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仕事

今日、アポなしで突然英語教師を名乗る黒人が来て、私が勤める機関で日本文化について学びたい、と言ってきました。 私が勤める機関では、大学院生の受入れや外国人研究員の受入れを積極的に行っているので、それらの制度について資料を渡して丁寧に説明しました。 ストリート系のファッションに身を包んだ大柄な黒人に少々びびりましたが、話をしてみると、日本文化に興味を持つ純朴なアメリカ青年であることがわかりました。 私の丁寧な対応に、何度も感謝の言葉を述べて、意気揚々と帰っていきました。 縁というのは不思議なものですねぇ。 私よりはるかに年下の米国人が、日本の、しかも片田舎の研究機関に突然来て、私よりうまいくらいの日本語を操り、感心させるのですからねぇ。 縁は異なもの味なもの、とは、男女の縁の不思議を指す言葉ですが、男女間のみならず、同性同士にしても、進学、就職にしても、縁というのは不思議なものです。 袖触れ合うも他生の縁、とか申します。 何事も前世からの縁から生じているのだと思うと、つくづく前世での身の不始末を思います。 来世の縁を良いものにするためにも、今生では縁ある方を疎かにしてはなるまい、と思い知...
社会・政治

ワリヤ―グ

中国がウクライナから買ったワリヤ―グとかいう中古の航空母艦、3年もかけて中国にたどり着いたそうですね。 このたび改修を終えて、中国製の航空母艦として再生しました。 下の写真は、ウクライナから買った直後の状態です。 古そうですね。 周辺諸国は非難轟々です。 航空母艦の歴史を見ると、最初から空母として設計され、建造されたのは、1922年に竣工した日本の鳳翔が世界最初だそうです。  その二年後、英国が完成させています。 その後日本は米国と並んで世界最大の空母保有国となります。 それまでは、巡洋艦や商船を改造して飛行機が離発着できるようにしただけの、簡単なものだったとか。 敗戦で、日本はすべての空母を失い、その後米国の軍事的補完勢力に成り下がり、自前の空母を持つなど夢のまた夢。  ちなみに自衛隊は、ヘリコプター専用の小型空母を持っていると聞きました。 そのぐらいが精いっぱいというところでしょうか。  今、本格的に大型空母からヘリコプター専用の小型空母まで、あらゆる種類の空母を展開できるのは、米国ただ一国。 中国はこれをミリタリー・バランスがいびつだと見たのでしょうねぇ。 しかし中国、これから太...
社会・政治

日航機墜落から26年

今日、8月12日は日航機が御巣鷹山に墜落した日ですね。 私は当時、高校一年生で、夏休みであるのをいいことに、一日中、テレビを見ていました。 中でも驚いたのは、飛行機が大破するという惨状にも関わらず、生存者が4名いたことですねぇ。 26歳の日航の客室乗務員、34歳の母と8歳の娘、それに、12歳の少女。 12歳の少女が少々見栄えが良いということで、しばらくマスコミが追っかけまわし、アイドル・デヴューするよう口説いている、という噂を耳にしましたが、彼女はそういう誘惑には乗らず、堅実に生きていると聞き及びます。 そして、坂本九が被害者であったこと。 北島三郎と同い年ということで、生きていれば演歌のサブちゃん、ポップスの九ちゃんということで、大看板になっていたことでしょう。 この事件にインスピレーションを得たのか、山崎豊子によって「沈まぬ太陽」という日航と思われる会社の暗部をえぐりだした小説が書かれ、後に渡辺謙主演で映画化もされました。 「クライマーズ・ハイ」という、事故を追う新聞記者を描いた映画もありました。 日本航空は大きな事故を起こしたことがなく、日航への過信を生んでいたことは間違いないで...
文学

蝿の王

英国のノーベル賞作家、ウィリアム・ゴールディングの「蝿の王」を映画化したものを昨夜見ました。 飛行機が海に墜落、乗っていた陸軍少年兵学校の生徒たちが、ゴムボートで命からがら南洋の無人島にたどり着きます。 最初は、ルールに則り、規則正しく生活しますが、やがて、規律を守ろうとする一派と、無人島の主として狩りや釣りを楽しみ、好きなように生きていこうとする一派とに分かれ、しかもどんどん好きにやっていこうという派の人数が増えていきます。 彼らは顔に赤と黒のペイントをし、木の槍を持ち、豚をとらえては豚を丸焼きにしながら踊り狂います。 英国紳士たるべき陸軍少年兵学校の生徒にあるまじき行為です。 残りわずかになった規律派ですが、話し合いを持とうとしていさかいを起こし、ついには殺されてしまいます。 四面楚歌となった規律派のリーダーは、ジャングルの中を必死で逃げます。 そしてそれを追う顔にペイントをし、槍をもった軍団。 大人顔負けの紛争を戦っている彼ら、海辺に現れた軍のヘリコプターを見て、急にあどけない子どもに戻ってしまいます。 小説では、規律正しい英国軍人の卵たちが、やがて崩壊し、ついには殺人にまで手を...
社会・政治

役人とマスコミ

竹原前阿久根市長のブログを読んでいると、基本的に、役人、マスコミは悪であり、これら悪者どもに国民は騙され、搾取されている、だから役人とマスコミを糾弾し、変革しなければ日本は永遠に圧政と搾取が続く国になってしまう、ということを言いたいように感じます。 とくに裁判所・警察・NHK・朝日新聞など、一般に有名大学を出て難しい試験に受からなければ幹部候補としては入れないような職場を、強く敵視しています。 なんだかお気の毒。 阿久根市に生まれて、会社を持って、幸せに生きていけたでしょうに、どういうきっかけからか、リチャード・コシミズなるネット・ジャーナリストの記事に惑わされて、世の中を色眼鏡で見るようになってしまったのですね。 役人だろうがマスコミだろうが、職業選択の自由を行使して、試験を受けたり面接を受けたりしてそれを職業として生活しているだけ。 国家公務員、地方公務員合わせれば、百万人単位の人々が公の仕事についています。 マスコミはそれほど人数は多くないでしょうが、それにしたって多くの人が働いています。 それら大勢の日本国民が、自分と違う職業に就いている人々を支配し、搾取しているなんて、正気の...
その他

時代劇

現在放映中の「水戸黄門」第43部は12月で終了し、そうすると時代劇の連続ドラマはNHK大河だけになってしまうのですねぇ。 寂しいです。  私が最も好んだのは、杉良太郎主演の「遠山の金さん」ですねぇ。 小学生の頃、夕方再放送をやっていて、いつも見ていました。 どう見てもお奉行様には見えないべらんめぇの金さん、格好良かったですねぇ。 嫌いだったのが、松平健の「暴れん坊将軍」です。 なんだか将軍なのに田舎っぺなかんじがして、嫌いでした。 中学高校の頃は藤田まこと主演の必殺シリーズでしょう。 民放の時代劇というのは、なんでもありのはちゃめちゃぶりが良いのですよねぇ。 あれぞまさしく架空の江戸時代です。 SFと言ってもよいでしょう。 わが国で時代劇の人気が落ちていくのと軌を一にするかのように、太平洋を挟んだお隣、米国では西部劇が廃れてきていると聞き及びます。 西部劇では、有名なアウトロー、ビリィ・ザ・キッドを描いた「ヤングガン」が強い印象を残していますねぇ。 まだ10代の若いガンマンたちが、復讐のためにある町のギャングを襲う話です。 青春群像劇みたいな趣もあり、鑑賞当時18歳だった私には感情移入...
社会・政治

震災5ヶ月

今日で震災から5か月ですね。 当初の被災者の秩序だった行動は世界の賞賛を浴びました。 しかし原発事故への対応や仮設住宅の建設やがれきの処理は遅々として進まず、世界の失笑を買いました。 今、わが国のエネルギー政策は宙ぶらりんに浮ついて、誰一人、10年後のわが国のエネルギー需給が円滑にいっているかどうかわかりません。 被災地の復興も、力強く政治が先頭に立っているとは思えません。 民主党は政治主導とか、コンクリートから人へ、とか勇ましい掛け声をかけてきましたが、それも虚しくなってしまいました。  わが国民は地震や台風、津波などの被害に慣れているところがあり、たとえひどい損害を被っても、新しい生活にむけて明るく努力する面があります。 江戸時代に江戸に滞在したオランダ人によると、江戸が火事で燃えても、すぐに建設の槌音が明るく響いていることに驚嘆しています。 第二次大戦後にわが国を訪れた外国人たちも、一様に、欧州の国々にくらべて日本人の顔が明るく希望に燃えていることに奇妙な違和感を表明しています。 つまり庶民レベルは極めて高い民度を保ち、明日への希望を失わないのがわが国の国民性なのでしょう。 問題...
社会・政治

菅総理、退陣表明

やっと、菅総理が8月中の退陣を表明しましたね。 このままずるずる居座るんじゃないかと思っていました。 あるいは、8月中の退陣をやっぱり止めた、なんて言い出すんじゃないかと心配です。 しかし、6月初旬に辞める際の条件を示しており、それが達成確実となった今、もはや言い逃れはできないし、それをすれば天下に赤っ恥をさらすことになると判断したのでしょう。 鳩山・菅と続いた民主党政権、迷走の連続でしたね。 次、誰が代表に選ばれるにせよ、民主党政権は続きます。 党綱領も存在せず、極左にようなやつから極右のようなやつまで抱える凸凹政党。 早く選挙をやって、自民党に再登板いただくのが無難だと思いますがねぇ。 民主党がやったことは、あらゆる意味で自民党のほうがマシだった、と国民に分からせたことくらいではないでしょうか。 とりあえず、次の民主党代表がどんな政策を打つか、期待しないで見守る他ありますまい。民主党よ、日本を潰す気か!渡部昇一徳間書店民主党政権は、なぜ愚かなのか (扶桑社新書)辻 貴之扶桑社 ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
文学

牧水先生

今年の夏は各地で花火大会や祭りが中止になり、なんとなく寂しいですね。 もっとも、人ごみが苦手な私は、花火やお祭りの賑わいは苦痛でしかありませんが。 中止の理由は震災の影響なんでしょうねぇ。 やむを得ざる仕儀というわけです。 野末なる 三島の町の あげ花火 月夜のそらに 散りて消ゆなり 若山牧水が珍しく詠んだ、花火の歌です。  どうということもない歌ですが、なぜか、閑散とした花火会場の景が浮かびます。 もっともそれは、隅田川や江戸川やの、混雑激しい花火会場と比較して、という意味ですが。 北南 あけはなたれし わが離室(はなれ)に ひとり籠れば 木草(きぐさ)見ゆなり こちらは暑さに参って風通しの良い離れでのんびり横になっている風情でしょうか。 今でいえば、休暇をとって冷房を効かせた部屋から一歩も出ずに日を過ごす怠け者の喜びといったところでしょう。  なまけつつ こころ苦しき わが肌の 汗吹きからす 夏の日の風 牧水先生、のんびり夏の日を部屋にこもって酒でも喰らっているのかと思ったら、人並みに罪悪感なんか感じちゃってるんですねぇ。 だらだら過ごすことに罪悪感を感じるのは、わが国の国民性でし...
社会・政治

日本海と竹島問題

国際的なリスクというのは、大抵自国に近い隣国が該当することが多いようです。 わが国でいえば中国・朝鮮半島・ロシアなど。 欧州でも、英仏や仏独など、何度も戦争をしています。 考えてみれば当たり前で、はるか遠くの国とでは、利害が衝突することも少なく、戦うにもそこまで行くのが大変です。 わが国も、古くは白村江の戦いや、元寇、文禄・慶長の役など、朝鮮半島と戦い、ついには韓国併合にまでいたりました。 同じように中国とは日清戦争、満州事変、日中戦争と戦争を続け、ロシアとは日露戦争、シベリア出兵、ノモンハン事件、太平洋戦争と、何度も戦っています。 現在のわが国にとってのリスクも、中露と北朝鮮でしょうねぇ。 そう考えると、長い戦争の時代を経て、EUとして統合した欧州は近隣国との紛争のリスクが極めて低く、うらやましいかぎりです。 軍事的には米国を媒介にして間接的な同盟国ともいえる韓国ですが、こやつらは軍事的脅威ではないにせよ、ピーチクパーチクとわが国にイチャモンをつけてきて、鬱陶しいかぎりです。 韓国は日本海を東海と変更するか、もしくは両呼称を併記せよ、と国連やら国際的な地図作成機関に圧力をかけ続けてい...
社会・政治

ロンドン暴動 その2

8月8日にこのブログで、ロンドン暴動について私見を述べたところです。 ところがその後、事態はますます悪化、逮捕者300人を超え、死者が出ないのが不思議なくらいです。 今では日本でもよく聞かれるニートという言葉、これはそもそも英国の政府機関が1999年に使用し始めたものです。 健康に問題がないのに就業も就学もしておらず、かつ、職業訓練や就職活動を行っていない若者、という意味ですが、こういうのは日本ではふらふら者とか遊び人とか穀つぶしとか言ったのですよねぇ。 それがニートなんてカタカナ表記になると、それ自体が社会的に意味のある集団のように思えてくるから不思議です。 このたびのロンドンをはじめとする英国の諸都市で発生した暴動、ニートが深く関わっているのではないか、という論評を目にしました。 そもそもの発端は黒人青年を警察がどういう理由でか射殺したことに対する黒人や低所得者層の反発によるものですが、その後の暴動の広がりは、Face BookなどのSNSを媒介にしてニートが大量に参加したことが大きな理由であろうというのです。 長引く不況により、税収の不足に苦しめられた英国政府は、社会保障や失業給...
社会・政治

キムチを世界無形文化遺産に?

わが国で世界無形文化遺産に登録されているのは、能楽・文楽・歌舞伎の三つ。 日本食に関しては、そもそも申請もしていなかったと記憶しています。 一方、中国やフランスは、それぞれお国料理を申請しています。 フランス料理と中華料理といえば、トルコ料理を加えて世界三大料理に数えられているくらいですから、当然といえば当然でしょう。 面白いのは、韓国がキムチを申請していること。 キムチとは、ずいぶん絞り込みましたねぇ。 日本で言えば漬物を単品で申請するようなものでしょうか。  大体、キムチ職人とかって存在するんでしょうか。  鮨職人のように、旨いキムチを巡って熾烈な争いを職人同士が闘っているとは聞いたことがありません。  日本の漬物もそうですが。   韓国では、鮨をはじめとする和食が欧米諸国や中国において高級でヘルシーな料理として人気を集めているのが悔しいらしいですねぇ。  でも旨ければそんなに頑張らなくても自然と世界の食通が食うようになると思います。 キムチって見た目が良くないんですよねぇ。 何もかも真っ赤で、辛そうだなという以外、なんだかよくわかりません。  和食は味もさることながら、美しい盛り...
文学

懐古

九段の昭和館をはじめとして、青梅の昭和レトロ商品博物館や映画では「ALWAYS 三丁目の夕日」やら「20世紀少年」やら、昭和を懐古する物が溢れるようになったのは、ここ5年ばかりのことでしょうか。 平成の御世も23年目を迎え、長すぎる不景気の中、右肩上がりの経済成長を続けた頃に小中学生だった団塊の世代も定年を迎えて久しく、もはや昭和は懐古の対象でしかないのですね。 しかし、今ノスタルジックに懐古する昭和は、いわば架空の過去。  昭和という時代のイメージを道具に、人々が作り出した美しい嘘。  過ぎ去った時代を美化する感傷に過ぎません。 「徒然草」22段に、 何事も、古き世のみぞ慕はしき。今様は、無下にいやしくこそなりゆくめれ。 とあります。 鎌倉時代を生きた兼好法師も、自らが生きる時代をつまらないと考え、昔の文化風俗を懐古しているのですね。 多分そういう意識は古今東西を問わず、多くの人が持つ感慨なのでしょうね。 あと50年もすれば、平成23年の文化風俗、例えばスマート・フォンだとかRPGだとかが古くて懐かしいものになるんでしょうねぇ。  いつの時代も、只今現在が時代の最先端。 石器時代には...
映画

バイオレンス・レイク

昨夜は久しぶりに掘り出し物に当たりました。 これ以上ないくらい後味の悪いバッド・エンド、これ以上ないくらい惹きこまれるストーリー展開。 「バイオレンス・レイク」です。 若いカップルが人里離れた未開発の湖畔で週末、キャンプを楽しみます。 しかしそこには、ロウ・ティーンと思われる少年少女の不良グループの溜まり場であったのです。 カップルにちょっかいを出す不良グループ。 いくら相手が子どもとはいえ、多勢に無勢、大人の迫力など通用せず、かえって子どもたちを怒らせてしまいます。 その後両者の対立はエスカレート。 ついには男を木に縛り付けて殴る蹴るの暴行を働きます。 森に逃げた女に向かって、大声で「殺してやる」と叫ぶリーダー格の少年。 このリーダー格の少年が手がつけられないほど残虐です。 男はリンチの末死亡、ガソリンをかけて燃やされてしまいます。 女は命からがら逃げて、途中で車を盗み、パーティーの最中の豪邸に助けを求めます。 しかしそこは、リーダー格の少年の家で、パーティーに集まっていたのは、不良グループの親たちだったのです。 多分最も暴力的な年代は、14,5の少年なのでしょうね。 体は大人とそん...
思想・学問

かつて、月は2つあったのではないか、という説をカリフォルニア大学のエリッグ・アスフォース博士が科学雑誌「Nature」に発表したそうです。 なんでも大きい月とその三分の一くらいの小さな月が800万年間程度安定した距離で浮かんでいたところ、互いの重力に引かれ合ってきわめてゆっくりとしたスピードで衝突、小さいほうの月は一部は大きい月に飲み込まれ、一部は流星群となって地球にふりそそいだそうです。 しかしその美しくも暴虐な流星群を観る生物はまだ存在していなかったようです。 ここで思い出すのは、村上春樹の壮大な最新作「1Q84」BOOK1~BOOK3ですね。 1984年とは異なる1Q84年の世界に紛れ込んだ小説家志望の青年、天吾と美しきテロリストにして青年の幼馴染の女性、青豆の物語です。 1984年と1Q84年との違いは、月の数。 1Q84年には、月が2つあります。   天吾と青豆は互いを求めながらすれ違い、それぞれの物語を紡いでいくのですが、青豆は小児愛者にして新興宗教の教祖を狙い、天吾は教祖の娘が書いた稚拙だが魅力的な小説に編集者に頼まれて大幅に手直しすることで、二人は複雑に絡んだ糸をほどく...
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