花冷え

文学

 今、私の職場に咲く桜は、3分咲きか4分咲きといったところでしょうか。
 花は咲いても昨日・今日と寒いですね。
 職場は3月下旬から暖房を停止するので、仕事机に向かっていても凍える心地です。
 こういうの、花冷えって言うんでしょうねぇ。
 どうせ花冷えなら、暖めの酒でも片手に、花の下で酔いたいものです。
 そうはいっても宮仕えの身。
 全身全霊で職務に精励しなければなりません。

 み吉野の 山辺に咲ける桜花 雪かとのみぞ あやまたれける         

 「古今和歌集」にみられる紀友則の歌です。
 桜を雪と見まがうなんて、よっぽど寒かったんでしょうねぇ。
 吉野の山は都よりも寒くて、田舎らしい寒々した感じがあったんでしょうね。

 でも春の寒さは一睡の夢。
 信じられないほどのぽかぽか陽気がちかく訪れるでしょう。

古今和歌集 (岩波文庫)
佐伯 梅友
岩波書店

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