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文学

三島由紀夫VS全共闘

暑いなか、久しぶりに映画館に出かけました。 観たのは、「三島由紀夫VS全共闘」です。三島由紀夫vs東大全共闘―1969-2000三島 由紀夫藤原書店 これは東大の駒場キャンパスで行われた三島由紀夫と全共闘との討論会の記録と、当時を知る元全共闘や元盾の会の人々へのインタビューで構成された、ドキュメンタリーです。 なんだかNHKスペシャルのような映画でした。 私が生まれたのは1969年。 全共闘運動華やかなりし頃で、政治の季節なんて呼ばれていたそうですね。 当然、赤ん坊であった私には記憶がありません。  しかし、自民党や米国が本気で赤化を心配するほど、運動は盛り上がっていたようです。 三島由紀夫はボディビルや剣道で体を鍛え上げ、盾の会という民兵組織まで作って自衛隊へ体験入隊を繰り返すなど、左がかった連中とは正反対の立場を貫いていました。 日本文化の源は天皇制にあると断じてもいました。 その三島由紀夫が、千人もの全共闘学生が待つ講堂に単身乗り込み、討論会を行います。 屁理屈ばかりこねまわし、時には三島由紀夫を嘲笑し、挑発する全共闘学生たち。 大学生ですから仕方ないのでしょうが、幼稚な論理です...
文学

ホトトギス

ようやっと、土曜日を迎えました。  朝は6時に起きて朝風呂。 そして朝飯。 朝酒といきたいところですが、そこはぐっとこらえて散歩に出かけました。 帰宅して、ゆっくりと、熱い珈琲を飲みつつ新聞を読みました。 もうすでに来ていると思われるコロナの第2波やら、習近平の国賓来日の話だとか、ろくなニュースはありません。 新聞に触れて、この世は苦しいことばかりなのかと嘆きます。 苦しいと言えば、精神病に悩まされていた頃、寛解にいたればすべてが薔薇色になると信じていました。 そんなはずがないのに。 病的な状態が普通に戻るだけで、普通とはかつて私が住んでいた苦界であり、そこに戻るだけのこと。 味気ない仕事と味気ないマンション暮らし。 花を愛でることも鳥の鳴き声に心躍らせることもありません。 まして歌心など。 夏草は 茂りにけれど ほとぎす などわが宿に 一声もせず 新古今和歌集に見られる短歌です。新古今和歌集―ビギナーズ・クラシックス (角川ソフィア文庫 88 ビギナーズ・クラシックス)小林 大輔角川学芸出版 今、夏の気配は濃厚になりつつあり、しかし私の住むマンションにはホトトギスの声も聞かれません。...
精神障害

ぽか休

今日はなんだか朝から調子が悪く、仕事を休んでしまいました。 ずる休みというべきかもしれませんが、調子が悪かったのは事実。  風邪を引いたとか、熱があるとか、そういうことではありませんが、体のバイオリズムというか、なにやらわけのわからぬ理由です。 こういう休み方は、どうも気分が晴れません。 思い切って出勤してしまえば、どうということもなかったのかもしれませんね。 偉いなと アリをみつめて ずる休み そんな川柳を、どこかで見た気がします。 私もアリを見つけに外に出てみましょうか。
文学

酒呑み

また一週間が始まりました。 嘆きの週頭なんていう言葉もありますが、今日はわりと調子が良かったと感じます。 昨晩の晩酌を、いつもより一杯少なくしたのが良かったようです。 酒飲みとは、お祝いだと言っては酒を飲み、不幸があったと言っては酒を飲み、嬉しいから酒を飲み、悲しいから酒を飲み、何事もなくても酒を飲むものです。 酒を呑むのに理由は要らぬ。 呑みたいだけ呑めばよい。 世に酒飲みはあまたあれど、私は若山牧水ほどの酒飲みをほかに知りません。  朝酒ややめむ 昼酒せんもなし 夕方ばかり 少し飲ましめ 朝二合・昼二合・夜6合の酒を欠かさなかったと聞き及びます。 それが節酒をおもいたったのですね。 一方で、こういうのもあります。 飲むな飲むなと 叱り叱りながら 母がつぐうす暗き 部屋の 夜の酒のいろ 相当の酒飲みです。 多くの名歌を残した歌人、酒はやめられなかったやあめられなかったらしく、42歳で早死にしています。若山牧水歌集 (岩波文庫)一彦, 伊藤岩波書店若山牧水随筆集 (講談社文芸文庫)若山牧水講談社 私は父が亡くなってから、酒ばかり飲んで食わずにいたら、24キロも体重がおちてしまいました。...
文学

逃げ恥

さっきまで、「逃げ恥」と略されるTVドラマを観ていました。 なんとなく、観るともなく観ていたら、結構引き込まれました。 新垣結衣と星野源との恋愛が主たるストーリーですが、サブ・ストーリーと言うべきものがあって、それは49歳のキャリアウーマンを演じる石田百合子と、17歳も年下の男との恋愛模様。 じつは私は石田百合子と同い年。 それもあって、サブストーリーを興味深く観ました。 アラフィフであることを理由に、17歳年下の男の熱情を断り続けるキャリアウーマン。 若さを失ったゆえの悲哀が、そこはかとなく感じられます。 私はと言えば、ずいぶん流されてしまったなと感じているということ。 学生時代は学校でふらふらと漂い、就職してからは自分を殺して厳しい社会の中を浮遊してきました それで、気が付いたら50歳になっていました。 私はかつて、若さを楽しんだことがあっただろうかという根源的な問いを、自らに課さざるを得ませんでした。 真昼日の ひかり青きに燃えさかる 炎か哀し わが若さ燃ゆ 若山牧水の若い頃の短歌です。 若さを真夏ととらえています。若山牧水歌集 (岩波文庫)一彦, 伊藤岩波書店 倉橋由美子は名作...
その他

子供

九州ではひどい豪雨が猛威を奮っているようです。 被災者のなかには、お年寄りや子供も数多くいるでしょう。 たいそう難儀をしていると思います。 お年寄りといえば、義母は80歳になり、足も悪く、しかも子供や施設に世話になるのを潔しとせず、一人暮らしを続けています。 義母を見ていると、避難しなければならない事態に陥った時、それは大変なことだろうと思います。 一方、子供に恵まれなかった私たちには、子供を連れて避難するということがどれほど大変なことなのか、もう一つ分かりません。 ただ、私には9つ離れた弟がおり、言わば疑似子育てを経験しています。 赤ん坊がどのように成長していくか、弟はそれを私に示してくれました。 私は誰よりも弟をかわいがり、弟も私になついてくれました。 それは大人になっても続き、弟夫婦の披露宴では私が司会を務めたほどです。 親族が司会を務めるというのはあまりないのではないかと思います。 さすがに最近は会うこともなくなりました。 これも、親離れしていく我が子を寂しく思う親の心境と似ているのではないでしょうか。 現に、親戚の子供たちと接する私を見て、同居人は子供の扱いがうまいと言います...
文学

短夜

ただでさえ短い夏の夜。 私はまたしても午前3時に起きるという早朝覚醒を起こしてしまいました。 私の夜はどれだけ短いのでしょうね。 夜は疲れてしまって何もする気が起きず、風呂も最近はもっぱら朝入っています。 さっき、飯を仕掛けて風呂に入りました。 飯はそろそろ炊ける頃。 良い香りがキッチンに漂っています。 風呂上りの火照った体を冷房で冷やしつつ、亡き父の書斎から頂戴してきた「俳諧古選新選」などを紐解いています。俳諧古選新選三宅嘯山東亜堂 短夜や まだ濡れ色の 洗い髪  江戸時代の俳人、三宅嘯山の俳句です。 なんとも色っぽい句ですねぇ。 私は精神を病んでから、色っぽいことや艶っぽいことが起きることはなくなり、その道についてはすっかり無縁になってしまいました。 あるいは老化でしょうか。 今はただ、古人の和漢雅俗に親しんで、無聊をかこつばかりです。
精神障害

早朝覚醒

最近、早朝覚醒というか、深夜覚醒というか、とにかく睡眠が短くなって困ります。 今日は午前2時に起きました。 トイレに行って、また布団にもぐりこんだのですが、もう眠れません。 今、午前4時10分。 もやもやしながら、この記事を書いています。 寝つきはすごく良いのです。 午後8時ころには眠くなって、9時には寝てしまいます。 ただ、睡眠が朝まで持続しないのです。 年寄は早起きだと言いますが、私もその部類でしょうか。 一方、早朝覚醒はそうは言っても眠れますが、不眠症で睡眠薬が手放せない、という人もいます。 有名なところでは、椎名誠がそうだと聞いたことがあります。 35年間も不眠に悩んだそうです。 しかし、転んでもただでは起きないというか、商魂たくましいというか、不眠に関する著書「ぼくは眠れない」を書いて小銭を稼ぐとは、作家魂すさまじいと言うべきでしょうか。 ぼくは眠れない (新潮新書)椎名 誠新潮社 早朝覚醒は躁のサインでもあります。 ただし、それは起きるなりパソコンを立ち上げてものすごいスピードで駄文を書き連ねるか、あるいは真っ暗な町を何時間も歩くか、いずれにせよ過剰に行動的になる、という状...
その他

貧乏旅行

今日、貧乏旅行のTV番組を見ました。 そこで、はるか昔の貧乏旅行を思い出しました。 旅行先はインド。 大学の卒業旅行で、インドを目指したのです。 しかも一人旅。 語学に若干の不安を抱きながら、観光英語くらいはどうにかなるだろうと思い、決行しました。 宿泊先も決めず、完全な自由旅行。 パッケージツアーにしようなどと、微塵も考えませんでした。 どうしても行きたかったのは、お釈迦様が悟りを開いたとされるブッタガヤー、それに、全身をその川に浸せば極楽往生できると聞いた、ヴァラナシのガンジス川。 10日間の旅でした。 空港に到着して、タクシーでオールドデリーを目指した途端、カルチャーショックを受けました。 私が乗ったタクシーに突如、助手席に見知らぬ男が乗り込んだのです。 少し強めに「Who are you?」と問だたしたら、「No probrem」とか言いやがります。 さらには、「お前は俺が乗ろうが乗るまいが、オールドデリーまで行って、料金を支払うのだろう」とぬかしました。 私は日本でしか通用しない理屈をインドでかましたところで、無駄だと思い、それを許したのでした。 オールドデリーに着いて、あま...
その他

通常勤務

新型コロナ、まだ収束したとは言い難いですが、政府は県を超えた移動を許可しました。 で、町には人があふれています。 これでは早晩、第2波に襲われるでしょう。 私の職場は時間だけは通常勤務に戻りましたが、まだ対面の会議は認められていません。 メール審議か、リモート会議のみ。 マスク着用が義務付けられ、消毒薬があらゆる部屋の前に置かれ、入室・退室の際は手の消毒が求められています。 幸い、私の職場からコロナ患者は出ていません。 仮に一人でも患者が出たなら、即日在宅勤務とし、その期間は2週間とされています。 不謹慎ですが、死なない程度に患者が出れば、2週間職場に出勤しなくてよいのだな、と、それを望むような気持があるのは否めません。 在宅勤務ですから、時間中はパソコンの前に座っていなければなりませんが、職場に行かなくてよいのは、気分的にずいぶん楽です。 中学生の頃、試験前になると、学校が火事になればいいのに、とよく思いました。 多くの人が、そんな気持ちになったことがあるのではないかと思います。 それと変わらない気持ちを、50歳になっても持っているのですね。 三つ子の魂百まで、とか申します。 私の腐...
その他

ペーパードライバー

同居人は運転免許を取得してから30年も運転していないペーパードライバーです。 それが、運転したいと言い出しました。 義父が亡くなり、一人暮らしとなった義母の家に自力で行けるようになりたい、というのが主な理由です。 義母が住む家は我が家から車で10分とかかりません。 バスでも15分ほどです。 齢80になり、足も弱くなった義母に何かあった時、駆け付けたい、という思いを強くしたようです。 で、同居人の職場であり私の職場でもある勤務地からの帰り、同居人が運転してみる、という練習を昨夕行いました。 職場までは約14キロ、40分ほどの距離です。 正直、同居人が運転する車の助手席に乗るのは怖かったのですが、30年も運転していなかったにも関わらず、果然、運転を決意した同居人の意気に感じないわけにはいきません。 職場の駐車場を一周してハンドルやアクセルの感じ、それにブレーキの遊びなどを確認するや、同居人は蛮勇を奮って一般道へと走り出しました。 10時10分の位置でハンドルを握り、法定速度で慎重に、ゆるゆると進むその運転ぶりは、ペーパードライバーとは思えない見事なものでした。 「怖い怖い」と言いながらも、...
その他

スウィートホーム

やっと金曜日の終業を迎えました。 問題・課題は山積ですが、それでも週末はうれしいものです。 金曜日の帰り道こそ、至福の時と言えましょう。  家にいる場所がなくて、休みの日にはパチンコだとかネットカフェで過ごすお父さんもいるやに聞き及びます。 家庭が安らぎの場所で無いとしたなら、なぜ結婚して、子供をもうけたのでしょうね。 我が家は子供がおらず、私と同居人だけの2人暮らしを、もう22年も続けています。 2人は仲良し。 大人二人の生活ですから、家が荒れるということはありません。 子供ができるかもしれないと思い、4LDKのマンションを購入しましたが、子供部屋と考えていた二つの部屋は、私と同居人それぞれの書斎となっています。なので、いる場所がないということはありません。 20畳ほどのリビングダイニングでくつろぐもよし、寝室で昼寝するもよし、書斎でパソ コンを開き駄文を書いたり、ネットで遊ぶもよし。 私にとって、我が家は最高に心安まる場所です。 年老いて体の自由が効かなくなったとき、頼れる家族がいないというのは寂しいですが、 少子高齢化の時代、配偶者がいるだけマシかなとも思います。 最後はお金でし...
社会・政治

コロナ後

コロナ騒ぎ、一応、収束に向かっているようですね。 私の職場では、一時期、完全在宅勤務になりました。 それが半々の出勤になり、今は週に一度、交代で在宅勤務ということになっています。 それも今月いっぱいで終わり、7月からは少なくとも出勤だけは通常に戻ります。 しかし、対面の会議は無期禁止で、オンラインかメール審議だけが認められています。 コロナの一件、今後の社会の在り方に大きな影響を及ぼすかもしれませんね。 職場にしても学校にしても。 それがどういう方向に進むのかはまだ分かりませんが。 世の中というもの、何も変わらないようでいて、変わる時はびっくるするくらいの速さで変化していきます。 私がそれを実感したのは、ベルリンの壁崩壊から始まり、ソビエト連邦そのものが無くなってしまうのを目の当たりにしたときです。 あの時も、共産主義を信じる多くの赤い国の民たちは途方に暮れたことでしょう。 あの時は政治的でダイナミックな変化でしたが、コロナが残すものは、じわじわと、人々の生活を変えていくように思います。 コロナ以降の社会についていけるようにしなくてはなりませんね。
仕事

AI、恐るべし

コロナウィルスは私たちの生活を確実に変化させました。 会議は対面が無くなり、オンラインもしくはメール審議。 そう遠くない将来、「昔は会議ってみんなで集まってやってたんだって」「えー信じられない」「それに月曜日から金曜日まで毎日会社で働いて、家では働かなかったんだって」「嘘だぁ」なんて会話が交わされるかもしれません。さらにはAIの導入で、雇用が大幅にカットされ、失業者があふれるかもしれません。  現在、情報革命の真っ只中。おそらく産業革命以上の変化をもたらすでしょうね。  先のことは分かりませんが、ある程度の予想はできます。 鉄腕アトムのようなロボットが生まれるとは考えにくいですが、家事をこなすロボットや、災害時等、自衛隊も消防も出来ない救助活動を行うロボットは作れるのではないでしょうか。 そして恐ろしいのは、AIの人間に対する反乱。 古くは「2001年宇宙の旅」のハルコンピューター。 さらに「ターミネーター」シリーズに「マトリックス」シリーズ。2001年宇宙の旅 キア・デュリアワーナー・ホーム・ビデオターミネーター ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社マトリックス (字幕版)キアヌ・...
精神障害

寛解

昨日は4週間に1度の精神科への通院日でした。 診察と言っても、最近は調子も良く、雑談をして帰りました。雑談だけでも、15分は話を聞いてくれる精神科医は、稀有な存在と言えるかもしれません。 私はかつて、自分に合う精神科医を求めて、4件のクリニックで診察を受けました。 説教めいたことを言う医者、30秒ほど話を聞いて、患者が求めるままに大量の薬を処方する医者、病気を治すためには仕事を辞めた方が良い、といきなり爆弾を投げつけてくる医者、いろいろいました。 今のクリニックは完全予約制でじっくり話を聞いてくれます。 そのうえで、作戦会議のように薬の処方を決めていくのです。 今の先生に出会えて、本当に良かったと思います。 今は寛解の状態と言ってよいでしょう。 あとは再発防止に努めるばかりです。
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