スポンサーリンク
文学

つかこうへい

劇作家にして演出家、つかこうへいが亡くなりました。 噂ではかなり激しい演出だったとか。 私は舞台を観ることはついにありませんでしたが、映画では「蒲田行進曲」と「熱海殺人事件」が印象に残っています。 どちらも笑えて泣ける作品でした。そして、そこはかとなく乾いた感じが漂っていて、好きでした。 小説「長島茂雄殺人事件」は笑えましたね。千葉県某地方に長島村というのがあって、村民はみなスポーツ万能、挨拶は昼夜を問わず「燃えたね!」なのです。長島茂雄は長島村の落ちこぼれで、仕方なくプロ野球選手になった、という設定です。 長嶋ではなく、長島なのが、ミソです。  いずれも1980年代前半から半ばにかけての作品です。 私の中学・高校時代。 良いものも悪いものもなんでも吸収する貪欲な年頃に観たもの、読んだものは、みな印象的です。 冥福を祈ります。蒲田行進曲 つかこうへい,つかこうへい松竹ホームビデオ熱海殺人事件 つかこうへい,つかこうへいジャパンホームビデオ長島茂雄殺人事件―ジンギスカンの謎 (角川文庫)つか こうへい角川書店
文学

フクロウ

私はどういうわけか、幼いころからフクロウとダルマが好きでした。 毎朝、靴を履くにはてっぺんにフクロウをかたどった木彫りの靴べらを使っています。知床の民芸品店で12年も前に購入したものです。  フクロウというと、俳句では冬の季語ですが、フクロウに姿も声も似た青葉木莵(あおばずく)という渡り鳥が夏の季語になっています。インドのほうからはるばる日本にやってくる、運動好きの鳥です。 青葉木莵 おのれ恃め(たのめ)と 高処(たかどころ)   という句が詠まれています。文挟夫佐恵(ふばさみふさえ)という変わった名前の俳人の手による句です。 フクロウの類の鳥は、どこか哲学的な、おのれの道を独り歩む雰囲気があって、上の句は、青葉木莵のようにただ独り歩め、と励まし、叱っているような感じで、暑い暑いと不満ばかりたれている私などは、緊張を強いられます。 また、 病むも独り 癒ゆるも独り  青葉木莵 という句は如何でしょう? こちらは中嶋秀子の句です。 やはりこちらもどこか孤独を感じさせます。 夏の暑苦しい病床で青葉木莵の鳴き声に耳を傾け、病者の痛みを独り耐えている、といった感じでしょうか。  フクロウもダル...
社会・政治

これから

民主党、やばいことになりましたね。 私は民主党には投票しませんでしたが、ここまで負けるとは。 日本の近現代史は、まるでジェットコースターのようですね。 明治維新から植民地獲得の戦争、あげくの敗戦。 戦後は高度成長、バブル、そして長く暗い、失われた十数年。 現在の日本は目標と希望を失っています。 そんな中、自民党は見切りをつけられて、先の衆議院選挙で民主党が圧勝し、政権交代が実現しましたが、鳩山政権は迷走を続け、管総理に代わったものの、結局民主党もダメだった、というわけでこのたびの選挙結果となりました。 前総理と前幹事長があれほど批判を浴びたのですから、負けることは当然としても、これからの政治運営は厄介です。 衆議院で民主党が圧倒的多数とはいっても、三分の二には届かないので、与野党の意見が食い違えば、法案は通りません。 完全な衆参ねじれです。  民主党は連立相手を探すでしょうが、公明党かみんなの党かどちらかしかありません。 渡辺代表率いるみんなの党は明確に連立を否定していますし、公明党も長く自民党と連立を組んでいた以上、簡単に民主党とくっつくわけにもいきますまい。 そうなれば、民主党はお...
社会・政治

選挙

今日は参議院選挙の投票日ですね。 私が住む千葉市は、いつも投票率が低いということで、新聞に載ってしまいます。 投票にはきちんと行ってこようと思います。 でも、誰に入れていいのやら。 事業仕分けの杜撰さや、政権運営の危なさをみると、民主党はいやだし、かといって自民党にも魅力はなく、支持を伸ばしているみんなの党が掲げる小さな政府、というのは行政サービスや福祉を低下させるだろうし、決め手に欠けます。 批判票として共産党に投票しても、死に票になってしまうし。 そうすると、自民万年堂かな。自民万年堂の政策はまあまあだと思いますが、選択的夫婦別姓法案はぜひ可決してほしいので、そうすると社民党かな。 ああ、難しい。
美術

有田焼

わざわざ新宿まで足をのばし、有田焼市に行ってきました。 青木龍山・清高親子の作品などを見て、目の保養になりました。青木龍 山の天目の茶碗で、とても気に入ったものがあったのですが、26万5千円という値段をみて、諦めました。 その代り、美術館と違って手に取れるのをよいことに、さんざん指紋をつけてやりました。 茶碗の他にも、小皿やぐい飲み、湯のみなど、心惹かれるものばかりでした。 お金持ちになりたいものです。 帰り、近辺をふらふらしていたら、2丁目のゲイバーが並ぶ一角に出てしまいました。ゲイバーは一見そういう店だとわかりませんが、ゲイ用のアダルトショップが何軒も営業していて、目をひきました。昼間からむさくるしい男たちがたむろしていましたので。 世間から差別されがちな少数者だからこそ、こうやって一つところに集まるのだな、と思いました。 私も精神障害者の自助グループに参加したり、リワークに通ったりしましたから、自分と近い境遇の人を求めてしまう気持ちはよくわかります。 世間の偏見に負けず、堂々と生きてほしいものです。
お笑い

おもしろい

以前紹介した阿久根市の暴君、竹原市長は、たびたび一般国民は支配されている、とか牢獄にいる、とか書いています。 なんでかな、と思っていたら、市長を批判するブログに、市長はリチャード・コシミズ氏率いる独立党の主張に共感している、とありました。 本当か嘘かは知りませんが、リチャード・コシミズ、かなりおもしろいです。 9.11はCIAによる自作自演だと主張したり。 今の天皇家は明治天皇のときにすり替えられ、明治以前の天皇家とは関係ない、と言ってみたり。 一連のオウム事件はオウムによる犯行ではなく、創価学会に潜む朝鮮人の犯行だ、と真顔で主張したり。 北朝鮮の核開発に対して、北東アジアの緊張を保つためにアメリカが金銭及び技術面で支援している、とか。 この世の悪はユダヤ人と朝鮮人のせいだ、と人種差別してみたり。 他にも色々あるのですよ。 まことに面白い。 こういうのがお好きだなんて、暴君市長もなかなかの通ですな。私も好きです。 でも、まさか本気で信じてるんじゃ? それなら裁判所の判決も県知事からの注意も無視するのはちょっと納得。 不思議なのは、市議会から不信任を受けて失職した暴君を、再度当選させてし...
社会・政治

優先席

長崎の路線バスで、優先席に座っていた高校生に腹をたて、60歳の女性が高校生の顔を傘で突くなどして、鼻を骨折する重傷を負わせていた、とのニュースに接しました。 たかがそんなことで? 気持ちが悪かったのかもしれないし、怪我をしていたのかもしれないし、高校生だから優先席に座ってはいけない、ということはありません。そうはいっても健康を害していないのであれば、老人に席を譲るべきでしょうね。 しかし60歳というのは難しいところですね。 60歳だと元気に働いている人も多いし、下手に席を譲ると、老人扱いするな、と怒られる可能性もあります。  推測するに、この高校生は、譲ろうかな、どうしようかな、と迷っていたのではないかと思います。 いずれにしろ、問答無用で暴力に及んだこの女が一方的に悪いですね。 女はマンション管理人として働いていた、ということですから、社会人としての最低限のマナーは弁えていたはずです。 それがいきなり凶行に及んだとは。 こういう事件は動機を説明しようとしても無理でしょうね。 強い怒りの感情にとらわれ、それを制御できなくなったということでしょう。 なんで?と聞いても本人にすら答えられな...
思想・学問

毒キノコ

人は意味不明の事態が起きると、必死で、自分たちが持っている知識や常識でそれを説明しようとする本能があるように思います。 人類学者、クリフォード・ギアーツは、フィールドの村で、数日の間に異常発達した毒キノコを見た村人たちが、口々に独自の解釈を述べ合った、と報告しています。 一時期よくテレビに出て超常現象は全部デタラメだ、と言って小銭を稼いでいた大槻教授も、この村人たちと同様、自らの知識や常識を守るため、必死になったのでしょう。忙しい物理学者がテレビで遊んでいる暇はないでしょうに。 超常現象や、キリスト教の奇跡、また、神がかりや口寄せなどの説明できないものは、社会の常識や科学を脅かし、人々を不安に陥れます。 この不安から逃れようと、良識ある大人は、大槻教授のようにあらゆる知識を動員して科学的に説明しようとします。 その姿は、執着そのもの。 どうして浅はかな人間が考え出した常識やら科学やらに固執するのでしょうか。 説明できないものであっても、いずれ科学的に説明できるようになるかもしれません。 また、人間は超自然的なものを求めてしまいますから、それらを否定してみたところで、自慰行為に過ぎません...
映画

こわい童謡

昨夜は久しぶりに和製ホラーを観ました。 「こわい童謡」表の章・裏の章の2本です。 表の章は多部未華子が主演を務めています。 ある全寮制の女子高の合唱部員が次々に自殺したり、失踪したりします。 多部未華子演じる女子高生は、合唱部で練習している童謡と事件との奇妙な一致点に気付き、一人真相を突き止めようとしますが、結局精神を病んで、謎は謎のまま終わります。 裏の章では、その五年後、廃校となった女子高に、テレビ局が取材に訪れ、音響研究家を演じる安めぐみが、残された5年前の音声を手がかりに、次々と謎を解いていきます。 表の章は、わけもわからず奇怪な事件が美少女たちを襲い、美しい映像と謎がそのまま残される神秘性が、「ピクニック・アット・ハンギングロック」を思い起こさせます。 浪漫的・美的恐怖映画といったところでしょうか。 裏の章は、逆に謎解きをスリリングに描いたサスペンスになっています。ただ少し説明くさいのが鼻につきます。ラストは驚愕です。 期待しないで観たのですが、2本とも、良くできていました。ゾクッとしましたね。  日本人には日本のホラーが怖いように思います。恐怖シーンも抑えめの作品が多いです...
その他

七夕

今日は七夕ですね。 幼いころ、短冊に願い事を書いて竹にかけました。 私は小ずるいガキだったので、願うことがすべてかないますように、と書きました。 自分では頓知が効いたうまい書きようだと思ったのですが、先生にしかられました。 なぜかはわかりません。でもなんとなく、感じます。それ書いちゃおしまいよってことですね。 私はずるい幼児でした。先生を喜ばせようと、10円のガチャガチャで出てきた指輪を、「ダイヤモンド」と言って若い女の先生にプレゼントしたり。幼児のそういう行動は、大人を喜ばせると、知っていたのです。 また、幼児のくせにプライドの高かった私は、合奏をする際、先生から「とびお君はシンバル」と言われ、各々指定された楽器を音楽室から持ってくるよう指示されたのですが、シンバルって何だ?と思った私は、とりあえず音楽室に行き、戻って「先生、シンバルがありません」と言って、知ったかぶりをしたのです。 幼稚園は、私の華麗なる舞台。八面六臂の大活躍。  しかし幼い私が書いた短冊はかなえらるはずもありません。 当然のことながら、挫折や失敗の繰り返し。もううまくいくことなんてないのかな、と思うようになって、...
社会・政治

NHK

昨日に続いて、相撲の話です。 NHKが名古屋場所の生中継を中止する、との発表がありました。 NHKに寄せられた意見の約6割が放送中止を求めているそうですね。 意外。 賭博行為は個人の犯罪なので、個人を罰すればよいですし、そのとおりに琴光喜関、大嶽親方は解雇と決まり、おそらく刑事訴追もされるのでしょう。 相撲協会が組織ぐるみで行った犯罪行為、反社会的行為はないはずです。 指定暴力団などの反社会的団体と深いつながりがあったとすれば、つながりをもった親方なりを処分し、今後も発覚次第処分すればよいわけです。 相撲協会は公益法人なので、税制上も優遇されており、高い公益性が求められることは間違いありません。 しかし私は、一部の者が犯罪行為を犯したからと言って、相撲協会が行うもっとも重要な事業であり、国民の関心が高い本場所の中継を中止するというのは、何か違和感を覚えます。 私が嫌いな、連帯責任、みんなという言葉を思い浮かべてしまいます。 先の大戦敗戦の際にも、一億総懺悔などと愚かなことを言いだして、責任の所在を不明確にしてしまいました。 問題は、いつ・誰が・どこで・何を、行ったかということです。白も...
映画

クライモリ

昨夜は電気を消して、ホラームードを盛り上げつつ、「クライモリ」を観ました。 ホラーの基本をきっちり押さえた、なかなかの佳作と見ました。 アメリカ南西部の森の奥深くに、遺伝子の異常で人間離れした筋肉と凶暴性を持った一家が暮らしています。 彼らは、生きるため、なんでも食います。とくに人肉は大好物。 そしてキャンプに訪れた若者たちが襲われ、想像を絶する恐怖に落とされます。 襲われる若者は定番の美男美女ぞろい。森も美しく、その美しさが、食人一家との対比をなし、しびれます。 R15なので、ちょっと残虐シーンがきつめかな、という感じはしますが、見ていられないほどではありません。 アメリカホラーの巨匠、スティーブン・キングが絶賛したというのも、うなづけます。 気楽に見られる怖い映画、という意味ではまずまずです。 もっとも、ホラーにありがちなツッコミ所もいっぱいありますが・・・。クライモリ デラックス版 クリエーター情報なしジェネオン エンタテインメント
社会・政治

タニマチ

大相撲の野球賭博問題がずいぶん世間を騒がせていますね。 相撲は神事だとか、日本の伝統だとか、たいそう相撲関係者は背負ってらっしゃるようです。 たしかに、相撲の歴史は古く「古事記」に、早くも力士(ちからひと)という名称が出てきます。 そしてそれは、神事でした。 しかし、江戸時代以降、相撲で生計を立てるプロの力士が誕生するに及んで、事情は変化します。 男芸者などと異名をとり、タニマチが巨額のご祝儀を贔屓の力士に与え、興行相撲は神事の型を残しつつ、娯楽になったわけです。 タニマチにしてみれば、粋な芸者を連れ歩くのと同じ感覚で、相撲取りをつれ歩き、相撲取りはタニマチに頭が上がらない、ということになってしまった現状をみれば、他の格闘技やスポーツよりも高い精神性を求めるのは、無理があると思います。 横綱だって大関だって、一般社会からみれば、若者です。しかもまわりからチヤホヤされる若者です。過ちを犯すこともありましょう。 野球賭博は犯罪ということなので、このたびの措置は仕方ありませんが、競馬競輪、パチンコ、パチスロと、世にはお上公認の賭事があまたあるのですから、野球も相撲も公営賭博にしたらどうでしょ...
思想・学問

超昏睡

そろそろ臓器移植法が改定されてから丸一年になりますね。  当時は脳死論議が盛んでしたが、一年たつと、メディアに取り上げられることもあまりありません。 むしろ一年間でどのくらいドナーが増え、どの程度臓器移植で命を長らえた人がいるのか、検証結果を報道してほしいものです。 1959年、フランスでモラレとグーロンが今日で言う脳死状態のことを、超昏睡(coma depasse)と名づけました。当時、超昏睡は人の死、という認識はなかったようです。この状態が脳死(brain death)と呼ばれるようになったのは、1967年の世界初の心臓移植以降のことです。 つまり超昏睡だと生きていることになるので、心臓を取り出せば、当然殺人罪に問われます。心臓移植を行うためには、その状態を脳死と呼び、死んでいるとみなす必要性があったというわけです。 元来、人の死は、肺機能・心機能・脳機能の3つすべてが停止した状態を指すのが当然でした。 ところが医学の進歩に伴い、臓器移植が可能になると、3つのうち2つが活動していても、脳機能が停止していれば、多分助からないだろうと見なして、助かるかもしれない人に、臓器を移すことで、...
思想・学問

イオン

イオングループが、全国各宗派の寺院と提携し、定価を定めた明朗会計の葬祭業に乗り出す、との報に接しました。 戒名でどんな名前をつけたらいくら、法要はいくら、などとしているものです。 これは遺族にとっては便利なものですね。 寺に金額を聞いても、お志で結構です、と言われるだけなので、いったいいくら払えばよいのか分からない、という人は多いと思います。身内を亡くすという経験は、滅多にないことですし。 お志といっても、千円や二千円というわけにもいかないし、坊主一家も人間である以上、当然、金銭欲はあります。 明治五年の太政官布告によって、肉食妻帯勝手たるべし、ということになって、現在見られる、寺院の世襲が一般的になりました。 浄土真宗は親鸞の昔から妻帯し、世襲をおこなってきましたが、出家主義の親分ともいうべき曹洞宗までもが、なだれをうって妻帯、世襲に流れました。 現在見られる葬式仏教の隆盛は、明治政府による太政官布告によって始まった、といっても過言ではありません。 そして、イオンの明朗会計。これは言ってみたら本音の顕現化ですね。 こっそり聞いていたぶっちゃけどうなのよ、ということを堂々と始めたわけで...
スポンサーリンク