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社会・政治

世間話

昨夕、診察がありました。 一昨日と違って道はがらがら。 普段20分かかる病院への道が、10分で着いてしまいました。 外出を控える人が多かったのでしょう。 病院も予約をキャンセルする人が続出したらしく、閑古鳥が鳴いていました。 診察も地震の話ばかり。 私の調子が良いせいもあったのですが、まるで世間話をにし行ったようなものです。 先生も暇だったせいか、診察時間がいつもよりだいぶながくなりました。 こんなところにも、地震の影響がでているのかと少々驚きました。 ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
文学

炎中(ほなか)の桜

テレビでまるで終末のような惨状を呈す地震や津波、火災の被害を見て、私の心は沈むとともに、いっそ完全に世界を焼き尽くす災害が起こればよいのに、と矛盾した気持ちになる私を観察して、ぞっとしたのでした。ほろびゆく 炎中(ほなか)の桜 見てしより われの心の修羅 しづまらず 皇室の和歌指南にして現代最高の歌人、岡野弘彦の歌です。 「バグダッド燃ゆ」という歌集に載っています。 イラク戦争の惨劇と、自身が体験した太平洋戦争中の空襲を重ね合わせて、格調高く、的確な言葉で美しく、悲劇を歌い上げています。 ストレートで稚拙ないわゆる反戦歌とは一線を画すものです。 反戦も結構、反核も結構、しかし和歌というものは、あくまでも美しくなくてはなりません。  岡野先生、「サラダ記念日」が流行ったとき、俵万智と比較して論じた評論が現れて、激怒していましたっけ。 それだけ自分の歌に強い自負があったのでしょう。 災害をも浪漫的な芸術に昇華させてしまうその歌心に、感服したのでした。バグダッド燃ゆ―岡野弘彦歌集岡野 弘彦砂子屋書房サラダ記念日―俵万智歌集俵 万智河出書房新社 ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
社会・政治

5時間

昨日は地震の影響で道が激しく渋滞していました。 職場から自宅まで15キロ、普段なら30分足らずで帰れるところ、昨日は5時間もかかりました。 歩いたほうが早かったですね。 職場の書庫は本が散乱しており、来週これを片付けるのかと思うとうんざりします。 年度末で伝票処理も多忙を極めているというのに。 でも家に帰ってテレビを見たら、東北地方の惨状はそれどころではありませんでした。 無事に帰宅して布団で眠れたことに感謝です。
映画

電気羊

最近飛ぶ鳥落とす勢いの谷原章介が俳優を目指したのは、少年時代「ブレード・ランナー」を観て非常な感銘を受けたのがきっかけだったそうです。 私も「ブレード・ランナー」、リアルタイムで観ました。  レプリカント(人間そっくりのロボット)が感情を持ち、火星から脱走して人間として生きようとし、脱走したレプリカントを殺害というか破壊することで賞金を稼ぎ、糊口をしのぐ人間との暗闘を描いた作品で、生命の根源を問う哲学的なSFであるとともに、大阪の繁華街をモデルにしたという猥雑な街を舞台に繰り広げられるアクション大作でもあります。 「ブレード・ランナー」の原作のタイトルは「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」と言うんですけど、これじゃあ売れないだろうということで、「ブレード・ランナー」になったそうです。 作者のフィリップ・K・ディックは、LSDなどの薬物を乱用し、精神障害を持ちながら、哲学的な作品を多く残しました。 先ほどの地震の被害をテレビで見て、黙示録的な世界を提示した彼の作品を思い出しました。 被害を受けた皆さまには、お悔み申し上げます。ブレードランナー ファイナル・カット ハリソン・フォード,ル...
社会・政治

よく出ますなあ

前原前外務大臣が辞任したと思ったら、厚生労働大臣の年金をめぐる迷走、長老議員で菅総理に近い議員が竹島について不適切な発言、野田財務大臣のあやしい献金、挙句の果てには菅総理が在日韓国人から政治献金を受けていたとか。 菅総理は日本国籍と思っていたので、これからも首相として頑張りたい、と言っていますね。 次から次へとよく出ますなあ。 不祥事が。 前原前大臣は素早く辞任しているので、菅総理にはプレッシャーですね。 最近の菅総理、痛々しくて見ていられません。 野党時代は舌鋒鋭く与党を攻撃し、生き生きしていたのに。 よほど野党体質というか、攻めるのは得意でも守るのは苦手とみえます。 総理になったせいで、輝かしい過去の経歴がおじゃんになってしまいました。 お気の毒に。 国のトップリーダーが目もうつろ、元気なく下を向いている姿は国民の勤労意欲を低下させます。 長期政権を保った中曽根元総理や小泉元総理はよほど図太い神経をもっていたのだなぁと今になって思います。 菅総理、もうお辞めになったら如何でしょう。 精神的に参っておられるようです。 このまま続けると、精神障害を発症してしまいかねません。 何より私は...
映画

悪夢探偵

塚本晋也監督の「悪夢探偵」を観ました。 塚本監督というと、私にとっては「鉄男」・「鉄男Ⅱ」が強烈な印象を残しています。 無機質な鉄と同化した人間が超人的な力で世界を破滅に導く物語です。 騒々しいまでのノイズが、まるで音楽のように聞こえたものです。 「悪夢探偵」は、0と名乗る男が自殺志願者の夢に入り込んで、夢のなかで殺害、すると現実には自殺志願者が眠りながら体中を刺しまくるという凄惨な自殺を遂げるのです。 hitomi演じるキャリア刑事がこの難事件に挑みます。 松田龍平演じる自殺願望のある青年が警察に協力を求められます。 彼は他人の夢に潜入する能力を持っていたからです。 暗い映像と、いかにもだるそうな松田龍平の演技が光ります。 hitomiの芝居はやや抑え過ぎで無表情な点に不満が残ります。 0なる人物は何者なのか。 夢に潜入した青年は無事なのか、0と電話で接触したキャリア刑事のその後は?  0というダークヒーローと、夢に潜入する青年との夢の中での戦い。 アイディアが面白く、楽しめました。  先ごろ公開された渡辺謙とディカプリオが共演した「インセプション」も夢の中に潜入して謎を解く体裁をと...
社会・政治

G0

京都大学の中西寛教授が某新聞で、今、世界はG0の状況になりつつある、と危機感を募らせていました。 サミット参加のG8でもなく、新興国を加えたG20でもなく、米中のみで世界秩序を維持するG2ですらなく、G0だ、と。 つまり世界は制御不能。  ツイッターやフェイスブックをはじめとする高度に発達した情報手段が国家による情報統制を不可能にし、結果として世界の操縦士はいなくなった、というのです。  中東や中国などの独裁国家だけでなく、内部告発サイト、ウィキリークスの登場によって、米国をはじめとする自由主義諸国も、ダメージを受けています。  かつて第4権力と言われたマスコミでさえ、インターネットを使った各種サービスによる個人の直接投稿という速報性に敵いません。  最新のニュースは、かつては号外で、次にラジオで、その後テレビで知るようになり、その後インターネットのニュース速報となり、今では各個人が直接発するツイッターやフェイスブックから最新のニュースを知る状況になってしまいました。 情報の重大さをこれほど思い知らされ続けた数年間はなかったでしょう。 私たちはもはや情報革命前の時代には戻れません。 か...
美術

金子国義の魔道

私は高校生の頃、サド侯爵の狂気じみたアンチ・キリストの文学作品に熱狂しました。 それはことごとく後にサド裁判で有罪となる渋澤龍彦訳のもので、金子国義の挿絵が挿入されていました。 当然のように、私は金子国義の絵画作品にも熱狂することになります。 「かもめ」です。 妖しいエロティシズムが感じられます。 「悪徳の栄え」です。 アンチ・キリストの象徴でしょうか。 「火の番をする女」です。 嫌になってきましたか?「股のぞき」です。最後に最も有名な、「アリスの画廊」です。 サド侯爵の文学同様、濃い感じの作品群で、それは幻想的ともユーモラスとも感じられます。  私はこの魔道へ足を踏み外しそうになりましたが、大学入学後、嫌と言うほど古文漢文を勉強させられ、魔道に落ちることはありませんでした。  しかし今でも時折、魔道への誘惑に囚われることがあります。 そんな時は逆に、思いっきり魔道へ導く書物や絵画に触れることにしています。 そうすると、くどい料理はすぐ飽きるのと同様、飽きてくるのです。 そういえば渋澤龍彦は稲垣足穂をわが魔道の先達とよんでいましたっけ。 稲垣足穂は「少年愛の美学」で日本文学大賞をとり、...
社会・政治

ゆすりの名人

米国務省日本部長で元沖縄総領事のケビン・メア氏が沖縄をゆすりの名人、と評したことが問題になっていますね。 その他にも日本国憲法9条を変える必要はないし、変わるとも思えない、改憲で日本は米軍を必要としなくなり、米国にとってはよくない、と言ったとか。 つまりいつまでも日本は米国の軍事的属国であってほしいということでしょう。 戦後、吉田ドクトリンという国防政策を一貫してわが国は維持し続けました。 軽武装、経済重視で、防衛は日米安保つまり米国に頼り切る、という政策ですね。 これが奏功して、経済大国だけどふさわしい軍事力は持たない、という国の形が今も続いています。 非武装中立を叫んでいた社会党でさえ、村山冨市総理誕生の際には吉田ドクトリンを踏襲し、一部から左翼政権などと揶揄される民主党政権もこれを維持しています。 改憲論者で有名な中曽根元総理も安倍元総理も日米同盟を堅持することを明言していました。 つまり右も左も防衛は米軍に頼ることを前提としているわけです。 吉田ドクトリンというのはそれほどわが国にとって素晴らしい政策だったのでしょうかねぇ。 当の吉田茂自身、日本の安保政策をこれほど長く支配し続...
映画

2012

パニックSFの巨編「2012」をDVDで鑑賞しました。 2012年に地殻大変動が起こり、大地震や大津波、火山噴火などで人類絶滅の危機にさらされる、というマヤ文明発祥の終末論をそのまま映画にしたものです。 米国大統領科学顧問の若き地質学者が2009年に地殻大変動不可避の報告を大統領に上げ、世界は協調してノアの箱舟のような巨大な船を用意してその時に備えます。 船は米国船、ロシア船、中国船、英国船、フランス船、イタリア船、ドイツ船、カナダ船、日本船の9隻です。  一目で分かるとおり、G8+中国の9隻で、世界のお金持ちクラブの会員だけが生き残れるのです。 総数40万人。 この船で地殻変動が一段落するまで海でしのごうというお話です。 米国大統領を始めとする各国首脳の苦悩と、生き残りをかけて奮闘するある米国人家族のアドベンチャーを同時並行的に描きます。 2時間半の大作で、飽きさせない娯楽作に仕上がってはいるのですが、ハリウッドらしい子どもっぽい人類愛が全編を貫き、白けさせます。 一人が危機に陥ったからといって船の出港を停め、40万人の命を危険にさらすなど、指導者としてあるまじき行為がヒロイックに描...
社会・政治

捐納(えんのう)

民主党政権になって、政治と金の問題に厳しく対処するのかと思ったら、小沢議員が党員資格停止になったくらいで、身内には甘いようです。 前原前外務大臣も大臣を辞することで野党からの追求から逃れたいご様子。 政治は権力抜きには成り立ちませんから、権力に摺り寄るお金持ちは後を絶たず、お金が欲しい権力者も枚挙にいとまがありません。 江戸時代、旗本や御家人は生活に窮すると、旗本株や御家人株を売ることがけっこうあったとか。 これは違法行為ではなく、認められていたようです。 中国でも古く捐納制度というのがありました。 要するに民間人が役人になるための資格を金で買うのです。 これは国家の制度で、贈収賄とは全く違います。 お金持ちなら科挙に受からずとも特権のある上級役人になれたわけです。 この制度は中華民国の成立まで続きます。 悪い面ばかりでなく、良い面もあったようです。 地方の有力者が役人になることで地方の実情を知ったりすることと、なにしろ税収を上げられるということですね。 現在の中華人民共和国では行われなくなったはずですが、縁故採用や身内を出世させるなどの風習はのこっているやに耳にします。 わが国でも小...
社会・政治

長妻VS細川

近頃ニュースをにぎわせている専業主婦の国民年金への切り替え忘れによる年金未納をチャラにしようという厚労省課長通達。 通達を廃止して課長を更迭で終わりにしようとしたようです。 細川厚生労働大臣は前任者が決めたことで知らなかったし引き継ぎもなかった、と言い訳し、当時副大臣だったことをお忘れのようです。 長妻前大臣は負の遺産を断ち切るためには不公平が生じてもやむを得ないと判断し、それは省内はおろかマスコミも含めてオープンに議論したのだから、当時副大臣だった現大臣が知らないはずがない、と反論しました。 面白いですねぇ。 前大臣と現大臣が責任のなすりつけあい。 更迭された課長はたまったものではありません。 民主党が声高に叫ぶ政治主導とは、手柄は政治家に、責任は役人に、ということでしょうか。  大体なんで大臣が判断したと言っているものを課長決裁で済ませ、課長名で通知するんでしょうねぇ。 こうなってくると、厚生労働省幹部が将来問題になることを承知のうえで、大嫌いなミスター年金、当時の長妻大臣を困らせてやろうと、手続きに瑕疵を残したとしか思えませんねぇ。 役所の手続きに疎かったであろうミスター年金は、...
お笑い

YMT56

YMT56 昨日あるテレビ番組を見ていたら、ユーチューブに投稿されたおかしな動画を紹介しており、その中でYMT56なる男子大学生ばかりで構成されたグループの踊りがイカシテいました。 要はAKB48の曲を忠実に再現し、音はオリジナルを流して男子学生たちは口パクで激しく踊るのです。 一点の照れも恥じらいもなく激しく踊るその様は、狂気を帯びているようにさえ見えます。 一種神々しいようなきらめきさえ、感じられます。 もちろん、華奢な少女たちで構成されるAKB48とは違い、見るからにむさくるしい男どもですが、AKB48が乗り移ったかの如き笑顔を浮かべ、ミニスカートをふり乱して踊ります。 感動に包まれること必至です。 お馬鹿なおふざけも一心不乱にやると感動を呼ぶんですねぇ。  ちなみに、ほとんどのメンバーが早稲田大学の学生で、少し東京大学が混じっているようです。 将来はエリートとして枢要な地位に就くのであろう学生さんたち。 早稲田らしいですねぇ。 ちなみにYMT56とは、彼らが尊敬する山本五十六元帥からとったそうです。 これは旧制高校生がよくやった、というストームなのでしょうか?  ⇒ YMT56...
文学

楽園

旧約聖書に拠れば、アダムとイブは知識の果実を食べてしまったがゆえに、楽園を喪失したことになっています。 これは一人キリスト教の問題に留まらず、広く人類全体の社会を言い表わしているものでしょう。 私たちは荒野に立っているのであり、あるいは立ち続け、あるいは歩き続けなければならないという、失楽園の苦しみを生まれながらにして持っています。 川端康成に「眠れる美女」という佳品があります。 強い睡眠薬で深い眠りに落ちている美少女。 高額の金を払って一夜を共にするのは、老いて不能となった老人。 本番行為以外は眠っている美少女に質の悪いものでなければ、いたずらをしてもよい、というのが店のルールです。  しかしここを訪れるのはいずれも役立たずの老人。 本番行為など、夢のまた夢です。 そこで老人たちはただ添い寝し、あるいは全身をなでまわし、若い女体に接することで、過ぎ去ったプレイボーイ時代の思い出に浸ったり、若さへの憧憬を取り戻したりするのです。 そこに、一人だけ、性的能力を保持したままの老人がやってきます。 しかし老人は戸惑います。 薄暗い部屋のベッドで昏々と眠る裸の美少女。 老人は、自分にはルールを...
思想・学問

地球外生命体

昨日の新聞に、米国の宇宙生物学者が、隕石の中から藻に似た生物の化石と推測される成分を確認した、と掲載されていました。 宇宙生物学者は論文に広く意見を求める、とのコメントをつけ、これが直ちに地球外生命体の存在を証明したことにはならない、という慎重な態度をとっています。 隕石や彗星によって原始的な生物が地球に運ばれてきたと想像することは、とても楽しいですね。 私が思うのは、自然科学という学問の厳しさです。 実験し実証し、データを蓄積していかなくてはなりません。 気の遠くなるような作業を日々繰り返すわけで、その真面目さには頭が下がります。 一方人文系は、口八丁手八丁みたいなところがあって、結論ありきでデータを恣意的に集めたりしますね。 もう十年も前になりますか、ゴッドハンドと言われていた発掘の達人が、じつは自分で埋めて自分で掘るという自作自演を繰り返していたことが判明し、考古学界に激震が走りました。こういうことは自然科学ではあり得ないんでしょうね。 地球外生命体と言いますが、生命の定義は厳格ではなく、地球などの星そのものが生命体だと考えられるならば、私たちは毎晩空を見上げれば無数の地球外生命...
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