文学 追悼 大西巨人先生
恥ずかしながらつい先日まで知らなかったのですが、戦後文壇の巨人、大西巨人先生が今年の3月に亡くなられていたそうです。 日頃このブログに親しんでおられる方々は、私の耽美主義的かつ浪漫主義的傾向から、先生のような理に勝った小説家を好まないのではないかと推測されるのではないかと邪推します。 さにあらず。 私はノーベル文学賞を受賞した大江健三郎は大嫌いですが、大西先生は深く尊敬しています。 なぜか? 大西先生は嘘八百でしかない小説に生命を吹き込み、一方大江健三郎はそこに愚かな思想信条を託したからだと言う他ありません。 小説は読んで字の如く、小さな説です。 天下国家を論じるものではなく、色恋だとか、諍いだとか、友愛だとか、そんなくだらないようでいて、人間の本質を描く、人の性をわざわざ嘘をついてまであぶりだす、因果なものです。 大西先生の作品と言えば、何をおいても「神聖喜劇」は外せません。 神聖喜劇〈第1巻〉 (光文社文庫)大西 巨人光文社神聖喜劇〈第2巻〉 (光文社文庫)大西 巨人光文社神聖喜劇 (第3巻) (光文社文庫)大西 巨人光文社神聖喜劇〈第4巻〉 (光文社文庫)大西 巨人光文社神聖喜劇...