教育ママ殺し

社会・政治

 韓国の高校三年生男子が、母親を殺害、遺体を一室に放置して匂いが漏れないよう部屋のドアの隙間をガムテープで貼ったうえ、八か月も一人暮らしを続け、平然と学校にも通っていた、という戦慄すべき事件が発覚しました。

 父親は離婚して別の場所に住んでおり、たまたま母子の住む家を訪れた際、息子が父親を家に上げることを拒んだため、不審に思った父親が警察に通報して事件が明るみに出たそうです。
 生活費は離婚した父親から月12万円をもらっており、それで一人で暮らしていたそうです。

 母親は強烈な教育ママで、ソウル大学法学部に入らなければならない、と毎日小言を言い、全国統一の模擬試験で一番をとれなかったといって、ゴルフクラブやバットで10時間も叩き続けるなど、ほとんど虐待と言えるほどの体罰を加えていたようです。

 泣かせるのは、全国模試の実際の成績は2,000位くらいだったのを、これを見せたら殺されると考え、64位に偽造したということです。
 しかも偽造は、中学3年生の頃から行っていたと言います。

 でも母親は64位に納得せず、体罰に及んだとか。

 直接の殺害理由は、家庭訪問が近づいて、成績を改竄したことがばれたら大変なことになると考え、徹夜で勉強することを命じられた夜、就寝中の母親を刃物で襲い、刺し殺したそうです。

 やれませんねぇ。

 韓国マスコミはこの事件に衝撃を受け、過熱する受験競争に警鐘を鳴らしているそうですが、そう簡単にことはおさまらないでしょう。
 学歴重視のなれの果てですねぇ。

 わが国は巷間言われているほど学歴社会ではありません。
 というか、他の先進国と比べて、エリートと言われる人々とそうでない人々の賃金格差は驚くほどわずかです。

 最近格差社会と言われるのは、非正規雇用などが生活保護なみかそれ以下の収入しか得られないことを指しているもので、正規の会社員や正規の肉体労働者と幹部社員との格差を指しているわけではありません。

 しかし伝え聞くところによると、韓国では大学受験の結果が人生を左右するほどの重い意味を持っているそうですから、ことは深刻です。
 名門大学に入れればお金持ちクラブの切符を手に入れることができ、そうでない場合一生安月給でこき使われるというわけです。

 でも不思議ですねぇ。

 韓国の大統領経験者は、哀れな末路をたどる人が多いのですよねぇ。

 初代の李承晩は失脚して亡命。
 三代目の朴正煕は在任中に暗殺。
 四代目の崔桂夏はクーデターにより失脚。
 五代目の全斗煥は退任後、光州事件などで死刑判決が下され、後に恩赦となって寺に籠りました。
 六代目の慮泰愚は退任後光州事件などで懲役刑。
 九代目の慮武鉉は退任後自殺。

 今の李明博は十代目ですから、10人のうち6人が悠々自適の晩年とは程遠い過酷な老後を過ごしました。

 これらの人々は多くが名門大学出のパワー・エリートだと思われますが、こんな晩年を迎えるために必死で勉強したわけではありますまい。

 立って半畳寝て一畳とか申します。
 食事だって飯と漬物と具が多い味噌汁があれば十分でしょう。

 人間慾をかくとろくなことがありませんねぇ。

 でも私は、できれば豪邸に住んで何人も美女を侍らせ、高級車を乗り回す生活に憧れたりする俗物なので、他人様に偉そうなことを言えた義理ではありませんが。

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