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社会・政治

サイレント・テロ

バブル崩壊後に成長し、景気の良い時代を知らない若者が、非正規雇用、ニート、引きこもりなどになってしまい、格差社会の広がりの中、晩婚・非婚化が進むなどして、積極的に消費を抑える、サイレント・テロなるものが起こっているそうですね。 車も買わない、バイクも買わない、オーディオ機器も買わない、旅行にも行かない、必要なのはパソコンだけ、となってしまっては、製造業も販売業もお先真っ暗です。 サイレント・テロによって起こるのは、消費が冷え込んで企業の業績が悪化し、非正規雇用を筆頭に労働者が解雇されたり給与が下がったりする事態。  つまりサイレント・テロは、おのれもろともこの日本社会の繁栄を破壊してしまおうという、恐るべき謀略であると言えます。 しかし、本物のテロと違って、何も違法行為をしておらず、これを取り締まることはできません。 できることは、政府が強権的に富の再分配を行うか、景気が好転してサイレント・テロが起きない状態になるのを待つか、どちらかしかありません。 なんだか寂しい話ですねぇ。 働いて日本社会に貢献したくても、それなりの職がなくてフリーターになり、ワーキング・プアに喘いで格差社会を呪い...
映画

ヴァイオレント

昨夜は掘り出し物に当たりました。 あんまり期待しないで観たんですが、女同士の争いを描いたサスペンス「ヴァイオレント」はべらぼうに面白い作品でした。 順調に出世街道を走っていたキャリア・ウーマンのアレックス。 ところが、約束されていた重要ポストを、別の女性社員、アンに奪われてしまいます。 小さな復讐心が芽生えたアレックス。 アンの夫を誘惑し、関係を持ちます。 それを知ったアンがアレックスの家に怒鳴り込むのですが、もみ合う間、偶然にアンが転倒し、後頭部をテーブルの角に強打して即死しています。  ここからが、アレックスの本領発揮です。 持ち前の明晰な頭脳と度胸で、アレックスを追い詰める刑事を翻弄します。 もはやこの先は、見事なコンゲーム。 騙し騙され、おのれの利益のために頭を絞り、非道を働くアレックスと刑事。 さて、どちらが勝利を収めるのか、見てのお楽しみです。 ドライな感じのサスペンスで。美女が犯人だからといって、お色気は期待しても無駄です。 純粋にコンゲームを楽しみましょう。ヴァイオレント ホリー・パーキンス/メリッサ・ピカレロ/フランキー・アヴォレッタ/アン・ホーソーン/アンドリュー・...
文学

今宵は仲秋の名月。 秋と言うには少々暑いですが、良く晴れて、月がよく見えそうです。 暗くなれば、ぐっと涼しくなるでしょう。 秋の月は、春の桜と並んで、わがくにびとが愛でてやまない風流の象徴。  西洋では、今宵、狼男が出没し、殺戮を繰り返すとか。  私の著作「荒ぶる」の表紙も月です。荒ぶるとびお 暢宏日本文学館 室町幕府八代将軍、足利義政は、応仁の乱をきっかけとする乱世に嫌気がさしたのか、東山に銀閣寺を建て、酒を飲んでは月に見惚れていたと聞きます。 銀閣寺観音堂は、月が夜どおし見えるように設計されており、月の動きに合わせて二階に登ったり、廊下を伝ったりしたようです。 銀閣寺です。 NHK大河ドラマ「花の乱」では、市川團十郎が絵空事の芸術世界に現実逃避する頼りない足利将軍を、三田佳子が夫とは打って変わって頼りがいのある日野冨子を演じて見事な対比でした。NHK大河ドラマ 花の乱 完全版 第壱集 三田佳子,市川團十郎,野村萬斎,佐野史郎,草刈正雄ジェネオン エンタテインメントNHK大河ドラマ 花の乱 完全版 第弐集 三田佳子,市川團十郎,野村萬斎,佐野史郎,草刈正雄ジェネオン エンタテインメン...
その他

48

秋元康の商魂はどこまで手を広げるのでしょうか。 このたび、インドネシア、ジャカルタ在住の少女を募って、JKT48というアイドル・グループを発足させることにしたそうです。 飛ぶ鳥落とす勢いのAKB48の他に、同じ秋葉原で20歳以上が加入条件のSDN(Saturday Night)48、名古屋市栄のSKE48、大坂難波のNMB48、博多のHKT48と、すでに5グループが活動中であり、JKT48で6グループ目。 仮に全部48人だったとして、288人の大所帯になります。 昨日本屋に寄ったら、AKB48に関する写真集やら雑誌やら、挙句の果てには小学生向けの問題集まであって、驚きました。 AKB48の公演に、一昨日は140人、昨日は150人、今日は163人来ました、三日間で何人来たでしょう?みたいな。 25年前、おニャン子クラブを仕掛けたのは、結局秋元康の嫁探しというか婚活であったことが、高井麻巳子との結婚によって知れました。 そんなものに踊らされた青少年は哀れなものです。 今また、愛人でも探そうというのでしょうか。 しかも主要都市それぞれに現地妻を置きたいようです。 国内どころか、ジャカルタにま...
文学

ゆで卵

元ジャーナリストで芥川賞作家の辺見庸は、地下鉄サリン事件に遭遇、サリンを吸っているのだそうですね。 幸い一命を取り留め、その時の体験を小説にしています。 タイトルは「ゆで卵」。 不思議なタイトルだなぁ、というのが率直な感想でした。 地下鉄サリン事件の体験談が、「ゆで卵」なんてねぇ。  で、読んでみると、なるほど、ゆで卵をいくつも喰らっています。 地下鉄サリンという異常な体験をした後、家に帰り着き、その事件がどういう背景のもとに行われたのか、また、何者によって引き起こされたのか、何も情報がないまま、修羅場と化した地下鉄日比谷線を呆然と抜け出し、家に帰ってしたのは、ゆで卵を食うことでした。 サリンの異臭よりも、むせかえるようなゆで卵のにおいのほうが強烈だなぁ、などと呑気なことを考えつつ。 意味不明の異常事態が起きた場合、人は物を食うか寝るか性交するか、とにかく原初的な行動をとるのかもしれませんね。 本能的に生きるための栄養や休養を欲したり、種の保存を目指したりするのでしょうか。 食うシーンを、ぽくぽくと食う、と表現していたのが印象的でした。 一般に、小説家がやってはいけないこととして、造語...
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