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社会・政治

お掃除娘

織豊政権下、多くの宣教師や商人が日本にやってきました。 彼らが一様に驚いたことの一つに、子どもがとても大事にされていることだったそうです。 まず子どもを殴ってしつけるということは皆無で、そんなことをしたら気が狂ったかと思われたとか。 子ども天国だった日本、どうやらそれは明治の初期まで続いたようです。  明治維新が断行され、その頃教育を受けた者が親になってから、子どもに対する体罰は苛烈になっていったそうです。 西洋では、子どもは小さな大人として扱われるそうですが、わが国では7歳までは人ではなく、神の世界と人の世界の境目を生きる妖精のようなものとして扱われてきました。  それが日本のものは全てダメで、西洋のものは全て良い、という風潮のなか、子どもを体罰によって厳しくしつけるようになったのでしょう。それに加えて、民法が家長である父親に強大な権限を与え、子どもを懲戒する権利をも付与したことが大きいでしょう。 わが国の文学作品に子どもに体罰をあたえるシーンが登場するのは、明治43年発表の長塚節の「土」が最初だと言われています。 怒鳴りながら彼は突然おつぎを殴った。おつぎは麦の幹とともに倒れた。お...
社会・政治

地震酔い

スイス人の研究者が、最近船酔いのような症状に悩まされている、と言っていました。 船酔いというか、地震酔いですね。 スイス人は地震に慣れていないからだろうと思っていたら、日本人でも地震酔いになっている人が大勢いるそうですね。 症状としては、いつも揺れている感じがしたり、平衡感覚を失って食欲不振、吐き気、頭痛など、まさに船酔いのような症状です。 私もこのところ、実際に余震がきたのか、勘違いか、良く分からない状態になっています。 あまりにも余震が頻発していますから。 船乗りや漁師にはなれないなぁと思いました。
文学

姥捨

震災でこれほど多くの人々が無念の死を遂げ、また遂げつつある様をみて、私は古く、姥捨山の伝説を思い出しました。 104歳の老婆が避難所に逃げ込んで、逃げ込んだときには歩けたのに、翌朝には足腰が立たない状況になっていたとか。 それでも命はどうにか長らえています。 長幼の序はわが国の美風。 老人を救助するのは当然のことです。  にも関わらず、かつて信濃国更級では姥捨が行われていたと、多くの書物にあります。 「楢山節考」は当時の山村の貧しい暮らしぶりを寒々と描き、白骨でいっぱいの山中に母親を棄てに行く緒方拳演じる主人公が哀切でした。 わが心 慰めかねつ 更級や 姥捨山に 照る月を見て 「古今和歌集」に所収された読み人知らずの歌ですが、これは「大和物語」にも見られます。 悪妻に唆されて伯母を山中に捨てた男が、後悔して詠んだ歌です。 また、紀貫之は「拾遺和歌集」に、次のような和歌を残しています。 月影は 飽かずみるとも 更科の 山の麓に ながゐすな君  どちらも姥捨の里である更級の月を題材にしています。 面白いのは、更級の月は妖しい輝きを放っているというのに、その月の美しさは心を慰めない、または長...
社会・政治

選民

最近中東情勢のニュースを耳にしませんが、どうなっているのでしょうね。 世界のどこかで紛争や混乱が生ずれば呼ばれもしないのにのこのこ出かけて行って、これを正義の名の下に解決する、偉大な米国はリビアには介入しないんでしょうかねぇ。 ネイティブ・アメリカンを虐殺しまくって土地を奪い、米国を建国した後はアフリカから黒人を拉致して家畜同然に使役した米国。 朝鮮半島や中国、東南アジアを大東亜共栄圏の名の下に蹂躙した大日本帝国。 どっちもどっちと言うべきでしょう。 戦後、被爆体験をまるで自慢するかのようにふりかざし、絶対平和こそ正義と信じて他国に押しつけようとした愚かな日本の平和主義者。 被爆によって、日本人は平和を語る資格を持った選民だとでも勘違いしたようです。 日本と戦った連合国や日本の支配を受けた人々から見れば、平和の押し売りをしようとする日本人を見て、さぞ白けた気分になったことでしょう。 戦前は、天皇の徳治によって、八紘一宇の精神で大東亜共栄圏を築き上げるために選ばれた民のようなことを言って、敗れたならば、平和という新しい価値観を、唯一の被爆国であることを理由に広める選ばれた民のようなことを...
社会・政治

娯楽

震災以来、毎日毎日どの局も震災関連のニュースばかり。 いい加減飽きました。 NHK総合とBS-1が流していれば、他の局は通常どおりで良いように思います。 震災のニュースは興味があるのでつい見てしまいますが、しばらく見ていると頭が痛くなってきます。 悲惨な映像と、錯綜する情報。 精神障害者の私には刺激が強すぎるようです。 特に民放は、情報力ではNHKに敵わないと思っているせいか、ことさら悲嘆にくれている人や災害現場の悲惨さを強調し、挙句の果てには芸能人の浮ついたメッセージなどを垂れ流して喜んでいます。 情緒的な報道というのはいかにも質が悪い。 今上陛下のメッセージも、うわべだけの言葉にしか聞こえませんでした。 官直人総理にいたっては自己陶酔に浸っているとしか思えません。 知り合いの5歳の幼児は、「地震、いつ終わるの?」とむずがっています。 幼児番組やアニメ番組が見たいのでしょう。 地上波、BS、放送局はたくさんあります。 あっちでもこっちでも似たような放送を流すのはやめてください。 もっとも、私はこの数日、震災報道のしつこさにすっかりテレビ嫌いになり、テレビをつけなくなってしまったのです...
映画

チャールズ・マンソン

昨夜はDVDで「チャールズ・マンソン」を鑑賞しました。 チャールズ・マンソンは実在の人物で、1960年代後半、フリーセックスとドラッグに明け暮れるマンソン・ファミリーと呼ばれるカルト集団のリーダーでした。 最初のうちは、農場に10名程度の男女が共同生活をして、滅多やたらにLSDやマリファナなどのドラッグでキメて野外乱交を繰り返す、当時のカウンター・カルチャーに影響を受けた多くのヒッピーと変わらない生活を送っていました。 しかし、マンソンが次第に人種間戦争が起こると言いだし、黒人と白人が闘い、黒人が勝利するが、黒人には統治能力がないから、マンソン・ファミリーが彼らを指導する、という都合のよい妄想に取りつかれていきます。 当時キング牧師の穏健な黒人解放運動の対極に、ブラック・パンサーを名乗る過激な黒人テロ集団が暗躍していたのです。 マンソンは人種間戦争を早く勃発させるために、白人家庭を襲って虐殺し、ブラック・パンサーが使う文句を壁や遺体に書きつけ、世間に反ブラック・パンサー感情を惹起せしめようとします。 虐殺は連続して何件も起こります。 ただし、マンソンは直接には手を汚しません。 すべて信...
社会・政治

管理危機

このたびの震災で、危機管理が問われているのかと思いきや、今、管理危機なのだと、佐々淳行が書いていました。 なるほど、管理が危機的状況なのですね。 大将は官邸にどっしりとかまえて各種情報を精査して色々な決断を下さなければ行けないのに、市民活動家の血が騒いだのか、強引に現地視察して官邸スタッフにも被災者にも迷惑がられ、そうかと思うと東京電力に乗り込んでイラ管の本領を発揮して東京電力幹部を怒鳴りつけ、しかも3時間以上東京電力に居座ったとか。 主不在の官邸では、不測の事態の連続でさぞ困惑したことでしょう。 テレビでは涙を浮かべて演説するという自己陶酔ぶり。 危機にあたって大将が感情的になっているようでは、管理危機と言われても仕方ありますまい。 諸外国では、被災者が冷静で秩序立っていることが賞賛されるとともに、東京電力や日本政府の慌てふためきぶりに批判が起きているとか。 過去、市民活動家だったことはともかく、今は総理大臣なのですから、どーんと構えてほしいものです。 ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
仕事

全員集合

おとといは震災の影響で7人いる係で出勤できたのは私だけ。  昨日は午後から6人そろいました。  そして今日、めでたく朝から7人全員集合しました。 そうはいってもシステムは動かず、いつ停電になるやもしれず、ガソリンスタンドは軒並み休業。 もうガソリンが底を尽きかけています。  コンビニやスーパーでもおにぎりやパン、水などは品切れ。  何も並んでいないスーパーというのは恐怖さえ感じさせますね。  直接的な震災の被害はほとんどなかった地域でも、物資の不足や物流の滞りによって被害を受けるんですね。 豊かで安全な先進国に住んでいたと思っていましたが、自然が猛威を振るえば、そんなものは一瞬にして吹き飛んでしまうのだということを実感しました。↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
社会・政治

先日ある電車の中で、男子高校生が、「きのう、おれ、○○と生で話した」と言っているのが聞こえました。  最近は会って話すことを生で話すというのか、と感心していたら、さにあらず。 どうやら携帯電話で会話をした、ということらしいのです。 なるほど、確かに昨今はスマートフォンの登場により、携帯電話は電話機能がついた端末というべきで、実際に電話をすることは珍しいんですねぇ。 一昔前は電車内で携帯電話で会話して顰蹙をかっている人が大勢いましたが、今は見かけなくなりました。 特に若い人ではまずいません。 彼らはメールやインターネット、テレビやゲームなどで遊んでいたのですね。  コミュニケーションの方法が大きく変わってきたようです。 携帯にどれだけ多くの友人のアドレスが登録されているかを競い、昔シカトと呼んでいたクラスメイトを村八分にするゲームを、携帯を着信拒否に設定することによって行っていると聞きました。 これはじつに陰湿ですね。 何食わぬ顔をして、ある時突然、大勢の友人からメールを拒否される。 しかも相手の顔は見えず、無機質な携帯のディスプレイが見えるだけ。 「かくれんぼ」ができない子どもたち、と...
思想・学問

恋の矢

恋の矢といえばキューピット。 えいっと放って見事当たればカップル成立。 でも世の中そんなにうまくはいきません。 恋の矢を持つ虫がいるそうです。 ナメクジです。 ナメクジは交尾の際、相手に恋矢(れんし)を突き刺して毒を放ち、精子を守るのだとか。 ナメクジは雌雄同一のため、お互いの精子をお互いの卵巣に注入するそうですが、妊娠はリスクが高いのでなるべく自分は妊娠したくないために受け入れた精子を殺そうとし、でも相手には妊娠させたいので精子を殺す成分を恋矢から放つ毒で消そうとするそうです。 こうなると、ナメクジの交尾は愛の行為というより果たし合いみたいなもんですねぇ。 妊娠したら負けよ、あっぷっぷ。 恋矢(れんし)なんてロマンティックな名前を付けてはいますが、それはおのれの精子を守るため、相手に放つ毒矢。 互いに毒矢を隠し持ち、それを相手に向けながら交尾に励むとは、さぞかしスリリングな行為であることでしょう。 でも、人間の男と女も似たようなものかもしれません。 色と欲にまみれ、しかもその欲は性欲に留まらず、金銭欲だったり名誉欲だったり、出世欲がからんでいたりします。 お金持ちの上流階級であればこ...
社会・政治

バラマキから復興へ

民主党、このたびの大震災を受けて、子ども手当などのバラマキ予算を財源にして、復興予算にあてるそうですね。 賢明な判断だと思います。 大勢が生きるか死ぬかというときに、呑気に子ども手当などばらまいている場合ではありません。 枝野官房長官の冷静沈着で的確な会見ぶりも好感がもてます。 事業仕分けのときのあの傲慢な態度は何だったんでしょうね。  菅総理が目に涙を浮かべてうっとりと自分の演説に酔っていたのは気持ち悪くていただけませんが、もしかしたらこの震災対応で民主党の支持率が上がるかもしれません。  もちろん、うまく復興への道筋をつけられれば、ですが。 ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
社会・政治

停電

今日の正午から14時まで、職場が停電しました。 しかしそれは、東京電力による計画停電ではなく、大規模事業所としての自主的判断と、突然停電した場合のリスクを考えたものです。 わずか二時間とはいえ、停電するというのは怖ろしいことだと思いました。 パソコンも電話もファックスもコピー機も使えず、トイレは真っ暗。 小用のトイレは自動水洗のため、流すこともできません。 もし断水したら、大の方も流せないことに気付き、恐怖を感じました。 薄暗い事務室で呆然と時を過ごす他ありません。 事務仕事というのはパソコンなしではお手上げ状態になってしまうことを痛感させられました。 管理職が集まって明日以降の勤務体制を協議した結果、正規雇用は通常勤務、非正規雇用は必要最小限の勤務と決まりました。 正規と非正規で分ける理由が分かりません。 正規だって遠距離通勤で通えない人もいれば、非正規で徒歩通勤の人もいます。 むしろ非正規のほうが近距離の人が多いのが現状です。 色々な機関を渡り歩く正規はどうしたって遠方になりがちです。 各人の事情に合わせた配慮がなされるべきでしょう。 明日以降も日に数時間の停電が行われるのだとした...
仕事

一人

今日は7人いる係で出勤できたのは私一人。 車通勤だからですが、道は思ったより空いていました。 渋滞していたのは、ガソリンスタンドの周辺。 ほとんどのガソリンスタンドが臨時休業している中、一軒だけやっていて、そこで給油しようと多くの車が列をなしていました。 県内のJRは全面的にストップ。 私鉄は千葉都市モノレールや京成が間引き運転。 電車通勤のみなさんはやむを得ず、天災地変の時に取得できる特別休暇です。  朝コンビニに寄ったら弁当やおにぎりはすべて売り切れ。 カップラーメンも一つもありませんでした。 昨日行ったスーパーでも水・パン・カップラーメン・バナナが一つもありませんでした。 他の食糧も品薄でした。 地震の被害はほとんど受けていないので、流通に問題が発生しているのでしょう。 計画停電というのが明日以降も続くようですが、いつまでこういう状況なのか不安です。 もちろん、被災地のみなさんからすれば取るに足りないようなことではありますが。 水道やガスに影響がなかったのは本当に良かったと思います。 私が住む千葉市内でも、場所によっては断水していましたから。 あと10分で停電と聞きましたが、どう...
社会・政治

秩序

中国の某新聞に、大災害の混乱にあって、秩序立った行動を維持している日本人に、多くの中国人は敬服している、とあったそうです。 また、阪神淡路大震災の際、ワシントン駐在の日本人記者がテレビ番組にゲスト出演し、なぜ日本人は暴動や略奪を起こさないのか、と聞かれ、返答に窮したとか。 新渡戸稲造は、米国人から日本では宗教教育が行われていないそうだが、宗教教育なしでどうやって道徳を教えるのか、と問われ、英文で「武士道」を著しました。 武士に限らず、日本人の多くに、武士道的なものが染み付いているようで、それが秩序維持に役立っているのではないかと私は考えます。 どうやら多くの国々で、災害の混乱時にあっては暴動や略奪が起きるのが当然と思われているようです。 支援物資を運んできたトラックに列を作らず殺到し、やむを得ずトラックが徐行しながら支援物資を投げている映像を見たことがあります。 列を作れば安全確実に物資を手に入れることができるし、物資がなくなってしまったら、次のトラックを待てばよいこと。 ただでさえ混乱して殺気立っている状況を、自らの行動でよけい混乱させるなど愚の骨頂。 私たち日本人から言わせれば、な...
映画

ターミネーター4

「ターミネーター4」をDVDで観ました。 1作目・2作目は緊張感あふれる娯楽アクションでしたが、3作目が駄作であったため、最新作をこれまで観なかったのです。 1~3がいずれも未来から将来の抵抗軍指導者となるジョン・コナーを殺害するためにターミネーターが送り込まれる設定でしたが、今作は抵抗軍と機械軍との戦争を正面から描いています。 近未来、人工知能、スカイネットが世界を支配し、人間はスカイネットによって快適に暮らしていましたが、スカイネットが何らかのバグで人間を敵と判断し、世界各地に核兵器を落とします。 わずかに残った人間を殺害するためにヒト型の戦闘マシーン、ターミネーターを大量に製造して掃討作戦を行いますが、人間も抵抗軍を組織してこれと戦います。 指導者ジョン・コナー殺害を狙って、元死刑囚を人の心臓と頭脳を持ったマシンを作り上げ、自分がマシンだと気づかぬまま脳に埋め込まれたチップに操られ、ジョン・コナーをスカイネットに誘き寄せますが、結末やいかに、といったところでしょうか。 シリーズの中では全く新しい映画になっています。 アクションは派手なんですが、指導者であるはずのジョン・コナーがや...
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