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映画

常識と「ゆきゆきて、神軍」

中国の反日デモがますます盛んになっているようです。 困った事態です。 日本では、特定の国を非難するために略奪や破壊活動をするなんてことは、常識外れの誹りを免れません。 しかし一方、日本の常識は世界の非常識、とよく言われます。 これは多分、世界の、ではなく、米英の、なんだろうと思います。 米英に敗れて現在の国の形ができたので、米英追随が習い性になったわが国で、国防面だけは両国と常識が異なっている、ということでしょう。 常識ということを言えば、場所、時代で異なるのは当然です。 イスラム原理主義の人々の常識と我々日本人の常識はまるで異なっているでしょう。 また、戦国時代の日本人と現代を生きる我々とでは、常識は全く違っています。 当然、今の中国と日本の常識もまた、相容れることができません。 唯一とれる手段は、分からないけど相手の言い分をとりあえず聞くこと。そしてこちらの言い分を言うこと。両者は理解しあえなくてもいいから、落としどころを探ることでしょう。 奥崎謙三という人をご存知でしょうか。 「ゆきゆきて、神軍」というドキュメンタリー映画で有名な元日本兵です。 金銭トラブルから傷害致死事件を起こ...
映画

ブラインドネス

DVDで「ブラインドネス」を観ました。 驚異の感染力で人々を失明に追いやる新種のウィルス。  ストーリーはある日本人男性が突然目の前が真っ白になり、車が立ち往生する場面から始まります。 彼を診察した眼科医も目の前が真っ白になります。 普通失明というと暗くなるイメージですが、まばゆい白に包まれる、というのが啓示的です。 その後感染者は爆発的に増加。 軍によって閉鎖された精神病院に送り込まれ、封鎖されます。 逃げようとすれば射殺。 感染していない者は隔離施設に入れないため、奇妙な自治が成立します。 銃を持っていた男が独裁者を名乗り、配給された食料を仲間と一人占めにしたり。 食料が欲しければ股を開け、と女たちを犯したり。 その中に、一人だけ、見える者がいます。 感染を偽って夫に着いてきた眼科医の妻です。 この女、最初は優しいだけの女かと思いきや、独裁者を殺害したり、脱走の先頭に立ったり。 大活躍です。 パニック・ホラーとして観ると、抑えた演出が物足りないですが、極限状況に追い詰められた人間の姿を描いた文芸作品として観ると、なかなか面白いと思います。 ブラインドネス スペシャル・エディション(...
社会・政治

中国の反日デモ

先ごろ中国で大規模な反日デモが起こり、日本製の商品を扱う店や、日本製の車が略奪・破壊されたとか。 奇妙ですねぇ。 中国は天安門事件をみるまでもなく、民衆の集団的示威活動には力をもって鎮圧するお国がら。 ことが反日だと鎮圧しないんですねぇ。 一種の官製デモなのか、中国当局が手心を加えたのか、いずれにしろ反日教育を行ったのは政府自身ですから、鎮圧したら矛盾ではあります。 デモというのはむなしいかぎりだと思います。 それが革命にまで高められた場合、目標は達せられたといえるのでしょうが、単に法律違反の示威行為に参加して、お縄になったのでは、参加した本人だけが馬鹿を見た、ということになります。 もっぱらある外国を非難するデモというのは最も馬鹿げたものです。 デモなんかしたって、相手の国が言うことを聞くわけもないし、ただの自己満足です。 中国はもはや超大国なのですから、小日本のことなんか、鼻にもひっかけなければ良いのです。↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
映画

TATARI

昨夜、DVDで「TATARI」を観ました。  1930年代に人体実験を繰り返した魔の精神病院。 そこで大火災が発生し、五人だけが生き残ります。 そして現代、閉鎖された精神病院でパーティーをやるからと、五人が招待されます。 そこで起こるお化けの仕業とも人間の仕業ともつかない虐殺事件。 最初は呪われた館を利用した殺人事件なのかと思わせといて、しっかりと幽霊が出てきます。 遊園地のお化け屋敷のような他愛もない映画です。 怖そうなしかけはありますが、怖くありません。 ちょっと子どもだましのような。TATARI タタリ ジェフリー・ラッシュ; ファムケ・ヤンセン; テイ・ディグスソニー・ピクチャーズエンタテインメント↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
その他

寝て曜日

日曜日の一日、よく寝ました。 朝は九時に起きて飯を食ってリビングで新聞を読んでいたら、そのまま爆睡。 11時半に起きて、近所の定食屋でカキフライ定食を食い、DVDを借りて帰ったのはよいけれど、観るのが億劫でまた4時半まで爆睡。 今、6時。 さきほど夕飯の買い物から帰ってきました。 くっちゃあ寝の繰り返し。 休みの日にしかできない贅沢ではありますが、なんとなく一日を損したような気分。 明日以降、今日の爆睡が功を奏して、元気はつらつになると良いんですが。 ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
精神障害

高齢ニート

発言小町というサイトで、驚愕の質問が寄せられていました。 48歳、独身男、両親と同居。過去、恋人はおろか同性の友人すらできたことがない、酔って母親に暴力をふるう。仕事は家でやっている雑貨屋の手伝いだが、実質なにもしていない。 45歳以下の彼女を作って、同性の友人もつくって、将来は社会に出て働きたい。でも今はまだ無理。どうしたらいいんでしょう。  概略こんな感じでした。 詳しくはサイトをご覧ください。    ↓ 当然、回答は厳しいものばかりでした。 しかし私は、そのままで良いのではないか、と思います。48歳といえば普通は老後の過ごし方なんかを考え始める年。 その年までできなかったことが突然できるようになるとは思えません。 それなら、両親の面倒を見る体制を整えて、両親が亡くなったら今度は自分の老後を考えて、雑貨屋の仕事に精を出すほかありますまい。 ニートや引きこもりの高齢化が問題になって久しいですね。 現実に40代後半の方が悩んでいます。 私には良い回答ができません。 一人で生きていく覚悟を持って何事にもあたる必要があるのではないでしょうか。 ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
映画

モンスターズとモンスター

ハリウッドで活躍する日本人、光武監督のホラー「モンスターズ」をDVDで観ました。 自分が通う高校で銃乱射事件を起こした高校生。 その犠牲になった女子高生の父親が、犯人を拉致し、復讐のため拷問する、という単調なストーリーです。 モンスターズ、と複数形になっているのは、犯人と、女子高生の父親、二人ともがモンスターだと言いたいのでしょう。 正直言って退屈でした。 謎もなければ恐怖シーンもなく、耽美的なシーンもありません。 こんなの作ってるとハリウッドから追い出されちゃうよ。 何の関係もありませんが、女性同性愛者で、パートナーの心をひきとめておくために金目当ての殺人を繰り広げた売春婦を描いた「モンスター」は異様な迫力がありました。 逮捕後、法廷で元は愛し合っていた女同士がののしりあう様は圧巻です。 しかも実話だというから驚きです。 こっちのほうがお勧めです。モンスターズ 光武蔵人,ディーン・シモーン,カイル・イングルマン,ボニー・ミューヘッドマクザムモンスター プレミアム・エディション パティ・ジェンキンス松竹↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
社会・政治

叱咤激励?

大分県日田市役所の55歳の主幹(課長補佐級)が仕事の打ち合わせをしていた女性職員の下半身に触ったことが発覚し、主幹は停職三カ月の処分を、上司の部長と課長は訓告処分をくらった、とのことです。 事件から発覚まで、一年以上たっていたそうです。 その間被害者の女性は、事件を表沙汰にして、不利益を受けないか悩み続けていたようです。 痛々しいかぎりです。 主幹は「魔がさした」と言っているようですが、一年以上女性職員に謝罪することもなかったのですから、大したことではない、と思っていたのでしょうね。  この手の事件は、ほとんどがそうですね。 セクシャル・ハラスメント、アカデミック・ハラスメント、パワー・ハラスメント、さらにはネグレストや児童虐待、ドメスティック・バイオレンス。 加害者は叱咤激励のため、とかスキンシップとか、しつけとか、相手のためを思ってしたこと、などと言い訳します。 怖ろしいのは、加害者がその言い訳を本気で信じていること。 罪の意識がないのですね。そこがかえって悪質です。  だからこそ、被害者は、不利益をこうむるのでは、とか、同じ組織の上司の発言だから、とか、相手に嫌われたくない、とか...
映画

ノンフィクション

昨夜、DVDで奇妙な映画を観ました。 「ノンフィクション」です。 フィクションであるはずのホラー小説がノンフィクションになってしまうフィクションです。 つまり、あるホラー作家が小説を書くと、それが現実になってしまうのです。 そのことに気付いて絶望したホラー作家は、二度とキイボードを打てないように両手の指を切断し、自殺を図ります。 しかし未遂に終わり、精神病院に入院させられます。 ありえない現実に気付いた精神科医が、ホラー作家誕生の秘密を探り、怖ろしい真実を突き止めます。 カナダのホラー映画で、言語はフランス語です。 ケベック州を舞台にしているようです。 あまり期待していなかったのですが、テンポが良く、映像も美しいシーンに適度な残虐シーンが混じって、引き込まれました。 キリスト教の司祭が重要な役割を果たしていますが、悪魔は登場しません。 ただし、悪魔よりも怖ろしい、悪を崇拝するカルトが登場します。 悪魔は一応、顔形の見える生き物っぽいイメージがありますが、悪は混沌としていて、誰でも心の内に持っている上に、その力は強大なので、悪魔以上に恐怖すべきものです。 ただ映像化するために、陳腐とも言...
文学

ワイセツな俳人

「どうもワイセツだからもう一度生やしてください」 男が見てワイセツなら、女が見たら― と私は慄然として、また口髭を培養した。 俳句界きってのダンディな紳士または好色漢、西東三鬼の自伝的作品「神戸」に見られる記述です。 口髭を剃ったら顔がワイセツだと言うんですから、どれだけ好色な人だったのでしょうね。 恋人が35人いたとか、よく知らない看護師に子どもがほしいから種だけくれと頼まれて実際に父になったとか、にわかには信じがたいエピソードが残っています。 かくし子の 父や蚊の声 来たり去る 前述のエピソードを知った上で想像すると、怖いですねぇ。 恋猫と 語る女は 憎むべし 憎むべしだなんて、お上手。猫好きな女とも関係していたようです。 中年や 遠くにもれる 夜の桃 なんとも香り高い、エロティックな句ですねぇ。いい年をしても、女色は止められなかったようです。 趣をがらりと変えて、 水枕 ガバリと寒い 海がある 西東三鬼自ら、この句を得たことで俳句の眼を開いた、と言った句です。 高熱の中、うなされながらひらめいた句というだけあって、どこか不気味な、異界へ通じるような海の迫力が感じられます。 海に関...
社会・政治

仙谷官房長官の答弁

今国会予算委員会における仙谷官房長官の活躍は目を見張るものがありますね。 総理大臣への質問にもさっと手を挙げて颯爽と答えたり。 怒鳴ってみたり、情に訴えたり、質問者に逆に質問してみせたり。 元弁護士で、ディベートの達人だったとか。  ディベートの達人といえば、海部元総理を思い出します。 元総理は、早稲田大学雄弁会時代、海部の前に海部なし、海部の後に海部なし、とまで言われたディベートの名手だったそうです。  ディベートというのはおのれの思想信条に関係なく、与えられた立場に立って白を黒と言いくるめるような一種のゲームです。 だから海部元総理の言葉にも、仙谷官房長官の発言にも、弁舌こそ爽やかですが、説得力がないのでしょう。 一方鈍牛とかあーうー宰相とか言われた大平元総理は、弁論術はまるでダメでしたが、発言をテープ起こしして、あーとかうーとか言うのを削除すれば、直しようがない完璧な文章になっていたそうです。 考えながらしゃべるから、あーとかうーが入っちゃったんでしょうね。 小泉元総理は言い切りの断定口調で人気を博しました。 自分に抵抗する勢力は全て抵抗勢力だ、とか、イラクのどこが危険な地域なん...
社会・政治

留学

今年日本から二人もノーベル賞受賞者が出たことは、誠に喜ばしいことですね。 件の二人は、日本社会に理系重視を、日本の若い研究者に海外で武者修行することを、求めていました。 我が意を得たり。 まったく同感です。 日本の学術研究予算は、平成16年度の国立大学等の法人化以来、目先の利益を追うような研究に多くの資金を投入してきました。 これでは日本沈没です。 一方中国は欧米先進国に多くの留学生を送り、急速に科学技術の力をつけてきているやに聞きます。  日本もかつて、明治初期、多くの有為の若者が、国の期待を背負って欧米各国に留学しました。 またかつての清国は、多くの留学生を日本に送り、彼らは革命思想にかぶれて帰ってくるばかりか、ついには清国を倒してしまう、という本末転倒のような結果になりました。 しかしそれでも、周恩来が日本留学を望んだり(入試で失敗して帰国)、汪兆銘や魯迅など、後にそれぞれの立場で活躍する人材を輩出したり、それなりの成果はあったようです。 むしろ8年前に中国人留学生ばかり受け入れて、それがほとんど東京で就労していたことがばれてつぶれてしまった酒田短期大学の例のように、現代の中国人...
社会・政治

チリ鉱山作業員救出

チリの鉱山落盤事故で、長期にわたって閉じ込められている作業員の救出作業が、いよいよ始まるらしいですね。  さぞ辛かったことでしょう。  私は以前、東京都現代美術館で奇妙な作品に接したことがあります。 完全な闇を演出した小さな空間に入っていくのです。 その空間自体が美術作品だというのです。 解説では、真なる暗闇と無縁となった現代人は、その真っ暗な作品世界で、最初は不安を、やがて安心をおぼえる、というのです。 しかし私が感じたのは、心からなる恐怖、一種のパニック発作のようなものでした。 一秒もいられない、と思いました。 作者も作品名も覚えていません。 また、被験者を囚人と看守に分けて被験者がどういう行動をとるかを描いた実話に基づいた映画「es」では、反抗的な囚人を懲らしめるために、真っ暗な箱の中に何時間も閉じ込める、という拷問を行っています。 チリの鉱山で閉じ込められていた空間には灯りがあり、また大勢で励まし合うこともできたことから、私が体験した現代アートや「es」での拷問とは異なるでしょうが、それでも狭くて薄暗い空間に数カ月も閉じ込められるということが、どれだけ人の精神を傷つけ、体力を消...
映画

フェーズ6

今年4月にロードショー公開された映画「フェーズ6」をDVDで観ました。 フェーズ6とは感染症が世界的に流行し、人類に危機が訪れる状況を意味する段階のことです。 感染すれば致死率100%のウィルスが大流行し、感染していない兄弟とそれぞれの恋人4人が、兄弟が毎夏訪れていたという思い出のビーチを目指して何日も車を走らせるロードムーヴィーです。  計画では、閉鎖されたホテルにこもってウィルスが死に絶えるのを待とう、ということですが、事実上は思い出のビーチに死にに行くというのが本当でしょう。 途中、何人かの生存者に会いますが、みな絶望してニヒリズムに襲われています。 そして旅をともにする4人も、全員がビーチにたどりつけるわけではありません。 感染が知られれば、置き去りにするまでです。 感染した他人を銃で脅して車から降ろし、置き去りにしながら、おのれが感染したとわかると連れて行ってくれと哀願する様は、人間の生きたいという本能を描いて見事です。  感染症パニック映画でありながら、映像の趣は淡々とした旅情あふれるロードムーヴィーに仕上がっており、ショッキングなシーンが苦手な向きにはお勧めです。 娯楽作...
思想・学問

ちょんまげ

昨夜「水戸黄門」の新シリーズを見ていて、ずいぶん太くて立派なちょんまげだなあと不思議に思いました。幕末の侍の写真を見ると、頼りないほどまげが細く、さかやきの部分が広いんですよねぇ。黒澤明の「影武者」なんかは、不自然なほど細いまげでしたが、きっと実際は現代人が思うより細かったんじゃないでしょうか。時代劇のまげが立派に過ぎるんだろうと思います。歌舞伎の鬘の影響ですかねぇ。いずれにしろ、文明開化とともに、日本人はちょんまげを捨て、お相撲さん以外はざんばら髪へと移行しました。お隣、李氏朝鮮においても、日清戦争後、日本が朝鮮最初の憲法と言われる洪範十四条を押しつけて、断髪令が施行されました。日本とは違った、伸びるに任せた長い髪を束ねて髷を結っていたのを、西洋風の髪型にしろ、というわけです。日本において、侍は廃刀令には激しく反発しましたが、ざんばら髪はわが国ではそんなに反対されませんでした。しかし李氏朝鮮においては、断髪令は強烈な抵抗にあいます。私の髪を切るならまず首を切れ、と叫んだ学者がいたとか。さらには髪を切ったことを恥じて自殺する者が後を絶たなかったとか。身体髪膚これを父母に受く。あえて毀傷...
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