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映画

ザ・クロスーエクソシストの闇ー

昨夜はホラー映画というよりキリスト教神学をあつかった哲学的な映画「ザ・クロスーエクソシストの闇ー」を観ました。 スウェーデンの神父、ヘンリク。 最近亡くなった母親の幻影に悩まされる彼に、同じ神父である父親が亡くなったとの連絡を受け、父が亡くなった地に向かいます。 地獄は存在しない、というスイスの教会が打ち出した教義を信じていたヘンリクは、父の死の秘密を知り、父が暮らしてたという暗く寒々しい森の瘴気にあてられ、地獄の存在は疑いようがない、と考えを変えるにいたります。 寛容を旨とし、何事も許すことこそがキリスト教の根本であると信じていたヘンリクは、キリスト教が異教を敵視し、血で血を洗う抗争を繰り広げていたことに思いを致すとともに、詩篇21に、キリスト教が持つ根源的な厳しさ、敵を憎み懲らしめずにはおかない残虐さを思い知ります。 そしてラスト、彼は教会での説教で、キリスト教の残虐な真実を語ろうとし、途中で信者から引きずりおろされてしまいます。 皮肉にも、信者は自ら、違う考えを持つにいたった神父を許さず、汚い言葉で罵ることによって、キリスト教の持つ非寛容と残虐性を証明してしまったのです。 スウェ...
思想・学問

もったいない

先日、ノーベル平和賞受賞者のケニアの環境活動家、ワンガリ・マータイ博士が亡くなりましたね。 京都で開かれた国際会議に出席したさい、もったいない、と言う言葉を知って感銘を受け、どこに行ってもMOTTAINAIと叫んでいたのが印象的な、パワフルな女性でした。マータイ博士です。 面白いのは、エイズウィルスは欧米白人社会がアフリカの黒人社会を窮地に追い詰めるために人工的に作られたとする説を肯定するような発言をしたこと。 そんなことはあり得ないと思いますが、マータイ博士のごとき高等教育を受けたインテリがそんな虚妄を信じたくなるほどアフリカの黒人社会は困窮していたということでしょうか。 マータイ博士のような浮世離れした環境活動家にノーベル平和賞を授与するのは何の問題もありませんが、昨年の劉暁波氏のような、中国の反体制民主活動家や金大中韓国大統領、オバマ米国大統領に授与するのは、面倒な問題を引き起しますね。 あくまで日本を含めた自由主義諸国から見た平和に貢献した人物ですから。 オバマ大統領なんて、遠い将来において核兵器廃絶を目指すという演説をしただけのことで、自分の在任中にそうすると言ったわけではあ...
その他

がぶり寄り

琴奨菊関が大関に昇進しましたね。 得意はがぶり寄り。 大きな体をせりあげて寄っていく姿は、同じ佐渡ケ嶽部屋の大先輩で、現尾車親方の琴風関を彷彿とさせます。 琴風関はほとんどの決まり手ががぶり寄りによる寄り切りで、安定感は抜群でしたが、安定した取り口ゆえに変化を好まず、千代の富士や北の海などの大横綱になかなか勝てず、横綱には手が届きませんでした。 いわゆる名大関ですね。琴風関です。 琴奨菊関には、強烈ながぶり寄りで、横綱を目指してほしいものです。 いつまでも白鵬の一強時代では土俵がもりあがりませんからねぇ。 そして来場所大関とりを目指す稀勢の里関にも、駆け足で横綱を目指してほしいものです。 あのふてぶてしい面構えは、北の海以来でしょう。 話は変わりますが、中学生の頃、某深夜番組で、荒勢の温泉がぶり寄りというコーナーがありました。 元関取の荒勢が、うさぎちゃんと称するAV女優と一緒に温泉につかり、その温泉の宣伝をするのです。 深夜番組ということもあって、うさぎちゃんは無粋なバスタオルなど巻いておらず、裸をさらしていて、少年の私は眠気を感じる暇もなく、女体を凝視していましたっけ。 ま、それは...
思想・学問

キューピーちゃん

私はこのブログで、たびたび同性愛を扱った文学や映画のことを書いてきました。 それというのも、私は高校生の頃から、同性には友愛だけを、異性には性愛だけを求めようとする現代日本の風潮に、強い反発を覚えてきたからです。 元来わが国では、性が倒錯しており、軽々と性の垣根を超えることを良しとしてきました。 それが明治のご維新以来、欧米の文化にかぶれたのか、同性間の性愛を悪と見なす悪習がはびこってしまいました。 嘆かわしいことです。 私はあまたの文学や芸術に接し、人間関係というのは男も女もなく、性愛も友愛もない、という確信を得るにいたりました。 性愛と友愛を超えた愛、もしくは、性愛と友愛を併呑した愛というものが、誠であろうと思います。 しかしそう考えるに到り、私は大きな矛盾を抱えることになりました。 すなわち、私の精神は男も女も性愛の対象であり友愛の対象であるべきだと考えているのに、私の性欲が、女をしか欲しないのです。 困ったことです。 これではまるで、片翼しかもたず、飛ぶことができない天使のごとくです。 高校から大学にかけて、多くの同性愛者からアプローチを受けて、心は揺らぎながら、どうしても一歩...
仕事

お馬鹿さん

近頃めっきり日が短くなりました。 職場を出る頃は薄明るくても、家に着く頃にはもう夜です。 寂しいですねぇ。 冬季うつ病というのがあるくらい、うつ病患者は日が短いのや寒いのが苦手です。 しかも最近、なんだか職場が騒々しく、いやな感じです。 騒々しいというのは、何もうるさいということではなく、年度も前半を終えようとして、色々な仕事が少しずつ増えて、気が立ってきているような感じがするということです。 思えば年度末、毎年毎年変な事件が起こり、これさえなければなぁと思ったものですが、事件が起きない年というのはそもそも有り得ないのです。 それは言わば、業務量増加に伴う不可避的なミスだったり、体調不良だったりする、どうしようもないこと。 そして事件が起こるたび、再発防止策の策定という名目で、さらに仕事が増えるのです。 おそらく人間は、組織的に生きるにいたって、延々とそんなことを繰り返し、今後も繰り返していくのでしょうね。 なんだか馬鹿馬鹿しいような。 しかし馬鹿馬鹿しいと言ってしまえばこの世に馬鹿馬鹿しくないことは存在せず、馬鹿馬鹿しい仕事をして給料をもらい、馬鹿馬鹿しい遊びにうつつを抜かし、馬鹿馬...
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