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文学

妄想

森鴎外は、学生であった自分、国費留学生であった自分、軍医として勤務する軍人である自分を振り返って、役者のようである、と短編「妄想」に書いています。  自分のしてゐる事は、役者が舞台へ出て或る役を勤めてゐるに過ぎないやうに感ぜられる。(中略) 赤く黒く塗られてゐる顔をいつか洗つて、一寸舞台から降りて、静かに自分といふものを考へて見たい、背後(うしろ)の何物かの面目を覗(のぞ)いて見たいと思ひ思ひしながら、舞台監督の鞭(むち)を背中に受けて、役から役を勤め続けてゐる。 なるほど、それはそうかもしれません。 確かな自分が今の自分以外にあって、今の自分は役を演じているに過ぎないと考えることは、今の自分を慰めるよすがにはなるでしょう。 しかし鴎外先生のような大作家にそんなこと言われちゃ我々小市民はやってられませんねぇ。 それになんだか今の自分のだらしなさを言い訳するような卑怯な感じもします。 ああしてこうしてこうなった、その上に自分がいる以上、がたがた言わずに引き受ける他ありますまい。 私は3歳で幼稚園に入園してから今日までの約40年、役者というよりは囚人のような気分がして仕方ありません。 囚人...
社会・政治

ストーカー

私の知り合いに、一人ストーカー被害に会った男性がいます。 彼は当時28歳。 ややバタ臭い二枚目でした。 その彼に、職場のパートの中年女性が入れあげてしまい、夫も子どももある身ながら、弁当を作ってきたり、家に帰ったら食材をたくさん買い込んでアパートの入口で待っていたり、迷惑だと意思表示したら路上で泣きだされ、ついには職場の人事担当者に相談してそのおばさんには自主的に退職してもらったそうです。 怖ろしいですねぇ。 刃物なんか持ち出されなくて幸いでした。 今日のニュースに88歳のおじいちゃんが75歳のおばあちゃんにストーカー行為を働いたことが取り上げられていました。 今から28年前といいますから、ストーカーが60歳、女が47歳のときから15年間不倫関係にあったそうで、その後茶飲み友達になったところ、数年前に女から二度と会いたくない、とストーカーに絶縁宣言、その後なんで絶縁しなけりゃならんのだ、とストーカー化したそうです。 このたび、宅配業者を装って家の中に侵入、女の娘(47歳)が警察に通報。 ストーカーは「彼女に別れなけりゃならん理由を聞きたかっただけで、逮捕される言われはない」とぼやいてい...
社会・政治

慰安婦

近頃前原民主党政調会長が朝鮮の従軍慰安婦をめぐって、発言をころころ変えていますね。 1965年の日韓基本条約によって、賠償や個人補償の問題は完全かつ最終的に解決された、とされているにも関わらず、人道的な見地から基金を作って個人補償をするとかしないとか。 村山内閣のとき、アジア女性基金を作って個人補償を行おうとしましたが、韓国は日本政府による謝罪と補償を求めてこれを拒否した経緯があります。 あれからもう17年くらいになります。 また同じ過ちをくりかえすんでしょうか。 日韓基本条約が発効している以上、政府としてこれを破って謝罪や個人補償ができないのは明らか。 そんなことをしたら、ありとあらゆる国際条約が意味をなさなくなります。 また、この一件については事実関係があまりにも曖昧です。 ことの発端となった、1983年に出版された吉田清治なる人物の「私の戦争犯罪―朝鮮人強制連行」という著作に描かれた慰安婦狩りがフィクションであったことを、1995年に著者自ら認めていますし、様々な調査でも、確たる証拠は出てこないながら、「強制性がみられた」という河野官房長官(当時)の談話によって、世界は従軍慰安婦...
仕事

またもや

今月2回目の残業になってしまいました。 理由は会議が長引いたため。 私が事務担当なので、帰るわけにはいきません。 だらだら長い会議というのは疲れますねぇ。 残業はわずか一時間。 それでもこんなに疲れちゃうんじゃ、困っちゃいますねぇ。 体力を回復させなければなりません。 体も精神も定時で帰る仕様になっちゃいましたからねぇ。
仕事

どうしよう

先日、私が以前「荒ぶる」を出版した日本文学館から、小説を送ってほしい旨の手紙が届きました。 中身を見て、良いようなら出版なり、日本文学館が出している雑誌に載せるなりする、というのです。 発病前の私なら、一も二もなく執筆に励んだことでしょう。 しかし今は、躁転へのきっかけになる恐れがあるとのことで、主治医から小説の執筆を禁じられています。 でもせっかく依頼をもらったのに、もったいないという気持ちもあり、健康第一で、止したほうがいいかなという気持ちもあり、複雑なところです。 メモしたネタはたくさんあるのです。 いずれも卵の段階で、これから膨らませていく作業が必要ですが、じつはその作業が一番楽しいのですよねぇ。 どんな物が生まれるか自分でもよくわからず、それが思わぬ方向に進んだりして、わくわくするのです。 そのわくわくが、躁転につながるのでしょうねぇ。 ちゃんと病識はあるのですよ。 地獄の苦しみは、校正ですねぇ。 編集者はたくさん意見をつけてきますし。 そもそも小説の執筆を禁じられたための代替行為だったブログの更新。 ほぼ毎日更新していますが、ブログを書くのは楽ですねぇ。 思いついたままにキ...
映画

I Spit on Your Grav

昨夜は凄まじいばかりの暴力映画を観ました。 「I Spit on Your Grav」です。 邦題は原題をカタカナにしただけなので、私なりに訳してみると、お前の墓に唾を吐いてやる、といった意味になりましょうか。 小説を執筆するため、人里離れた湖畔のロッジを借りて、数ヶ月の予定で滞在する作家で美人のジェニファー。 途中寄ったガソリンスタンドの不良青年3人と、その子分で知恵遅れの青年、挙句の果てに不良保安官まで加わって、ジェニファーを暴行、強姦し、ことが終ってから殺害しようとしますが、ジェニファーは川に飛び込んで行方不明に。 強姦魔たちは必死で遺体を探しますが、みつかりません。 それから数ヶ月。 ジェニファーは復讐の鬼となって戻ってきます。 自分を犯した5人の男たちを、一人ずつ、様々な手法で嬲り殺して生きます。 森の中で木にくくりつけてカラスに生きたまま食わせたり。 ペニスをちょん切ったり。 アナルを犯した保安官には、アナルにショットガンを突っ込んでいたぶった末に射殺したり。 あそこまでひどいと爽快感すら感じます。 残虐シーンが苦手な方は止したほうが良いと思います。アイ・スピット・オン・ユ...
社会・政治

ゴーストップ事件

中国の某自治区で、人民解放軍兵士が酒に酔って地元警察にトイレを借りようとしたところ、警官と口論の末殴り合いになり、駐屯地から軍が警察に救出に向かい、地元警察と地元駐留軍が何百人と入り乱れて殴り合いの大喧嘩になったそうですねぇ。 昔からどこの国でも軍隊と警察は仲が悪いものと相場が決まっています。 わが国でも昭和8年、警察と陸軍が激しく対立したゴーストップ事件というのがありました。 大阪の某交差点で、陸軍一等兵が軍服のまま信号無視をしたとして、巡査が一等兵を派出所に連れて行き注意。 その際、一等兵は軍人は警察の捜査には従わない、などと暴言を吐いたことからつかみ合いの喧嘩になり、通りすがりの者が憲兵隊に通報、二人を引き離しましたが、二人とも血だらけの怪我を負ったそうです。 その後事件は大阪府警本部長、陸軍第4師団参謀を巻き込んだ大事件となり、ついには陸軍省と内務省の対立にまで発展、目撃者の一人は警察及び憲兵隊両方からの威圧的な取り調べに耐えきれず自殺、所轄警察署長も心労で倒れ、死亡する、という事態にまで立ち至りました。 陸軍省は天皇陛下の軍隊に対し失礼だと言い、警察は警察で天皇陛下の警察に対...
文学

辞世

自殺するわけじゃありません。  先人の辞世をいくつかみてみようというのです。  残念ながら。  わが国には、武士や文人が亡くなる際、辞世と称して和歌や俳句、漢詩を残す風習がありますね。 多くは事前に辞世を用意しておいて、いよいよと言う時それをしたためたり、口頭で伝えたりしたものと思われます。 辞世というのは建前上は死の直前の心境を表したものですが、意外なほど建前ではなく、その人の人となりを示しているように思います。 ここに特に有名な辞世を見てみましょう。身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂  吉田松陰言わずと知れた幕末の志士、吉田松陰の和歌です。外国に密航しようとしたことがばれて捕えられ、江戸で刑死します。無念のなかにも、強い意志が感じられます。この人が明治維新を生き抜いたら、どれほどの大人物になったのでしょうね。あまりに情が強くて、ちょっと気味が悪いですが、少しずつ、軽いものを見ていきましょう。おもしろき こともなき世を おもしろく 高杉晋作 引き続き幕末の志士です。 吉田松陰に比べて、ずいぶん軽くなりました。 そう言えば菅前総理、高杉晋作がお好きだとかで、奇兵...
社会・政治

震災離婚

切ないですねぇ。 東日本大震災の被災地で、離婚が急増しているそうです。 去年の同時期の3倍とか。 仮設住宅があんまり狭くて煮詰まっちゃったり、妻の実家に身を寄せて、ほっとしたのもつかの間、夫が家に居ずらくなっちゃったり、仕事を失って金の切れ目が縁の切れ目になっちゃったり。 事情は様々でしょうが、大元の原因は震災による生活の破綻や急激な変化に適応できなかったというもの。 こんな時こそ夫婦力を合わせて乗り切ってほしいものですが、そううまくはいかないのが人間というもの。 責めることは誰にもできません。 望むらくは、その離婚が人生を前向きに発展させるものであってほしいこと。 離婚のショックでうつ状態になっちゃったり、自殺しちゃったりしたのでは、悲しすぎるというものです。 人生一寸先は闇ですねぇ。 にほんブログ村 ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
思想・学問

ウリジナル

韓国人が手当たり次第に外国起源の物を韓国起源だと主張することを、ウリジナルというそです。 ウリナラ(我々)とオリジナルを合わせた造語だそうです。 それにしても韓国人、死ぬほどどうでも良いことを、起源となると譲らないのですよねぇ。 ちょっと数えただけでも、 1孔子は中国人ではなく、韓国人が中国に渡った、 2漢字は朝鮮半島で生まれ、中国に渡った、 3サッカーは韓国が起源、 4英国人は韓国人の末裔、 5醤油は韓国人が作って日本人がぱくった、 6剣道や武士道は韓国人が作って日本人がぱくった、 7神社は韓国の祖神信仰が起源、 8桜の花を愛で、宴会するのは韓国人が始め、日本人がぱくった、などなどです。 近頃では、米国のピザ会社が、こうした韓国人の性癖をとらえて、ピザは韓国起源なのにイタリアはそれを認めない、謝罪しろ、とピザ店に韓国人が抗議する、というCMを作って、大受けしているそうです。 下がそのCMです。披薩是韓國起源?ピザの起源は韓国? The Origins of Pizza is Korea?  今はサムソン電子がアップルを相手取ってアイフォーンの特許権をめぐり、世界各地で訴訟を繰り広げて...
美術

酒井抱一と江戸琳派の全貌

今日は芸術の秋としゃれ込み、千葉市美術館に「酒井抱一と江戸琳派の全貌」展を観にいきました。 超有名画家の名前を銘打っているだけあって、客の入りは上々。 琳派というとなんと言っても大胆な構図が得意の尾形光琳ですが、私は酒井抱一の絵のほうが、大胆さには欠けるものの、どこか上品で、力が入っていない感じがして好きです。 江戸後期、譜代大名酒井家の次男として生まれ、様々な大名家への養子の話があったようですが、すべて断り、己が信じる美の世界を貫き通したのは、なかなか見上げた根性です。 その画業は花鳥風月や俳画に留まらず、仏画や「伊勢物語」などの古典の一場面の絵などにも及んでおり、武家らしからぬ奔放さをも併せ持っています。 私が気に入ったのは、初期の頃の紅梅図です。 図録から写真を撮りましたが、うまくいきません。 下のようになってしまいました。 梅が枝を伸ばす様が、まるで何かを掴み取ろうとしている指先のように、躍動感があふれていました。 腐っても琳派といったところでしょうか。 帰りは千葉三越に寄って、スッコチハウスのシャツを二枚購入し、ドトールで珈琲を飲んで帰宅しました。 近いので楽でしたが、絵を観...
映画

真 累が淵

真 累が淵 夏生ゆうなアートポート 紛らわしいタイトルですねぇ。 「真 累が淵」。 明治の大落語家、三遊亭円朝師匠が大成させた古典落語、「真景累が淵」の現代版かと思って借りてしまいましたよ。 「真景累が淵」と多少だぶるのは沼が重要な舞台背景になっていることくらいでしょうか。 自殺で妻を亡くした男に嫁いだ女。 幼稚園児の前妻の娘がなつかなくて、少々神経症気味です。 どうも娘には死んだ母親の幽霊だか幻影だかが見えているらしく、女をいらつかせます。 そんな中、女は妊娠。 喜びとともに、義理の娘への憎しみに捕らわれ、夫が徹夜仕事で家を空けている夜中、発作的に義理の娘を風呂場で殺してしまいます。 遺体を遠く離れた場所に捨てる女。 しかし警察が遺体を発見した場所は、家から歩いていける距離にある公園の沼だったのです。 しかもその沼は自殺した前妻が入水自殺を遂げた場所。 上がるはずのない沼から遺体が上がった事実に狂乱状態になる女。 そこから先はくどくどしいうらみつらみの描写。 いかにも絵が安っぽく、しかもタイトルで怪談好きを惹きつけるあざとさはいただけません。 亡き円朝師匠に失礼ですよ。真景累ケ淵 (...
社会・政治

反格差デモ

ニューヨークが発信源の反格差デモ、東京でも行われましたね。 インターネットで呼びかけられ、世界の主要都市で一斉に行われた模様です。 ネット社会独特の広がりを見せて、興味深いものです。 しかし反格差というスローガンがいかにも分かりにくく、東京では和やかなお祭りのようでした。 冷静に現代日本社会を見るに、歴史的にも、他の国との比較でも、例外的に格差の少ない社会だと思うのですがねぇ。 水俣病公害訴訟時のデモのような真剣味がなく、何をどう改革したいのか、デモ参加者はもちろん主催者にも分からない様子。 一方ローマでは一部が暴徒化し、商店略奪などの犯罪行為が起きたとか。 なんで暴徒化しちゃうんでしょうねぇ。 今回のデモ、反格差とは銘打っていますが、反原発だったり反核だったり、プロ市民が好むスローガンが総花的に散りばめられていました。 おそらくこの手のデモは、目的がはっきししないだけに、一般参加者をプロ市民がリクルートする場になるだけで、これといった盛り上がりも効果もなく、収斂していくものと思われます。 そういう意味では、衰退著しいプロ市民が生き残りを賭けて打ち上げた花火だったのかもしれません。 プ...
社会・政治

赤旗

共産党の機関紙、「赤旗」が9月から月間購読料を500百円も値上げして、2,900円から3,400円にしたそうですね。 部数が落ちて共産党の収入が減っているから、だそうですが、ますます部数が落ちるんじゃないでしょうかねぇ。 今、朝日、読売、毎日の三大紙は、朝刊のみだと毎月3,007円。 産経がちょっと安くて2,950円。 日経はちょっと高くて3,568円。 社会面やスポーツ面を充実させることで、安いほうが良い、というイデオロギー色の無い読者も獲得していたと思われます。 それが今回の値上げで、一気に他紙に逃れるでしょう。 あるいは純化運動でしょうか。 共産党員以外の読者は離れても良い、とか。 しかし皮肉なことに、「赤旗」読者で共産党支持者の次に多いのは、自民党支持者。 「赤旗」や共産党が政権奪取は不可能と見て、正論しか吐かないことは、自民党や民主党の政治家も高く買っています。 例えば北方領土の問題について、共産党だけは、南樺太も含めた日露戦争終結で日本が得た領土をも返還せよ、と主張しています。 正論ですねぇ。 各党の先生方も、聖教新聞は読まなくても、「赤旗」は必ず読むと言われていますね。 ...
映画

アテッィク

昨夜は古典的ホラー「アティック」を観ました。  タイトルからしてattic(古風な)というのですから、期待しないわけにいきません。  ある中古住宅に引っ越してきた一家。 吝嗇家の父親、美人で頼りない母親、知的障害者の長男、やや神経症気味の妹です。 環境の変化のせいか、妹の神経症はますます進み、ついには自分には生後数日で亡くなった双子の妹がおり、その霊が一家に災いをもたらしている、と信じるようになります。 精神病院への入院を勧める医師。  ある日、兄が事故で亡くなってしまいます。 双子の妹の霊の仕業だと信じる彼女。 警察は彼女を疑います。 彼女の言葉を信じてやさしく接し、ついには深い仲になってしまうイケメン刑事は何者なのか。 そもそもこの世の存在か。 謎は謎のまま、彼女の被害妄想は最悪の事態へと暴走していきます。 そつなく見せる王道ホラーですね。 安心して観ていられますが、私のようなコアなホラー・ファンにはやや物足りません。 もう一ひねりほしいところです。にほんブログ村↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
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