れは急激で、私の精神を冒すためのようにも思われます。 それでも私は、私のたましいを守らなければなりません。 長い精神障害の末に、どんな病気であれ、家族も医者もあてにはならぬ、あてになるのはおのれ一人だと知ったからです。 西脇順三郎に「近代の寓話」という詩集があります。 現代詩を好まない私ですが、この詩集に収められた「冬の日」という詩は、私のたましいの琴線にふれるようです。或る荒れはてた季節果てしない心の地平をさまよい歩いてさんざしの生垣をめぐらす村へ迷いこんだ乞食が犬を煮る焚火から夏の終わりに薔薇の歌を歌った男が心の破綻をなげいている実をとるひよどりは語らないこの村でラムプをつけて勉強するのだ「ミルトンのように勉強するのだ」と大学総長らしい天使がささやくだが梨のような花が藪に咲く頃まで猟人や釣り人と将棋をさしてしまったすべてを失った今宵こそささげたい生垣をめぐり蝶と戯れる人のため迷って来る魚狗(かわせみ)と人間のためはてしない女のためこの冬の日のために高楼のような柄の長いコップにさんざしの実と涙を入れて             心が弱ってし...
精神障害

ワイパックス

頓服で出ている抗不安薬、ワイパックスを飲んで、ゆる~く効いている感じで、落ち着いてきました。 12月26日の月曜日、都内で会議があり、翌日12月27日(火)にも社内で会議があり、鋭意資料作成中です。 メンタルの不調を理由に休むわけにはいきません。 頓服のワイパックス、最近はあんまり飲んでいなかったんですけどねぇ。 でもこういう時のために出ているのだから、気にせずじゃんじゃん飲みましょう。 12月が忙しいというのは、別に農繁期のように実際に忙しいというよりも、あらゆる組織、あらゆる個人が、年内に決着をつけたい、と言って頑張っちゃうからなんでしょうねぇ。 でも人間というもの、年末にせよ年度末にせよ、何か区切りがなければきちんと仕事を済ませられないようにできているのかもしれません。  私たちの職場では年末よりも年度末が正念場。 これからじわじわ忙しくなっていくんでしょう。 怖ろしいですねぇ。 若い頃は年度末決算をお祭り、と呼んでやけくそのようにハイテンションで仕事をしたものですがねぇ。にほんブログ村 ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
精神障害

おかしい

今朝起きてから、なにかがおかしいようです。 心臓はばくばく言い、気持ちは沈み、頭が重いのです。 ちょうどうつ病を発症したばかりの時のような感じ。 なぜかはわかりません。 昨夜も今朝も薬は飲んだし、睡眠もとれています。 冬季うつというやつでしょうか。 近頃日が短く、寒い日が続いていますから。 今日は頓服のワイパックスを飲んで、なんとか一日を、仕事を乗り切りましょう。
思想・学問

争いごと

にわかに北朝鮮情勢が不穏になり、私は古人の知恵に学ぶべく、「平家物語」なんぞをひもときました。 かつては琵琶法師が語って聞かせる口伝であったというごとく、七五調の、わかりやすい物語になっています。 盛者必衰がこの世の常であるならば、永遠に続く政権などあり得ようはずもなく、独裁政権においては余計そうでしょう。 古く、人間は争いを続け、絶えることはわずか数百年しかありませんでした。 人の群れが敵対する群れと殺し合うこと、これは私たち人間の本能であるかのごとくです。 冷静に考えれば、誠に馬鹿げた行為ですが、一つ一つの争いごとを見ていくと、引くに引けない、進むに進めない、八方ふさがりのような状態になると、人は死を覚悟して戦うことを選択するようです。 これは今も昔も変わらない、人間の普遍的な思考方法であるように思います。 そのような人間が本質的に持っている好戦的な資質を認めた上で、ではどうやって平和を維持するか、という時に、冷戦というのは実にうまく機能しました。 つまり地球が滅んでしまう、という恐怖の共有による平和ですね。 これは下品な策ですが、我々人間の本能に訴える力があったように思います。 ...
社会・政治

なんだか

新聞はえらいことになってますね。 将軍様の死去に伴う、将軍様の生涯や、これから北朝鮮がどうなるか、北東アジアにどんな影響を及ぼすかなど、国際面はもちろん、一面も政治面も経済面も、将軍様と新しい指導者、金正恩大将のことでいっぱいです。 平壌の様子を写した写真、どこかで見たような絵ですね。 終戦の日の皇居前広場の写真です。 方や戦争に敗れた時、方や独裁者の死を知ったときと、状況は大きく異なりますが、北朝鮮国民の感情表現の過剰さを除けば、よく似ています。 大日本帝国には独裁者というのはいませんでした。 天皇は君臨すれども統治せず、の英国流立憲政治を理想として内閣の決定に異を唱えることはありませんでしたね。 よく軍部独裁なんて言いますが、太平洋戦争中も内閣総理大臣が国を代表する政治家だったわけであり、軍人政治家、東条英機は戦争途中に内閣を投げ出し、その後は文民政治家が終戦のタイミングを探りました。 第一、軍内部は複雑に利害が絡み合い、共謀して大日本帝国を牛耳るなんていう高度な政治は行われていません。 軍人は様々な利害や理想を掲げ、同床異夢の戦争を戦っていたわけです。 で、北朝鮮。 おそらく北朝...
映画

笑えるホラー

昨夜観たホラーはB級どころではないひどい出来で、笑えました。 「パラノイド2004」です。 よくある学園を舞台にした連続殺人ものですが、この殺人鬼が、奇妙なモノローグを連発するのです。 善と悪について。 また、ゴキブリと人間について。 思わせぶりですが、あんまりにも紋切り型で、これが笑えるポイントの一つ。 そして意外な人物が犯人だった、でも本当の殺人鬼は別にいた、というのも、意外でもなんでもなく、よくあるパターンです。 そのラストが笑えるポイントの二つ。 そして何より、よくもここまで大根でしかも老けた役者たちをティーンエイジャーに設定したものだ、というのが笑えるポイントの三つです。 どう見ても30歳はいってそうですよ。 素晴らしい作品に当たるには、あまたの駄作を観続けなくてはなりません。 昨夜のは、コアなホラーファンにとって、避けては通れない難行でした。にほんブログ村 ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
社会・政治

金正日死去

北の将軍様、亡くなったそうですね。 これで金日成、金正日と、2代続けて世襲の独裁者が天寿を全うしました。 次は三代目の金正恩に代替わりというわけですね。 しかし北朝鮮と言う国、不思議ですねぇ。 自由がなくても民主主義がなくても人は耐えられるものですが、食う物がなく、餓死するしかない状況に立ち至れば、力ずくでも食糧を得ようとするものです。 米騒動然り、打ちこわし然り、逃散然り。 フランス革命もロシア革命もその根本は食い物を寄こせ、ということ。 中国共産党があの広い国土を掌握したのも、貧しい農民の支持を受けたからに他なりません。 しかし北朝鮮の人々は90年代以降たびたび大飢饉に苦しみながら、金王朝を倒そうとしません。 冷戦終結から二十年、この国の時計は止まっているかのごとくです。 金正日、多くの疑惑と秘密を抱えたまま、棺桶の人になってしまいました。 大韓航空機爆破事件、日本人等の拉致事件、ラングーン事件などなど。 これがきっかけとなって国内に動乱が起こるのか、静かに三代目に権力が移行するのか、今の段階ではわかりませんが、どちらにしてもわが国と地理的に近いだけに不安です。 動乱ということにな...
文学

文学上の虐待

わが国の文学作品中に子どもへの虐待が登場するのは、明治43年の長塚節作、「土」が初めてです。 怒鳴りながら彼は突然おつぎを殴った。おつぎは麦の幹とともに倒れた。おつぎは倒れたまましくしくと泣いた。 それまではわが国文学中に子どもを殴るという行為は見られません。 戦国時代の宣教師ルイス・フロイスや明治のお雇い外国人は、日本では子どもへの体罰が見られないことに驚嘆の意を表明していますが、文学上もそれらの指摘と一致しています。 明治末期になって子どもへの体罰が見られるようになったのはなぜでしょうね。 欧化政策が当たって、教育にも欧米流の体罰で躾ける流儀が定着したのでしょうか。 それとも新興帝国主義国家として列強の一角に名を連ねるにあたり、兵士でもある国民を軍隊流の鉄拳制裁でしつけようという風潮が興ったのでしょうか。 今となってはわかりません。 しかし子どもへの体罰・虐待は法がこれを禁止しているにも関わらず、一部教師などは愛の鞭だなどと倒錯したセリフを吐いて、これを正当化しています。   大きな間違いです。 体罰は法律違反なのです。 許されるのは、生徒が明らかな害意をもって襲ってきた場合に正当...
社会・政治

刑罰

先日中国で日本人男性が麻薬取締法違反の罪で死刑判決をうけましたね。 数年前には同じ罪で日本人への死刑が執行されています。 おそらくいくら日本政府が抗議しても、死刑は執行されるでしょう。 中国はアヘン戦争以来、違法薬物には厳罰をもって対処する方針を崩していません。 なんでも窃盗・売春・贈収賄なども死刑だとか。 世界の常識では考えられませんねぇ。 おそらく刑罰に更生の意味はなく、罰だけがあると考えているのでしょうね。 中国で犯罪を犯す者は命を捨てる覚悟がなければできませんねぇ。  嗤えるのは、偽の薬を製造した者も死刑だとか。 偽の薬など中国国内にはたくさん出回っているのではないでしょうか。 なんでも日本に観光旅行に訪れた中国人に対し、ガイドは日本の薬屋には偽物はありません、すべて本物です、と説明すると、歓声が上がるそうです。 怖ろしい国ですねぇ。 それだけ厳罰を科す国でも、犯罪が少ないということはありません。 死刑制度が置かれていることによって凶悪犯罪の発生率が低いということは、少なくとも統計上は認められていません。 個別具体的な事件では、もしかしたら死刑を怖れて犯罪の実行を断念することが...
その他

綿入れ半纏

夕刻、スーパーに買い物に行ったところ、綿入れ半纏が目について、購入しました。 家の中ではフリースを着ているのですが、少し頼りないように感じていたからです。 で、今着ているのですが、これが本当に暖かいですねぇ。 調べてみると、丹前もしくはどてらという、綿入れ半纏を長く足のほうにまで伸ばした形状の物が江戸時代、旗本に仕える旗本奴たちの間で流行し、これが一般に広まり、後に腰の辺りまでの綿入れ半纏ができたそうです。 現在、丹前を作っている職人はほとんどいないそうです。  さらに辿ると、吉原の遊女、勝山が綿の入った長い着物をだらしなく着て、これが江戸で粋だと評判になったのが最初だとか。 当時遊女は今でいえばモデルやアイドルのような存在。 しかも金を積めば会えもし、情を結ぶこともできたわけで、元祖会いにいけるアイドルというわけです。 私が今来ているこの膨れたような半纏に、そんな歴史があったとは、何事も由来があるものですねぇ。にほんブログ村 ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
映画

ロスト・アイズ

今日はスペイン映画「ロスト・アイズ」を鑑賞しました。 本国では大ヒットを飛ばしたとかで、大型のサスペンス映画です。  進行性の眼の病気を患うサラとフリアの姉妹。 姉のサラは完全に光を失った数日後、首を吊って自殺してしまいます。 警察は不審な点はないとして、捜査を打ち切りますが、妹のフリアは納得せず、死ぬ直前の姉の足取りを追います。 そしてサラには恋人がいたらしいことを突き止めますが、誰一人として、恋人の外見や、どんな男だったかを証言できない、透明人間のように印象が希薄な人物なのです。 やがてフリアにも、全盲の危機が訪れます。 失明まで一ヶ月を切ったとき、最愛の夫を自殺で失います。 夫は密かに姉のサラと不倫の関係を持っており、サラの後を追ったのだ、との筋書きを警察は見立てます。 それにも納得できないフリア。 フリアは角膜移植手術を受け、2週間、眼を包帯で覆ったまま生活をしなければなりません。 病院は親切な男性看護士を毎日フリアの家に派遣します。 その人情味あふれる看護に接し、しだいに看護士に心惹かれていくフリアでしたが・・・。 サラの恋人役は全く目立たず特徴がなく、盲人の介護をしていると...
社会・政治

八ツ場ダム

なんだか格好悪いですねぇ。 民主党政権発足当時、前原国土交通大臣があんなに建設中止にこだわった八ツ場ダム、結局建設するらしいですね。 国土交通省の役人が描いた筋書きに乗っかる形で、ダム建設継続というマニフェスト違反だけでなく、目玉だった政治主導・脱官僚依存という大目標からも外れる形になりました。 政権奪取前に言っていたこと、マニフェストに書かれていたこと、ことごとく違反しています。 普天間基地は住宅街に在って危険だから、なにはともあれ移設しようということだったのに、沖縄県外にこだわって、今となっては普天間固定が現実味を帯びてしまいました。 いわゆる霞ヶ関埋蔵金を掘り出して財源とすべく、事業仕分けなるショーを繰り広げましたが、判明したのは霞ヶ関埋蔵金なるものは虚妄であったということ。 都市伝説の類にわが国の国会議員が本気で取り組む様は滑稽ですらありました。 国会議員の定数削減は遅々として進まず、国家公務員の人件費を2割カットすると言いながら、マイナス7.8%にこだわって、マイナス0.23%という人事院勧告すら実施できず、事実上人件費は上がりました。 私の記憶しているかぎり、プラスであれマ...
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